準決勝:チーム 重原/門野/古川 vs. チーム 三原/板東/山本

更新日 Event Coverage on 2013年 11月 23日

By 矢吹 哲也

 名だたる強豪、往年の名プレイヤーが集いに集った今回のグランプリ。

 英雄揃いのその中で、勝ちを重ねてきた真のダーク・ホースがいた。

古川 皓己、門野 隆之、重原 聡紀

「いやぁ、皆さん有名プレイヤーばかりで」

 大一番を前にやや緊張した様子のチーム重原/門野/古川の面々。重原がMagic Online 世界選手権予選を突破した経験を持つものの、大きな大会での上位入賞経験はない3人だ。それでも彼らは、今回のトップ4入賞という結果に自信を覗かせ、力強く受け止めている。

「チーム・シールドの練習はたくさんやってきました。デッキの組み方については誰にも負けない自信がありましたよ!」

 練習に明け暮れた日々が彼らを支え、今、この場所へと導いている。

 対するは、すでに幾度となくフィーチャーされてきたチーム三原/板東/山本。すなわち「大本命」だ。

 数々の結果を残してきた英雄が覇道を進むか。

 眈々と牙を研いできた新鋭が新たな歴史を刻むのか。

門野 隆之 vs. 山本 賢太郎

 動き出しは、山本の《葉冠のドライアド》から。ここへ《ナイレアの試練》をエンチャントし、序盤の流れを作る。

 一方経験の浅い門野は積極的にチームメイトにアドバイスを求め、移り変わる盤面を探りながらゲームを進める。

古川 皓己と門野 隆之

 順調に展開が進む両者の天秤が傾いたのは、門野が《燃えさし呑み》に《パーフォロスの試練》をエンチャントし攻撃へ向かわせたときだった。山本はこれを《ネシアンのアスプ》と《巨体の狐》でダブルブロック。門野は《ネシアンのアスプ》に《神聖なる評決》を差し向け、さらに自身の《燃えさし呑み》へ《統率の取れた突撃》というビッグアクション。山本の盤面に大きな打撃を与える。

 しかし、次の攻撃に《神聖なる評決》を合わせられると一転、門野は後続が出ない。山本の戦場には《彼方の工作員》が追加され、ブロック不可の攻撃が残りライフを削り切った。

山本 賢太郎

 繊細なゲームを勝ち取った山本は、第2ゲーム、続けて襲いかかる《ミノタウルスの頭蓋断ち》を2体とも相討ちにしてライフを守ると、4ターン目《世界を喰らう者、ポルクラノス》。

 早い段階での大型クリーチャー登場に、後手に回る門野。2体ブロックで《世界を喰らう者、ポルクラノス》をどうにかしようとするも、そこへ《神聖なる評決》が。

神聖なる評決
お返しの一撃!

 結局これが決定打となり、まず山本が1勝を挙げた。

門野 0-2 山本

重原 聡紀 vs. 板東 潤一郎

板東 潤一郎

 チームメイトたちをして「デッキじゃない」と言わしめた板東。本人も「恥ずかしい」と頭を抱える。このくだりは各所で話題になったようだが、板東はドラフト失敗により苦戦必至だ。

 重原が繰り出すクリーチャーのサイズに手が出ないまま、第1ゲームを落とした板東。続く第2ゲームを相手の土地事故の隙に軽量クリーチャーで勝ち取るものの、3ゲーム目は重原が《ナイレアの使者》へ《加護のサテュロス》を「授与」し、一気呵成に攻め立てる。このマッチは重原が取り、注目は最後に残った試合へ――

重原 2-0 板東

重原 聡紀

古川 晧己 vs. 三原 槙仁

――「もう負けそう」

 試合を終えた重原が視線を向けると、盤面は三原の大型クリーチャーたちが今にも古川を喰らい尽くさんとしていた。第1ゲームこそ試合前三原が「誰もやってない」と言っていた青白デッキを操る古川が優位に進めたが、《忌まわしき首領》、《死の国のケルベロス》、《海檻の怪物》を擁する三原のデッキを前に攻め切れず、20点以上離れたライフ差をひっくり返された。

 2ゲーム目もその流れを覆すことはできず、サイズに劣る古川の軍勢はじわじわと崩されていく。重原が勝利の報を持っていったその直後、三原が怪物たちに全軍攻撃を命じ、決勝への扉を開いたのだった。

古川 0-2 三原

三原 槙仁

 試合後、チーム重原/門野/古川がフィーチャー・エリアを去ると、それぞれのマッチを振り返るチーム三原/板東/山本。決勝では再びドラフトが行われるのでデッキは変わるが、プレイ方針やカードの扱い方など、それぞれが勝てるように入念に確認する。

 そう、団体戦は個人戦。ひとつひとつの「個」の勝利がチームの勝利をもたらすのだ。

 いざ、決勝。神話の舞台へ。

 ひとつに束ねた三本の矢は、見事グランプリ優勝トロフィーを射止めることができるか。

チーム三原/板東/山本 2-1 チーム重原/門野/古川

最新Event Coverage記事

Featured

2015年 11月 16日

2001 Grand Prix Sendai Coverage by, Wizards of the Coast

2001 Grand Prix Sendai Coverage 相次ぐ新星の誕生 10 年ぶりの記録的大雪とのことで、積雪は 20cm 近かった。 2 日目は初日の豪雪が嘘であるかのような快晴となったものだが、やはり北国の冬らしく深々とした寒さが印象的だった。 細かい点にまで言及してはキリがないが、とりあえず今回の上位陣の顔ぶれを見て特に印象的...

記事を読む

Featured

2015年 11月 16日

2002 Masters Series San Diego Coverage by, Wizards of the Coast

2002 Masters Series San Diego Coverage In the first game of the finals, it seemed that Karma was on the side of Humpherys. Fuller only needed a bounce spell to wa...

記事を読む

記事

記事

Event Coverage Archive

過去の記事をお探しの場合 アーカイブのページをご覧ください。人気の著者による、数千にわたるマジックの記事が残されています。

一覧を見る