準々決勝

更新日 Event Coverage on 2004年 3月 21日

By 吉川 祐輔

ここ杜の都仙台の覇者を決める、最後の戦いが始まった。まずはこのラウンドで8人が4人に絞られる。

多少隣と被りはしたが、得意の親和系青黒赤デッキを構築した森田に対し、除去満載の黒赤で挑む安富。新鋭を受け止める立場になった森田が、乗り越えていこうとする安富が、それぞれの思いを胸に席についた。

Game 1

安富先攻で《クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman》からゲームの幕が開く。森田はこれに《電結の働き手/Arcbound Worker》で応える。

森田が後手第2ターンにプレイした《ゴブリンの修繕屋スロバッド/Slobad, Goblin Tinkerer》に安富は手を止める。「いろいろ出来そうだ」と呟く安富。このちっぽけなゴブリンが、この勝負の趨勢を分けることになる。

《屍賊の模造品/Nim Replica》(安富)と《クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt》(森田)を追加されるものの、安富が攻めあぐねている格好になったところで、局面が動いたのは森田の《尖塔のゴーレム/Spire Golem》。これに対しトリックをちらつかせながら《屍賊の模造品/Nim Replica》による攻撃に出る安富だが、森田はブロックしないことを選択する。
《尖塔のゴーレム/Spire Golem》が静かに歩みを始める森田の陣営だが、追加された《水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth》には《恐怖/Terror》、《クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt》には2点の《魂の消耗/Consume Spirit》と安富が除去デッキの本領を発揮しだす。だがそれにも森田は動じない。

《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》を装備した《鉄のマイア/Iron Myr》の攻撃を受けた森田だが、《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》、さらに2体目の《尖塔のゴーレム/Spire Golem》と守りを固め、《薄黒爪のコウモリ/Grimclaw Bats》で勇猛果敢に殴りかかる安富をがっちりブロックしていく。こうなると睨みを利かせる《ゴブリンの修繕屋スロバッド/Slobad, Goblin Tinkerer》が頼もしい。

頼みの綱の《薄黒爪のコウモリ/Grimclaw Bats》を《浴びせかけ/Irradiate》で撃墜されてしまった安富は《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》をいろいろ付け替えて攻撃を図ってみるものの森田に落ち着いて対処され、《薄黒爪のコウモリ/Grimclaw Bats》へ払ったライフが重くのしかかり、投了に至った。

安富 0-1 森田

Game 2

引き続いて安富先攻。再び《クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman》から始める安富に対し、森田は先の展開を見据えた上で慎重に《島/Island》をプレイする。

再び第2ターンに《ゴブリンの修繕屋スロバッド/Slobad, Goblin Tinkerer》をプレイして待ち構える構えの森田だが、今回は安富の動きが良い。《鉄のマイア/Iron Myr》経由の《エイトグ/Atog》《薄黒爪のコウモリ/Grimclaw Bats》と並べて一気呵成の構えだ。

しかし森田は静かに受け止める。《薄黒爪のコウモリ/Grimclaw Bats》の攻撃こそ受け続けるものの、続く安富の《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》を《恐怖/Terror》で、《悲哀を持つもの/Woebearer》を《浴びせかけ/Irradiate》で対処するとともに《水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth》で守りを固め、隙を与えない。

だが安富も負けていられない。気合い一閃のドローで3枚目の《沼/Swamp》を引き当てると、《大いなる収穫者/Greater Harvester》を場に送り込む。《水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth》を踏み越えての攻撃を画策するが、森田の《チス=ゴリアの鱗/Scale of Chiss-Goria》が静かに光る。

それでも安富はもはや止まることを許されない。用済みとなった《物あさりのスカラベ/Scavenging Scarab》を贄とすると、ジャッジにルールの確認をした後、《大いなる収穫者/Greater Harvester》と《薄黒爪のコウモリ/Grimclaw Bats》とで攻撃宣言する。

守りに《水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth》と《針虫/Needlebug》を擁する森田はここでしばし考える。2体でブロックをすれば《大いなる収穫者/Greater Harvester》をわずかな損害で葬れるのだが、安富がルールの確認をしたのがどうも気にかかる。一度はブロックの宣言をしかけたものの、《針虫/Needlebug》単独でのブロックにとどめる。

当然《ゴブリンの修繕屋スロバッド/Slobad, Goblin Tinkerer》の能力で《針虫/Needlebug》を救おうとする森田に対し、安富は《ゴブリンの修繕屋スロバッド/Slobad, Goblin Tinkerer》に向けて《残響する衰微/Echoing Decay》を放ち、《チス=ゴリアの鱗/Scale of Chiss-Goria》でのタフネス増加にはさらに《クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman》起動で1点を追加する。《ゴブリンの修繕屋スロバッド/Slobad, Goblin Tinkerer》を何とかするという安富の意志だ。

しかし。森田の唯一の手札から《残響する真実/Echoing Truth》が現れ、《ゴブリンの修繕屋スロバッド/Slobad, Goblin Tinkerer》は救われることになった。この予想外の交換で痛手を被ってしまった安富は、このあとひたすら先細りアタックを強いられることになってしまうことになる。

《水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth》こそ《エイトグ/Atog》と《薄黒爪のコウモリ/Grimclaw Bats》の全力ブロックで何とか対処するものの、確実にクリーチャーを引き続ける森田に対し、パーマネントのほとんどを失ってしまった安富は、実に残念そうに投了を宣言したのだった。

安富 0-2 森田

まずは新鋭の挑戦を退けた森田。悲願の個人戦初タイトルに向け、大きな一歩を踏みだした。

森田雅彦、準決勝進出!

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