
トップ8で28枚の《修繕/Tinker》、その中で唯一《修繕/Tinker》を使ってない横須賀のサイカトグ。予選ラウンドで2回《マナ切り離し/Mana Severance》、《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》に負けていることからも、あまり相性は良くないのではあるが、なんとか一矢報いて欲しいところだ。
Game 1
ダイスロールに勝ち、うれしそうなNassif。この環境で先攻を取ることがどれだけ重要か、もちろん分かっているからだろう。
しかもNassifはとんでもない回りを見せる。1ターン目《通電式キー/Voltaic Key》を置くと、2ターン目に《古えの墳墓/Ancient Tomb》から《修繕/Tinker》、《金粉の水蓮/Gilded Lotus》を持ってきて青3マナから《渦巻く知識/Brainstorm》、《マナ切り離し/Mana Severance》と連続キャスト。もちろん横須賀の場にはランドが1枚あるだけであり、次のターンNassifの《金粉の水蓮/Gilded Lotus》に《氷/Ice》を打ってみるものの、《修繕/Tinker》から《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》とつなげられて投了。
Nassif 1 – 0 横須賀
Game 2
横須賀
IN
3 Duress
2 Rack and Ruin
OUT
2 Boomerang
1 Mana Leak
1 Isochron Scepter
1 Intuition
Nassiff
IN
2 Deep Analysis
1 Chain of Vapor
OUT
2 Voltaic Key
1 Mystical Tutor
横須賀の1マリガン後のハンドが5ランドと《嘘か真か/Fact or Fiction》と、きつめながらもやむなくキープ。最初のドローも《嘘か真か/Fact or Fiction》でいやな感じなのだが、後々、これは役に立つことに。一方、Nassifは2ターン目に《神秘の教示者/Mystical Tutor》から調達した《マナ切り離し/Mana Severance》でライブラリーからランドを全部抜くと、4ターン目には《金粉の水蓮/Gilded Lotus》といつでもコンボを発動できる体勢を整える。

しかし、横須賀の《嘘か真か/Fact or Fiction》でめくれたカードが《等時の王笏/Isochron Scepter》×2、《対抗呪文/Counterspell》×2、《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》
であるのを見て首を振るNassiff。これを《対抗呪文/Counterspell》とそれ以外に分け、横須賀の手に2枚の《対抗呪文/Counterspell》が入る。横須賀はさらに《直観/Intuition》から3枚の《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》を持ってきて4枚ドローと、アドヴァンテージ差を広げにかかるが、Nassiffも負けじと《綿密な分析/Deep Analysis》を表裏とうち、お互い手札の充実を図ったところでゲームが動き出す。
Nassiffがキャストした2枚の《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》を2枚の《対抗呪文/Counterspell》で相殺した所で、横須賀がもう一枚の《嘘か真か/Fact or Fiction》。そこで《狡猾な願い/Cunning Wish》×3、《火+氷/Fire+Ice》、《渦巻く知識/Brainstorm》とめくれると、流石にげんなりした表情のNassiff。これによって横須賀は3枚の《狡猾な願い/Cunning Wish》を手にすることに。しかし、肝心のサイカトグを引かないため、《狡猾な願い/Cunning Wish》をうまく生かせない状態になってしまう。それを分かっているNassifもそこで勝負に出る。《修繕/Tinker》こそ《対抗呪文/Counterspell》されるものの《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》通すことに成功する。これは、《狡猾な願い/Cunning Wish》2枚を使い回避、破壊されるものの、Nassiffの手から出てきたのは新たな《修繕/Tinker》と4枚目の《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》だった。
Nassiff 2 – 0 横須賀
Game 3

横須賀の先攻。なんとか踏みとどまって欲しいところ。しかし、Nassifは《古えの墳墓/Ancient Tomb》から《発展のタリスマン/Talisman of Progress》を置くと2ターン目には早くも《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》をキャストする。横須賀はこれを《マナ漏出/Mana Leak》で弾くと、お返しに《強迫/Duress》。その手札は、《修繕/Tinker》、《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》、《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》、《魔力の乱れ/Force Spike》、《リシャーダの港/Rishadan Port》。横須賀の場に島が2枚立った状態で、手札にはカウンターが2枚あるので、本来《魔力の乱れ/Force Spike》を落としたい所ではあるが、《リシャーダの港/Rishadan Port》がそれすら許さない状況。やむなく《修繕/Tinker》を落とすものの、予定調和的に、《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》←《マナ漏出/Mana Leak》←《魔力の乱れ/Force Spike》とされ、《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》が通ってしまい、しかも、横須賀のランドが島、島、沼でストップ。
あとは、《マナ切り離し/Mana Severance》待ちのNassif。そして彼が次のターンに言った言葉は、
Nassif「Mana Severance」
やっぱ、トッププレイヤーは違いますよね。
Nassif 3 -0 横須賀