赤緑 VS 赤緑。
Robert には 2 枚の《ナントゥーコの養成者/Nantuko Cultivator》。百瀬には《踏み荒らし/Overrun》と《ナルシシズム/Narcissism》。
お互い《一瞬の平和/Moment's Peace》を持っておらず、唯一 Robert に《踏み荒らし/Overrun》の対抗策、《平等な扱い/Equal Treatment》を用意してあるが、無理やり白をタッチしないとこれをキャストすることは出来ない。
今の百瀬の腕で世界のトッププレイヤーにどこまで通用するのか。
Game 1
百瀬先手。
2 ターン目に《ミノタウルスの探検者/Minotaur Explorer》で《踏み荒らし/Overrun》が落ちてしまうものの、 3 ターン目に《くすぶり獣/Ember Beast》へと繋げ、このままビートダウンしきってしまいそうな勢いである。
対する Robert は後手の 3 ターン目に《地図作り/Cartographer》と、ブロッカーにもならないクリーチャーをキャストする事しか出来ない。
更に《ナントゥーコの鎮め役/Nantuko Calmer》を場に放った百瀬。このまま本当に押し切らせてもらえるかと思ったが、ここで Robert は《ナントゥーコの養成者/Nantuko Cultivator》を呼び、土地を 3 枚ディスカードして見せたのである。
3 点、 6 点とダメージを与え、勢いに乗った百瀬は《ナントゥーコの鎮め役/Nantuko Calmer》に《はじけるこん棒/Crackling Club》を張り、更に攻撃。
Robert のライフをこれで 5 にしたまでは良かったのだが、あとが続かなくなる。
先程の《踏み荒らし/Overrun》が落ちてしまったのは非常に辛いところである。
とりあえず《ドングリの収穫/Acorn Harvest》を並べて隙を伺うが、 Robert が《飛びかかる虎/Springing Tiger》を出し、次のターンに・・・
「《意気沮喪/Demoralize》、スタック《入門の儀式/Rites of Initiation》3 ディスカード。」
そう、日本では「真空波動拳」と言う言葉を使ったほうが良いのだろうか。
森田雅彦がグランプリ静岡で、石田格がマスターズで勝利をもぎ取った最強のコモンコンボが炸裂し、一気に百瀬のライフは 0 へと消えた。
百瀬 0 - 1 Robert
Game 2
後手の Robert は《ドルイドの抒情詩人/Druid Lyrist》、《ミリキン人形/Millikin》、《ドングリの収穫/Acorn Harvest》と素晴らしい回りしているところ、百瀬は手札が 4 マナからと非常に鈍い動き。《象の待ち伏せ/Elephant Ambush》、《ナントゥーコの信奉者/Nantuko Disciple》と続ける頃には《ドングリの収穫/Acorn Harvest》と、《炎の稲妻/Firebolt》で丁寧にクリーチャーを除去され、常にダメージを食らい続け事となる。
ついていないときはついていないもので、百瀬はひたすらに土地を引き、あと 1 枚で《象の待ち伏せ/Elephant Ambush》のフラッシュバックが撃ててしまうところまで来ている。
そんな時に Robert の《ミリキン人形/Millikin》によって墓地に落ちるカードが《ワームの咆哮/Roar of the Wurm》であったりする。
そこへとどめの《ナントゥーコの信奉者/Nantuko Disciple》と、 5/5 で姿を現す《ナントゥーコの養成者/Nantuko Cultivator》。
赤緑の基本構成としては下の下である百瀬のデッキだが、《踏み荒らし/Overrun》と《ナルシシズム/Narcissism》の 2 枚によって、勝利を掴み取るデッキとなっている。
本当にこの 2 枚に頼りっきりであったこのデッキで敗れるのも仕方がないのであろうか。
これにより、百瀬 vs. Robert 戦は Robert の勝利となった。
百瀬 0 - 2 Robert
さて、両脇では石田と安藤の両雄が奮闘しており、石田が Humpherys を下し、あとは安藤の勝利を待つだけとなった。
1 - 1 の状態で、これに勝った方が準決勝と言う重要な場面で安藤は見事勝利し、 Panzer Hunters は次へと駒を進めることになった。
Final Result:Panzer Hunters Win