日本王者経験者、北山 雅也。世界王者経験者、三原 槙仁。
第6回戦を終えて18点同士。果たしてここで当たるべきだったのか否か、王者と王者が顔を合わせた。両者ともリラックスした雰囲気をまとっていたが、初手の7枚を手に取るなり緊張の糸を張り巡らせる。ゲーム開始の合図だ。
ゲーム1
初手を眺めた両者は少し間をおいてキープ。三原が《平地》を置いてゲームは始まった。ところが、互いに2枚の土地を並べてターンを返したのちに三原の土地が《平地》2枚で止まる。北山の初動は3ターン目の《シミックの干渉者》。続くターンでも三原は土地を引き込めず、ディスカードを余儀なくされる。
北山は《欄干のスパイ》を自陣に加え、三原が再びあふれた手札を捨てるのを見届けると、《死体の道塞ぎ》を並べてターンを返した。
三原がようやく《山》を見つけて動き出すが、北山は《ディンローヴァの恐怖》でその土地をバウンス。三原を再び息の詰まる状況に送り返す。
「これでもまだ何かあるから怖いよなあ」と北山が《心見のドレイク》を追加したところで、三原が笑顔を見せながら投了を示した。
北山 1-0 三原
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苦しい戦いにも笑顔を見せる三原。 |
ゲーム2
三原は開いた初手の7枚に渋い顔。しばらく思案を続けたのちに、その手札をキープした。
1ターン目《軍勢の忠節者》からスタートした三原。北山も《雲ヒレの猛禽》で1ターン目にクリーチャーを確保する。北山が続けて出した《エリマキ眼魔》で《軍勢の忠節者》の攻撃が止まるが、三原は《ウォジェクの矛槍兵》を戦線に加えた。
ここでまたもや土地が3枚で止まってしまった三原。北山の《雲ヒレの猛禽》がクロックを刻み、それは小さいながらも確実に三原のライフを蝕んでいく。
三原の繰り出した《宮廷通りの住人》は、《忌まわしい光景》で対処された。これによって墓地にクリーチャーが落ち、北山はさらに《死の接近》で《ウォジェクの矛槍兵》も取り払った。三原は盤面に後続を送り込むことができない。
北山の《欄干のスパイ》で貴重な土地を失った三原だが、攻撃に入った《エリマキ眼魔》を《軍勢の忠節者》でブロックし、《強打》。返しのターン、《真火の聖騎士》へ繋いだ。
しかし、ここに《ディンローヴァの恐怖》。
「ちょっと待って」と捨てるカードを考えた三原は、《そびえ立つ雷拳》を手放した。それから《真火の聖騎士》が再び戦場に降り立つ。
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除去を有効に使い優位に立つ北山。 |
盤面は有利を保ち、あとひと息のところまできた北山だが、ここで考える素振りを見せた。
「何考えてるのさ」尋ねる三原。
「どうやって終わろうかと」答える北山。
それから《軍勢の忠節者》に《天使の布告》を撃ち込むと、北山は全軍を突撃させた。
北山 2-0 三原