準決勝:松井 久剛(千葉) vs. 春日 亮佑(千葉)

更新日 Event Coverage on 2014年 4月 12日

By 矢吹 哲也

 物語には終わりがある。

 これまで数々の勝負の中で幾多の英雄が倒れ、幾多の怪物が退治され、ときおり神々が舞い降りた。それらを扱うプレイヤーたちも今や4人。いよいよグランプリ・名古屋2014も佳境を迎える。

 シャッフルと共に呼吸を整える両者。ここまで来ればもはや気力と気力のぶつかり合いだ。この試合ではそれに応えるかのように、両者のデッキが勇躍した。繰り返されるクリーチャーと除去の交換、クリーチャーとクリーチャーの交換――激しい戦いの果てに立っているのは……

試合

松井 久剛

 《》2枚から《葉冠のドライアド》を繰り出す先手の松井。これに《稲妻の一撃》が撃ち込まれ、戦端が開かれる。

 松井は続けて《ニクス生まれの狼》、《旅する哲人》と送り込み、《ミノタウルスの頭蓋断ち》と《洞窟のランパード》を擁する春日と睨み合う。《旅する哲人》と《洞窟のランパード》が激突し、お互いに墓地へ。両者ともクリーチャーの展開は止まらない。

旅する哲人
洞窟のランパード
Fight!

 春日の《パーフォロスの使者》を《金箔付け》する松井。続けて《ミノタウルスの頭蓋断ち》と《ニクス生まれの狼》がぶつかり、相討ちに。《英雄の記録者》と《野蛮な祝賀者》も相討ち。クリーチャーとクリーチャーがぶつかっては倒れ、両者一歩も譲らずしのぎを削る。

英雄の記録者
野蛮な祝賀者
Fight、Fight!

 松井が《乗騎ペガサス》で空から攻撃すれば、春日は《モーギスの匪賊》で反撃。松井の《ファリカの癒し人》には春日の《鞭の一振り》。松井が《巨体の狐》を繰り出せば、春日は数で勝負する――消耗戦を続ける両者の見事なまでの均衡はしかし、《巨体の狐》へ《ニクス生まれの狼》が「授与」されることで破られた。この戦闘で1対3交換を余儀なくされた春日が、松井の戦場に残る戦力を防ぎ切ることは叶わなかった。

 1ゲーム目の熱戦から一転、2ゲーム目はマリガンを喫した松井がそのまま色事故を起こし、早い段階で決着がついた。

 春日は《無謀な歓楽者》、《迷宮の勇者》、《洞窟のランパード》、そして除去を駆使し攻め込み、反撃の隙を与えなかった。

春日 亮佑

 迎えた第3ゲーム、松井は再びの2ターン目《葉冠のドライアド》。これに対し春日は《ファリカの療法》を撃ち込む。続く《ニクス生まれの狼》には《メレティスの守護者》を送り出すが、松井はそれを《存在の破棄》で取り除く。

 それでも、土地が伸び悩む松井を後目に《強欲なハーピー》の絆魂でダメージ・レースを優位に進める春日。松井も《英雄の記録者》に《残忍な発動》をまとわせ、さらにコンバット・トリックを活用して攻め込み続ける。

 サイズで負ける春日を救ったのは、《パーフォロスの槌》だった。これで彼はクリーチャーを消耗しながらも打点を維持し、ライフは11対11のイーブンに。

パーフォロスの槌
神器降臨

 《パーフォロスの槌》がさらにもうひとつ土地を3/3速攻クリーチャーに変え、春日が一挙8点の猛攻。これを受けて松井はさすがに守勢に回る――

――がしかし、春日が繰り出した《洞窟のランパード》が、その横をすり抜けた。最後のターン、最後のドローを確認すると、松井は右手を差し出す。

「また次の機会に」

 そう述べる彼の顔には、清々さが感じられた。

春日 2-1 松井

 決勝の舞台へ上がるのは春日 亮佑!

最新Event Coverage記事

Featured

2015年 11月 16日

2001 Grand Prix Sendai Coverage by, Wizards of the Coast

2001 Grand Prix Sendai Coverage 相次ぐ新星の誕生 10 年ぶりの記録的大雪とのことで、積雪は 20cm 近かった。 2 日目は初日の豪雪が嘘であるかのような快晴となったものだが、やはり北国の冬らしく深々とした寒さが印象的だった。 細かい点にまで言及してはキリがないが、とりあえず今回の上位陣の顔ぶれを見て特に印象的...

記事を読む

Featured

2015年 11月 16日

2002 Masters Series San Diego Coverage by, Wizards of the Coast

2002 Masters Series San Diego Coverage In the first game of the finals, it seemed that Karma was on the side of Humpherys. Fuller only needed a bounce spell to wa...

記事を読む

記事

記事

Event Coverage Archive

過去の記事をお探しの場合 アーカイブのページをご覧ください。人気の著者による、数千にわたるマジックの記事が残されています。

一覧を見る