とうとう迎える準々決勝。
今回 2 人のデッキは、 Geertsen が青黒で《よろめく大群/Shambling Swarm》と《ラクァタスのチャンピオン/Laquatus's Champion》が搭載された、卓の中でも 1,2 を争うデッキパワーを持ったデッキとなっている。
対する Niedrig は Geertsen と同じ青黒だが、こちらのデッキには《もぎとり/Mutilate》があり、こちらもレアで勝負と言った感じである。
Game 1
先手、 Geertsen は初手からこのデッキ入っている 2 強レアである《ラクァタスのチャンピオン》と、《よろめく大群》を携えてゲームを開始する。
まずは《のぞき見/Peek》で Niedrig の手札を覗くと、あちらにも黒の上位レアである《もぎとり》を発見。
返すターンに Niedrig も《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》で Geertsen の手札を暴くと恐怖のレア 2 枚を発見し、悩みながら《よろめく大群》をリムーブ。
だがこれを《総帥の願望/Patriarch's Desire》によって《よろめく大群》を取り返し、そのまま 1 枚目のレアを場に放つ Geertsen 。
この間に Niedrig は《墓所の嵐》、《ボールシャンの協力者/Balshan Collaborator》と出し、空と墓地からと遠隔攻撃を開始。
Geertsen の場がまだ勝っているかのような錯覚を覚えるが、ここに《陰謀団の拷問者/Cabal Torturer》と《屍肉ワーム/Carrion Wurm》を並べられると、だんだん悲惨な状況になってきた事に気づきあせりを見せる。
6 枚目の土地を引いてこない Geertsen は考える。
Niedrig のライフは 13 で、手札に《ラクァタスのチャンピオン》があることを思えば、 Niedrig のライフは残り 7 なようなもの。
この状況を考え、先程出していた《巣立つインプ/Fledgling Imp》と《よろめく大群》で攻撃し、少しでもライフを守りたい Niedrig は《陰謀団の拷問者》を使って、《よろめく大群》をチャンプブロックし、残りライフは 11 に。
派手な展開は無いが、お互いデッキが強い為に、警戒し合う 2 人。
Geertsen は自分のメインに入り、沼を引いたところで長考始める。
相当長く考え、 Niedrig が苦笑いを始めると、意を決した Geertsen は《ラクァタスのチャンピオン》をキャスト。
これは先程確認した《もぎとり》によって回避されるが、返すターンに Geertsen はしっかりと《グレイブディガー/Gravedigger》で《ラクァタスのチャンピオン》を回収したのだ!
これには更にあきれ返る Niedrig 。
この強大な生物を倒し、自分のペースに持ってきたと思った Niedrig だが、再び現れた《ラクァタスのチャンピオン》を葬る術などあるわけも無く、 1 本目を落とす事となる。
Geertsen 1 - 0 Niedrig
Game 2
先手をとった Niedrig は《墓所を歩くもの/Crypt Creeper》、 Geertsen は《催眠の悪鬼》で《薄暮のインプ/Dusk Imp》をリムーブと動く。
そんな中、 Niedrig は《夢繰り/Dreamwinder》をキャスト。
先程《催眠の悪鬼》で手札を見た時にはなかったクリーチャーをキャストされ、 Geertsen の手が少し止まるが、単純にこれを相打ちにしてしまおうと、《臓器をすり砕く者/Organ Grinder》を出すと、更に Niedrig はライブラリの上から《総帥の願望》を引き、これを除去。
休む事無く攻撃され、ライフに不安を感じ出す Geertsen 。
だが、ここはゆっくりと《精神ヘドロ/Mind Sludge》で Niedrig の残った手札を空にし、《恐ろしい死/Ghastly Demise》で《夢繰り》を除去すると、一挙に場も手札も Geertsen が優勢となる。
手札が 0 になった Niedrig だが、ライブラリの上から《エイヴンの魚捕り/Aven Fisher》、《催眠の悪鬼》引き、場を立て直して行くが、 Geertsen は《グレイブディガー》、《臓器をすり砕く者》、《催眠の悪鬼》と並べて攻撃を始め絶対絶命の危機を Niedrig は迎えてしまう。
もう 1 回攻撃されてしまうと 2 本目も落とす事となる Niedrig 。
だが、今まで引きの強かった Niedrig はここでも更に素晴らしい引きを見せる。
《もぎとり》で場を一掃し、次の自分のターンに《病的な飢え/Morbid Hunger》を引き、それを Geertsen の本体に撃つと、 2 本目が終了。
序盤にライフをあまりに削られすぎた Geertsen は唯一引かれてはいけないゾーンを引かれ、 2 本目を落とした。
Geertsen 1 - 1 Niedrig
Game 3
長考派の Geertsen 。
1 対 1 で 3 本目に縺れ込み、もう周りでは 2 卓ほど勝負がついているのに対し、ここではまで緩やかに対戦が行われている。
先手を取った Geertsen が《セファリッドの斥/Cephalid Scout》、《巣立つインプ/Fledgling Imp》、《セファリッドの賢者/Cephalid Sage》と並べるが、これを Niedrig は《陰謀団の拷問者/Cabal Torturer》、《催眠の悪鬼》《夢繰り》と並べ、完全に攻撃の手を止められてしまい、その上に《ボールシャンの協力者》、《臓器をすり砕く者》と出されてしまい、クロックを掛けられる。
そんな中で Geertsen は《ラクァタスのチャンピオン》を引く。
このままチャンプブロックを続け、《協力者》で殴りきれると思ったのも束の間、ここからの Geertsen のドローは神がかっていた。
まずは攻撃してくる《協力者》がうざいと思ったところで《追い返し/Repel》を引き、 Niedrig の主なダメージ元を 2 ターンストップ。
その間に《ラクァタスのチャンピオン》は攻撃に行き、どんどんクリーチャーを踏み潰して行く。
だが Niedrig もただでは済まさないと、《臓器をすり砕く者》でどんどん Geertsen のライフを削って行く。
再び《協力者》が場に現れ、今度こそ死んだかと思ったところで Geertsen は《総帥の願望》をドロー!
これを使い、無事に《協力者》を落とした Gertsen はそのまま《ラクァタスのチャンピオン》で殴りきってしまったのだ。
Geertsen 2 - 1 Niedrig
Game 4
後が無くなった Niedrig は先手を取り、 2 ターンに《墓所を歩くもの》から出し、序盤のビートダウンをかけれると思ったのも束の間、すぐに土地が止まってしまい、コストの高いカードばかりを手札に残してしまう事となった。
その間に Geertsen は《セファリッドの賢者》をブロッカーとして呼び、《催眠の悪鬼》 Niedrig 手札を確認した上で、《精神ヘドロ》をキャスト。
すると、Niedrig は《もぎとり》を手札に残し、それ以外を全て捨てるはめになってしまう。
そこから Geertsen の勢いは止まらない。
まず《集中/Concentrate》で更にアドバンテージの差を広げ、つぎのターンに《ラクァタスのチャンピオン》をキャスト。
もう殆どお手上げ状態の Niedrig 。
だが、あきらめずに《臓器をすり砕く者》、《陰謀団の拷問者》と並べ、攻撃の手を止めない。
だが、 Niedrig の手札には虎の子の《もぎとり》があるので、まだまだ勝負は解らなかったが、 Geertsen がサイドボードから投入した《最後の儀式/Last Rites》でこれを見事にディスカードさせてみせる。
圧勝を感じさせる Geertsen 。
この勢いのままクリーチャーを立て並べ、《ラクァタスのチャンピオン》こそスレッショルドした《総帥の願望》で除去されてしまうが、 Niedrig の場が必死のチャンプブロックの傷跡を大きく残していたこともあり、軽々と Niedrig のライフを削りきった Geertsen が準決勝に進出する事となった。
Geertsen 3 - 1 Niedrig
Final Result : Geertsen Win