準決勝: Kai Budde vs Alexander Witt

更新日 Event Coverage on 2002年 5月 5日

By 平林和哉

プロツアー本戦での決勝ドラフトに駒を進めた Budde 。
ニューオーリンズを彷彿とする U-R Trix を駆り 、個人では初となるプロツアー・マスターズ両方での最終日への進出を目指す( ABU がチーム戦においてはプロツアー東京で成している)。
もちろん Budde はプロツアー 3 日目に負けたことがない・・・それはマスターズにおいてでもあり、この勝負に勝つことによって、ある意味プロツアー、マスターズの両方での優勝という伝説すら生まれかねない。

一方の Witt は過酷なゲートウェイを突破してきており、 Super Grow を使用している。

さすがに開始前の予想としては、デッキ相性的に Budde の方が不利といったところか。

Game 1

Budde が先攻マリガン。

Budde が《Marchant Scroll》で《直観/Intuition》を持ってくるという Trix の基本行動の返しで、早くも Witt が《冬の宝珠/Winter Orb》。
この Trix キラーがあっさり通ってしまう。

続けて Witt が《翻弄する魔道士/Meddling Mage》で《直観》を禁止する。
もちろんこれが生きていると話にならないわけで、一度は《Force of Will》によって阻まれるものの、 2 回の《火+氷/Fire,Ice》によって除去する。

《冬の宝珠》が出ているためにほとんど動けない Budde 。
《サファイアの大メダル/Sapphire Medallion》を出しているだけの間に、 Witt が《クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryad》《翻弄する魔道士》(《火薬樽/Powder Keg》を禁止)-さらには 2 体の《熊人間/Werebear》と畳み掛けるに至って、次のターンに即死する Budde はついに動く。

まずは邪魔な《冬の宝珠》を《転覆/Capsize》で一旦排除。
《直観》で《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》を持ってきて、《蓄積した知識》-念のためにスタックして手札からもう 1 枚の《蓄積した知識》もプレイして、4 枚ドローの《蓄積した知識》だけ《目くらまし/Daze》される。

《Illusions of Grandeur》は既に持っている Budde 、最後の準備のために《渦巻く知識/Brainstorm》をプレイ。
祈るようにカードをめくっていく Budde 。1 枚目、 2 枚目、《Force of Will》《妨害/Thwart》とドローするが探しているカードはもちろん違う。

そして運命の 3 枚目。それは Budde がドローするのを待っていたかのようだった。

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これで準備は整った。
まずは《Illusions of Grandeur》。それを Witt 《Force of Will》- Budde 《妨害》- Witt 《撃退/Foil》とカウンター合戦。
Budde は少し考えて《対抗呪文/Counterspell》。《Illusions of Grandeur》を通した上でターンを渡す。

Witt の《剣を鋤に/Swords to Ploshares》を《Force of Will》で防ぎ、《冬の宝珠》を《火+氷》で寝かせ、満を持しての《寄付》。

これで勝ったとばかり、満面の笑みを浮かべる Budde 。

しかし Witt の手札には 2 枚目となる《剣を鋤に》が眠っていたのだ!
こればかりはさすがの "German Juggernaut" にもどうすることもできなかった。

Budde 0-1 Witt

Game 2

再びマリガンする Budde 。ついてない。
しかもさらにダブルマリガン。デッキ相性も悪いということであきらめムードが漂った。

だが Budde はあきらめはしない。
土地を並べていき《サファイアの大メダル》、さらには《直観》で《蓄積した知識》をサーチと突き進む。

しかもそれによって得た《蓄積した知識》があっけなく通り、Witt が出した《クウィリーオンのドライアド》も簡単に《火+氷》で除去に成功する。

Witt は土地が《氾濫原/Flood Plain》で持ってきた《Tropical Island》と 1 枚しか入っていない《Savannah》 のみで手札に腐る《噴出/Gush》が使えず、しかも《渦巻く知識》を使っても土地が無い。
苦しいのを見てとった Budde は《手練/Sleight of Hand》を《紅蓮破/Pyroblast》 でカウンター。

その後やっと《熊人間》を出すことが出来た Witt の前に早くも青い悪魔が降臨する。

《変異種/Morphling》! Budde の反撃が始まった。

Witt は《翻弄する魔道士》で《火+氷》を禁止するもすぐに《火薬樽》が出てきてしまう。
《火薬樽》で一掃されてしまうのを防ぐために Witt は《浄化の印章/Seal of Cleasings》を連打するが、当然のように通るわけが無い。

最後にはあえて《冬の宝珠》を通した後に、Budde が手札の《対抗呪文》《紅蓮破》 を見せて投了を促した。

Budde 1-1 Witt

Game 3

今度はマリガンも無く健全にスタートした Budde 。

Witt が《翻弄する魔道士》で《火薬樽》を禁止するスタート。

続けての《翻弄する魔道士》は《対抗呪文》され、最初に出た方は《火+氷》で除去されるのだが、 3 体目の《翻弄する魔道士》がしつこく《火薬樽》を禁止してくる。

何とか Budde が 3 体目の《翻弄する魔道士》も《火+氷》で排除すると、代わりに出てきたのが《クウィリーオンのドライアド》。
これが《手練》《噴出》で育っていくと同時に手札が整頓されていき、Witt はさらなる脅威を展開する。

《冬の宝珠》!

手札の芳しくない Budde はマナを払っての《妨害》《Force of Will》《対抗呪文》と抵抗するのだが、 2 枚目の《冬の宝珠》《Force of Will》《目くらまし》 2 枚とこれが通ってしまった。

《妨害》のおかげで土地まで寝てしまっている Budde 。
手札もほとんど無い、起きてる土地も少ない、おまけに《冬の宝珠》が出ているとあっては Trix もただの羊同然だ。

結局たった 1 匹の《クウィリーオンのドライアド》がマスターズ決勝の座を勝ち取ることになった。

Budde 1-2 Witt

決勝へ駒を進めることができた Witt 。
ゲートウェイを突破しての決勝進出はチーム戦の ABU を除けば初の快挙となる。

Final Result: Budde 1-2 Witt

Alexander Witt Wins! Advance to Masters final

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