第8回戦:それぞれの信念
Patrick Chapin(アメリカ) vs. Jon Finkel(アメリカ)

更新日 Event Coverage on 2013年 10月 11日

By Tobi Henke

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パトリック・チャピン/Patrick Chapin(オルゾフ・ミッドレンジ) vs. ジョン・フィンケル/Jon Finkel(青単信心)

 初日最終戦で、2人の殿堂顕彰者、そしてチームメイトが対戦する運びとなった。ともにチーム「StarCityGames」で調整し、お互いのデッキを知っている。フィーチャー・マッチ・エリアに座ると、2人はそれぞれのデッキやサイドボードに入っているカードの枚数について議論を始めた。

「デッキに《破滅の刃》は何枚?」

「3枚。そっちは《急速混成》を3枚入れてるよね」

「サイドボードに3枚ね」

 マッチは友好的だったが、賭けられているものは大きかった。両プレイヤーともこの時点で6-1の成績で上位に名を連ねており、高額の賞金、さらにはトップ8入賞も狙えるところに位置づけている。しかし、1敗を守ったまま2日目に進めるのはこのうち1人だけなのだ。

チームメイトでもある2人の殿堂顕彰者パトリック・チャピンとジョン・フィンケルが
2日目を好成績で迎えるために異なるデッキを携えて対峙する

 チャピンが使うのはオルゾフ・ミッドレンジ、対するはフィンケルの青単信心だ。相性的にはチャピンが有利だと2人は認めるが、フィンケルは「勝率25%なら勝ち目はあるさ」と言った。

ゲーム展開

 フィンケルは《雲ヒレの猛禽》から立ち上がり、チャピンは《思考囲い》で《ニクスの祭殿、ニクソス》《海の神、タッサ》《海の神、タッサ》《変わり谷》《夜帷の死霊》を見て《前兆語り》を捨てさせる。《海の神、タッサ》が3ターン目に登場し、その後の《夜帷の死霊》で《英雄の破滅》が公開される。チャピンが《幽霊議員オブゼダート》で攻撃するも、フィンケルの《波使い》が戦場を一変させる。2体目の《雲ヒレの猛禽》と《潮縛りの魔道士》がフィンケルの青への信心を増やし、ついに5点を突破する。チャピンが《波使い》とその従者を片付けるも、ブロックできない《海の神、タッサ》の攻撃がゲームを決めた。

 第2ゲームでは、《雲ヒレの猛禽》が《ファリカの療法》、《凍結燃焼の奇魔》が《冒涜の悪魔》で対処されて、《タッサの二叉槍》は何の役にも立たなかった。再びチャピンの《幽霊議員オブゼダート》が攻撃を始めると、フィンケルはやはり《波使い》で対抗しようとする。しかし、今回もやはり、エレメンタルも《波使い》も《英雄の破滅》で対処され、《幽霊議員オブゼダート》と《冒涜の悪魔》がチャピンを勝利に導いた。

両プレイヤーとも、チャピンのオルゾフ・デッキのほうが優位だという

 《思考囲い》に《否認》、《審判官の使い魔》に《肉貪り》の攻防の後で、戦場にはフィンケルの《海の神、タッサ》とチャピンの《万神殿の兵士》だけとなった。しかし、占術の後、フィンケルは《夜帷の死霊》を出して青への信心を4倍に増やし、しかも《破滅の刃》が効かないクリーチャーを手に入れた。次のターン、フィンケルは《タッサの二叉槍》を出し、《海の神、タッサ》と《夜帷の死霊》で攻撃を仕掛け、《夜帷の死霊》で公開された土地も合わせて3枚のアドバンテージを得る。チャピンの《冒涜の悪魔》はフィンケルの攻撃を止めず、《海の神、タッサ》と《ニクスの祭殿、ニクソス》が全クリーチャーをブロックされない状態にしていた。理論上はゲームを決める戦力になるはずの2体目の《冒涜の悪魔》も、何の助けにもならなかった。《タッサの二叉槍》で得た追加のカードであった《審判官の使い魔》2体が、英雄のように身を挺して《冒涜の悪魔》をタップさせる。そして《海の神、タッサ》と《夜帷の死霊》の攻撃がゲームとマッチに幕を下ろしたのだった。

下馬評を覆し、《タッサの二叉槍》で勝利を掴んだフィンケル

「やった、このマッチアップでこんなことが起こるとは思わなかった。毎ターン《タッサの二叉槍》で3枚カードを引けるなんて、普通はないよ」とフィンケルは言う。

「手札にまだ3枚も土地があったんだぜ」チャピンはそう釈明した。

ジョン・フィンケル 2 - 1 パトリック・チャピン


(Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru)

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