準決勝 三津家和彦 vs. 村上裕樹

更新日 Event Coverage on 2002年 6月 1日

By 藤枝勇

八王子からの第 5 の刺客。3 度目の日本選手権に挑む三津家和彦。

対するのは仙台 GP Best 8 宮城の成長株である村上裕樹。

準決勝に残った《サイカトグ/Psychatog》デッキには 2 通り有り、メインから《取り憑かれたエイヴン/Possessed Aven》が入っている村上の方が若干有利か。三津家はサイドにもこいつが入っていないために苦戦が予想されるが 2 色の方が回りやすいのが道理で三津家があっさり勝ってしまうかも知れない。

Possessed Aven

Game 1

経験の差か村上の方は余裕が見受けられるが、三津家の目にも必勝の意志が感じられる。

村上の方は若干色が足してあるものの基本は両方ともサイカデッキ、序盤から動きが有るわけもなく、両者ともドロー、エンド ドロー、エンドを繰り返す。

こういう時は先に土地が止まった方が不利になるもので、先に手札のランドが無くなった村上が動き始めることとなる。

まずは non kicker の《調査/Probe》、三津家がこれに対応して《嘘か真か/Fact or Fiction》。村上はカウンターを持ってはいるがキャストすると三津家のメインにカウンターするためのマナが無くなる為、村上はこれを通す。内容は《激動/Upheaval》《排撃/Repulse》《島/Island》 と 《サイカトグ》《記憶の欠落/Memory Lapse》に分けて、後者を入手。

《嘘か真か》で入手した《記憶の欠落》を打って《調査》をライブラリーの上に乗せた三津家は、自分のメインに《サイカトグ》をキャスト。《終止/Terminate》を打たれるものの《対抗呪文/Counterspell》でカウンターし自分有利に場を進めて行った。

2 度の《嘘か真か》を両方ともカウンターされて、村上は手札がクリーチャーばかりとなってしまう。ここで何かドロー補助を引きたい村上は《調査》を引き当てるがこれすらも三津家の《対抗呪文》に阻まれ非常にきつい状況だ。

村上は切り札である《取り憑かれたエイヴン》を出すも、三津家の手に腐っていた《排撃》で戻されてしまい一向に場が進展しない。その間も三津家の引きは好調だ。

同キャラでもっとも効くと言われている《綿密な分析/Deep Analysis》を引き、手札を一気に補充して《嘘か真か》を村上のエンドにキャスト。(内容は《嘘か真か》 と 島島沼《仕組まれた疫病/Engineered Plague》後者を選択)

1 枚でもカウンターを引けば《激動/Upheaval》をキャストする予定なのだろう。

《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum》も回すが、それでもカウンターは無し。だが、意を決して《激動》をキャストすると、クリーチャーしか居ない村上はこれを通すしかない。

それでも、ブラフでマナを出して《サイカトグ》まで一気にキャストされることを防ぐ事だけは忘れなかった。

《サイカトグ》光臨にまでは繋がらなかったものの、場に出てしまった 2 体の《夜景学院の使い魔/Nightscape Familiar》は超強力。

三津家は次ターンには《サイカトグ》を出し、 2 枚の《魔力の乱れ/Force Spike》で《サイカトグ》をカウンター。

村上投了。

三津家 1 - 0 村上

Game 2

Side Board

三津家

In
1 《枯渇/Mana Short
1 《消えないこだま/Haunting Echoes
1 《綿密な分析》
2 《反論/Gainsay
3 《強迫/Duress

Out
4 《魔力の乱れ》
3 《記憶の欠落》
1 《仕組まれた疫病》

村上

In 2 《取り憑かれたエイヴン》
4 《強迫》
3 《綿密な分析》

Out
2 《サイカトグ》
2 《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu
1 《終止》
4 《火+氷/Fire/Ice

村上が先手でスタートして、悲劇が訪れる。 …サイカにとって最悪の、土地事故を起こしてしまったのだ。

村上は《強迫》で三津家の手札を確認すると《サイカトグ》と土地だらけ。捨てる事が出来たのはなんと《綿密な分析》だけという、悲惨さであった。

手札もバレて村上の土地が止まっているのを見た三津家は、早速《サイカトグ》をキャストして攻めの体制に入った。 3 枚目の土地を引かないまま、とりあえず村上は《夜景学院の使い魔》をキャストして三津家の《サイカトグ》をなんとか止めようとする。

三津家も《強迫/Duress》を打ち返すと、土地が事故っているだけ有り、強力な手札(《反論》《対抗呪文》《堂々巡り》《サイカトグ》《激動》)を確認しターンを返す。なんとか 3 枚目の土地を引いてカウンター出来る体勢にはなったものの、きつい状態には変わりない。

ターンは進み《サイカトグ》の睨み合いが続く。

三津家は村上のメインに《枯渇》を打ち自分の《綿密な分析》を打ってスペルを補充したい所だが、村上とは対照的に土地しか引かない。

三津家はフルタップ状態になりながら 2 体目の《サイカトグ》を場に出すがこれは村上の《終止》で除去され《サイカトグ》同士の睨み合いが続く。

ここで動いたのはマナに余裕のある三津家だった。

村上の《強迫》に対して《枯渇》をキャストしてマナを止めると《サイカトグ》を《排撃》で戻して《セファリッドの円形競技場》を回しカウンターを 2 枚手札に入れると《サイカトグ》がアタックしてゲームセット。

三津家 2- 0 村上

Game 3

今度も初手は土地が 2 枚だがスタートした村上。Game 2 の再現にならなければいいのだが…。

対して三津家はすこぶる好調で、 1 ターン目 4 ターン目と《強迫》を打ち、村上の手札をみると、《対抗呪文》《堂々巡り》《嘘か真か》《綿密な分析》《調査》《取り憑かれたエイヴン》と土地さえ有れば文句なしの手札が揃っているのを確認した。

2 ターンの間止まっていた土地をなんとか引いてきて、今度は三津家の方が 5 枚でストップ。それでもさっきまで 2 枚で唸っていた村上に比べれば良い方だろうか。

《綿密な分析》を互いに打って手札を補充するも、なぜか土地が無い。三津家の場に《夜景学院の使い魔》が居るため圧倒的に三津家有利だが、まだ解らないか。

Mana Short

引いても引いても土地は引かず…ついには村上に土地の枚数で抜かれてしまう始末だ。

そして、Game 3 を決めたのはまたも《枯渇》だった。

村上のエンドにこれキャストしてから、自分のメインで《嘘か真か》。これによって三津家の《サイカトグ》のパワー合計が自分のライフを上回る事を確認すると、村上は投了を宣言した。

三津家和彦、 3 度目の挑戦にして日本選手権で優勝へ王手。

Final Results : 三津家和彦 Win

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