準々決勝: 田中 久也 vs 山本 遥平

更新日 Event Coverage on 2003年 6月 21日

By 長岡崇之

Game1

先手は山本、ゴブリンポンザの田中のデッキに対して先手を取れたことは大きいだろう。

田中は《ゴブリンの監督官/Goblin Taskmaster》、2ターン目に《ゴブリンの監督官》《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》と出すが、《ゴブリンのそり乗り》は《魔力の乱れ/Force Spike》される。

山本は3ターン目に早くも《サイカトグ/Psychatog》をだすが返しに《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》が通ってしまう。山本は次のターン《綿密な分析/Deep Analysis》をうち、ターンを返す。田中は3体で攻撃し《ゴブリンの監督官》を1体失うこととなるがここはダメージを優先して変異を呼んで終了する。

しかし、山本は《チェイナーの布告/Chainer's Edict》を連発し変異以外を始末。さらに田中の攻撃時に表返った変異である《焦熱の火猫/Blistering Firecat》を《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》してライフを守る。山本は《綿密な分析》をフラッシュバックするがまだライフは10残っている。

山本はさらに《綿密な分析》を重ねるが…これにスタックして田中が《激発/Violent Eruption》をうってくる。これを《堂々巡り/Circular Logic》。

《蛮族のリング/Barbarian Ring》が大量に入っている田中相手にライフを減らすのは危険だという判断からである。実際の田中の場には《石化した原野/Petrified Field》があるため《蛮族のリング》がハンドにあるとするとこれを通すことは負けにつながってしまうかもしれないからだ。

田中は山本のマナが《地底の大河/Underground River》しか立っていない返しのターンに、以前にバウンスされている《焦熱の火猫》を走らせる。

が、またも《蒸気の連鎖》が飛ぶ。

田中はランドが4枚しかないので《蒸気の連鎖》をコピーせず《サイカトグ》は戻さないことを選択するがこれが田中の命取りとなってしまう。

山本は《集中/Concentrate》《綿密な分析》フラッシュバックとうち一気に17あった田中のライフを0にする。

田中 0-1 山本

山本は
《激動/Upheaval》2《綿密な分析》2《ゾンビの横行/Zombie Infestation》《強制/Compulsion》を抜き《サイカトグ》《強迫/Duress》2《仕組まれた疫病/Engineered Plague》3と入れる。

一方田中のほうは《火花鍛冶/Sparksmith》4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》《炎の稲妻/Firebolt》2《激発》を抜き、《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》2《地の裂け目/Earth Rift》3《脅しつけ/Threaten》《巣立つドラゴン/Fledgling Dragon》《限界点/Breaking Point》を入れる。

Game2

お互いにマリガンスタート、田中は2ターン目に《ゴブリンのそり乗り》3ターン目に《ゴブリンの監督官》を表でだす。山本のほうは土地が2枚で止まってしまう。田中の攻撃時に《ゴブリンの監督官》が《ゴブリンのそり乗り》を強化したときに《ゴブリンのそり乗り》を《蒸気の連鎖》するがこれはミスプレイで《ゴブリンの監督官》を戻さなければならなかった。

なぜなら黒マナがでない山本に対しては《ゴブリンの監督官》はその増強能力を存分に使うことができるからである。山本はバウンスした《ゴブリンのそり乗り》は《魔力の乱れ》する。山本は《蒸気の連鎖》を再び引いたので今度は《ゴブリンの監督官》を戻して《魔力の乱れ》で再びカウンターするが田中が出した2体目の《ゴブリンのそり乗り》にライフをこつこつ削られる。

山本は土地が3枚で止まりっぱなしで田中が変異を呼んできてこれを《対抗呪文/Counterspell》するももう1体変異がでてきてこれが《焦熱の火猫》と表返りこれで田中が2本目を取り返す。

田中 1-1 山本

Game3

後手になった田中は《仕組まれた疫病》を嫌いタフネス1のゴブリンをサイドアウトする。田中の作戦は先手の時はゴブリンで押し、後手の時はランデス中心で行く作戦である。

山本は田中の《ゴブリンの監督官》を《魔力の乱れ》でカウンターするところからスタート。田中は《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》を出すが山本のランドは沼、島でまたもとまり《渋面の溶岩使い》を《チェイナーの布告》するが返しに《略奪/Pillage》が島に飛んできて山本のランドは沼のみになってしまう。田中はさらに《地の裂け目》を沼に打ち山本の土地は消滅してしまう。

これで終わりかと思いきや、田中は土地を山ほど並べるばかりでクリーチャーを引かず本体に《炎の稲妻》をただうつだけと何か虚しい。山本は土地を引くたびに田中の《地の裂け目》フラッシュバックや追加の《略奪》をくらい土地がまったく並ばない。

なんとかランデスされない《汚染された三角州/Polluted Delta》を引くのだが田中がついに《巣立つドラゴン》を引き、場に降臨。

山本は沼をおいて《強迫》で田中のハンドを見るが、《沸騰/Boil》2枚、《略奪》《限界点》とすごい内容。

ハンドに《蒸気の連鎖》はあるのだが《巣立つドラゴン》を戻そうとすると《沸騰》が通てしまうのだ。しかし《巣立つドラゴン》を戻さないわけにはいかず…《蒸気の連鎖》でいったんは戻すがもちろん《沸騰》され、再び《巣立つドラゴン》がでたところで山本は投了。

田中がリーチをかけることになる。

田中 2-1 山本

山本は土地を引かず苦しんでいるので《強制》を1枚メインに戻す。

Game4

田中は《渋面の溶岩使い》からスタート。2ターン目に追加で《渋面の溶岩使い》を加えるがこれは《仕組まれた疫病》でまとめて殺される。田中は返しで《略奪》をうち《地底の大河》を破壊。

しかし今回は山本の土地は止まらず田中の《ゴブリンの監督官》を《堂々巡り》し、《集中》でハンドを増やす。田中はさらに《略奪》を打つが山本は《仕組まれた疫病》の2枚目をはる、指定は猫。次のターン山本が《綿密な分析》をうつと田中はスタックで《沸騰》を通し島を2枚破壊するのだが山本のランドはまだ沼2《ダークウォーターの地下墓地/Darkwater Catacombs》《汚染された三角州/Polluted Delta》とある。

山本は《強迫》をうち田中のハンドの《巣立つドラゴン》《限界点》を確認し、《限界点》を捨てさせる。待っていても勝てない田中は《巣立つドラゴン》を召喚する。

しかし山本は《狡猾な願い/Cunning Wish》から《恐ろしい死/Ghastly Demise》を持ってきて《巣立つドラゴン》はあっさり退場。《サイカトグ》を出した山本だが田中に2枚目の《限界点》をうたれハンドにカウンターはあるのだがここは《サイカトグ》をあきらめる。 しかしここで《強制》さらに2体目の《サイカトグ》と連続で引き《強迫》で田中の唯一のハンドの《略奪》を落とし、一気に田中のライフを0にした。

田中 2-2 山本

田中は先手なので再びゴブリンをメインに戻す。

Game5

先手の田中はマリガン、1ターン目《炎の稲妻》を本体という寂しいスタート。この後も動きが悪く4ターン目まで何もクリーチャーは出せない。山本は《強迫》を打つが田中のハンドは2枚の《焦熱の火猫》と土地だけで何も落とせない。しかしマナが3枚の島と《ダークウォーターの地下墓地/Darkwater Catacombs》の山本にとって《沸騰》がないとわかっただけましであろうか。

返しに田中は《焦熱の火猫》を出すがこれはカウンターされる。土地が4枚で止まっていた山本だが5枚目を引くと《綿密な分析》をうつ。その返しに《焦熱の火猫》を呼ぶがこれは山本があらかじめ《狡猾な願い》で持ってきていた《恐ろしい死》で除去される。

山本は《サイカトグ》を登場させると《綿密な分析》をフラッシュバックでうつ。これで山本のライフは9さらにランドもフルタップとなってしまう。

すると返しの田中のターンに3枚目となる《焦熱の火猫》が登場。場に2枚の《蛮族のリング》《石化した原野》とあるのでここで《焦熱の火猫》からのダメージを食らえないので《サイカトグ》を7/8まで増強して本体を守る。田中は最後の手札の《ゴブリンの監督官》を表で呼んでターンを返す。

山本は《チェイナーの布告》で《ゴブリンの監督官》を除去するが次のターンに田中は《火山の鎚/Volcanic Hammer》をトップデックしてきて山本にうつ。…山本は田中のこのトップデックに愕然とする。

田中の場には2枚の《蛮族のリング》《石化した原野》と6点分はおいてあるので実質山本のライフは3しかない。つまりこの《火山の鎚》を通すと次のターンに負けが決まってしなうのである。山本はこれをカウンターできず田中が勝利する。

このデュエルの分岐点となったのは山本が《サイカトグ》を出したときに《綿密な分析》をフラッシュバックしたことである。これで山本の土地が全て寝てしまったため田中は《焦熱の火猫》を出すことが出来た。結果論となるのかもしれないが、ここでもう1ターン我慢することができれば…5本目すなわちこのマッチの勝者がかわっていた可能性もあったのではないだろうか。

田中 3-2 山本

Final Result: 田中 3-2 山本

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