大阪マスターズ本戦第一回戦、というか 8 チームしかいないから自動的に準々決勝なんだけどね。
我らが日本代表パンツァーハンターズに対するは、名門Your Move Games。まさに好カード。
ハンフリーのデッキは白青。この環境でのスタンダードな構成だが、《セファリッドの皇帝アボシャン/Aboshan, Cephalid Emperor》がキラリと光る。
一方の石田のデッキは白青にタッチ黒。バウンスの量ではハンフリーに及ばないものの、それを除去するための《やつれ/Waste Away》《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》などが搭載されている。
戦前の石田のコメント
「相手ハンフリーっしょ・・・しかも白青。終わるのかなぁ・・・。」
サンディエゴでの Ryan Fuller vs. David Humpherys のマスターズ決勝(《サイカトグ/Psychatog》ミラーマッチ)は、前代未聞の長時間に渡り、PT 本戦の決勝が並行して行われてしまった程だった。石田はそれを見ているだけに、そんな心配をしていたのだろう。
・・・それを書く方も大変なんですが・・・。
Game 1
先攻は石田。
石田の 3 ターン目の《空翼のエイヴン/Skywing Aven》からゲームスタート。続けざまに《頭脳集団/Think Tank》、《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》と展開し、ハンフリーの《エイヴンの魚捕り/Aven Fisher》をリムーブする。
対するハンフリーはもう一匹の《エイヴンの魚捕り/Aven Fisher》を展開するも、そもそも《空翼のエイヴン/Skywing Aven》を止めづらい上に、《尊い癒し手/Hallowed Healer》も構えているので殴ることも出来ない。
仕方なくこちらも《頭脳集団/Think Tank》を貼り、対応策を待つことになった。
そんなこんなで《空翼のエイヴン/Skywing Aven》が全く止まらずに、ハンフリーのライフは 10 点を割るまでに落ち込んでいったが、ここでドローが《セファリッドの皇帝アボシャン/Aboshan, Cephalid Emperor》!
念願のドローだが、途中でランドを墓地に落としまくっているため、カウンターマナを残してキャストすることが出来ない。石田も《頭脳集団/Think Tank》でドローを進めているだけに、二枚入っているであろう《やつれ/Waste Away》を警戒せざるをえないのだろう。
というわけで、ここは長考の末《セファリッドの斥候/Cephalid Scout》をキャストするに留まった。
ところがこれが裏目に出る。次のターン、石田がキャストしたクリーチャーはまたしても《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》!どうすることも出来ずにハンフリーは手札を差し出し、《堂々巡り/Circular Logic》がリムーブされた。
立て続けに飛行戦力を連打する石田に対して、とうとう《エイヴンの煙の紡ぎ手/Aven Smokeweaver》を引いて来たハンフリー。これで一安心かと思ったら、ブロック後の《苦悩/Afflict》であっさりと除去され、やっぱり飛行が止まらない。
せっかく手札に揃った《盗用/Plagiarize》《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum》コンボも、そんな暇が無い。
絶体絶命かと思われたハンフリーだが、ここで《頭脳集団/Think Tank》の効果が発揮され始め、《秘教の盲信者/Mystic Zealot》《ティーロの信者/Teroh's Faithful》でなんとか膠着させようと試みた。
ところが《頭脳集団/Think Tank》があるのは石田も同じ。《秘教の盲信者/Mystic Zealot》に《カーターの願望/Kirtar's Desire》を付けて無力化。さらに飛行ビートダウンを続けられ、残りライフも 5 を切った。さらに《霊力/Psionic Gift》が《巡視犬/Patrol Hound》に付けられ、もはや絶体絶命。
ハンフリー、ここでやむを得ず《巡視犬/Patrol Hound》をバウンスした後に《セファリッドの皇帝アボシャン/Aboshan, Cephalid Emperor》をタップアウトで出すものの、エンドに飛行クリーチャーを《やつれ/Waste Away》で除去し、《セファリッドの皇帝アボシャン/Aboshan, Cephalid Emperor》の能力を《避難/Shelter》でかわした石田に軍配が上がった。
やはり、この色同士の対決で物を言うのはシステムクリーチャーであった。
石田 1-0
Game 2
一本目を落としたハンフリーは、少考の末、後手を選択。
石田のデッキも遅いと見て、ここはカードアドバンテージを取りに行った。
お互いが土地を二枚ずつ持ってのスタート。ハンフリーが《天使の壁/Angelic Wall》《神秘の使い魔/Mystic Familiar》とキャスト。石田が《巡視犬/Patrol Hound》に《霊力/Psionic Gift》を付けるという、長期戦を予感させる立ち上がり。
ところが、ここから一方的な石田の進撃が始まるのであった。
なんとハンフリーのランドが 3 枚で止まったのである。それを見た石田、《天使の壁/Angelic Wall》を《やつれ/Waste Away》で除去。ビートダウンモードになった。
3 ターン後、なんとか 4 枚目のランドを引くことに成功するものの、出すクリーチャー出すクリーチャーバウンスされるわ、自分は除去がバウンスしかないわで、まさにジリ貧。
絶体絶命の最終ターン、《打開/Breakthrough》を X=2 でキャストして、なんとか凌ぐためのカードを探すが・・・そこには、あれほど渇望していた土地しかなかったのであった。
石田 2-0
・・・思ったより早く終わってよかった・・・。
Final Result:石田 2-0 Humpherys