第15回戦:天使の行動
Melissa DeTora(アメリカ) vs Dave Shiels(アメリカ)

更新日 Event Coverage on 2013年 2月 16日

By Josh Bennett

原文はこちら

メリッサ・デトラ/Melissa DeTora (狼の地・バント) vs. デイブ・シールズ/Dave Shiels (青白赤フラッシュ)

「ほとんどPTQだね」― デイブ・シールズ

 この2人は以前から友達で、ともにマジックをプレイしている仲間だ。デイブ・シールズ/Dave Shielsは旧ラヴニカのころから仕事が忙しくなって競技マジックを離れていたが、ミラディンの傷跡のころに大学院に進学することを決め、それ以来、グランプリ・ダラス2011に優勝、グランプリ・バルティモア2012で(友人のマット・コスタ/Matt Costaに敗れて)準優勝という成績を残している。この週末、彼は青白赤フラッシュ・デッキを使って非常に良い成績を残している。このイベントでの序盤は2−3と揮わなかったが、それから勝利を積み重ねてトップ8が狙えるところまで来ていた。

 そして、ついに初日無敗のメリッサ・デトラ/Melissa Detoraとの対戦を迎える。バント・コントロール・デッキを駆る彼女の2日目の成績は3−3で、あと1勝で事実上トップ8入りが確定する。

日曜の最終戦への切符を賭けた対戦に挑む、長年の友達メリッサ・デトラとデイブ・シールズ

ゲーム1

 ダイスロールを制したデトラが、《遥か見》で序盤の優位を築いていく。シールズは《ボロスの反攻者》を第3ターンに出し、デトラは《熟慮》でカードを引いた。アンタップすると、デトラはもう1枚《遥か見》を唱え、ターンを終了する。シールズは攻撃し、デトラが《アゾリウスの魔除け》を唱えようとしたところで少し考えた。デトラの手札は3枚。シールズは戦力を整えることを優先し、自分のクリーチャーを《修復の天使》で救った。デトラはアンタップすると、《至高の評決》で盤面を一掃する。

 シールズは4マナで足踏みとなり、さらに《ボロスの反攻者》を並べるだけで、デトラが《熟慮》をフラッシュバックするのを眺めるだけだった。デトラはアンタップし、8枚目の土地をプレイすると、重い重い《スフィンクスの啓示》を5で唱えた。シールズは《アゾリウスの魔除け》でカードを引くが、まだ土地を引き当てることができず、3点のダメージを与えただけでターンを終えた。

 デトラは《スラーグ牙》を唱え、無事に解決される。ターン終了時に飛んできた《ボロスの魔除け》がデトラのライフを17点に減らした。シールズはさらに3点の攻撃を加えたあと、ようやく5枚目の土地をプレイし、ターンを返す。デトラは反撃し、5点のダメージを与えたあと、《ケンタウルスの癒し手》を戦線に加えてターンを終えた。そのターン終了時に、シールズは《瞬唱の魔道士》を呼び出し、解決されたあとにフラッシュバックで《ボロスの魔除け》を打ち込む。デトラのライフは残り13点になった。

 シールズはアンタップしてから少し考え、そして《氷河の城砦》を出してから《ボロスの反攻者》で攻撃する。デトラは《アゾリウスの魔除け》でそれをライブラリーの上に追い払った。シールズの手札にはもう1枚《ボロスの反攻者》があったので、これを唱える。デトラはターン終了時、《修復の天使》を唱え、《スラーグ牙》を明滅させようとするが、《灼熱の槍》がそこに突き刺さる。デトラは空中戦で3点与えた後、新しい《スラーグ牙》を唱えた。

 シールズはクリーチャー2体ともで攻撃し、《至高の評決》を打つという気配を漂わせる。デトラが《瞬唱の魔道士》をブロックしたところでシールズは《ボロスの魔除け》で自分のクリーチャーを破壊されなくしようとするも、デトラは《雲散霧消》を構えていた。戦闘終了後、シールズは《至高の評決》を唱え、深いため息とともにターンを終えた。デトラの《ケッシグの狼の地》に後押しされたビースト・トークンが攻撃し、シールズはライフ3に追い詰められ、アンタップを迎えた。

 シールズは《ボロスの反攻者》に望みを託す。デトラの攻撃をブロックするが、デトラの《アゾリウスの魔除け》で《ボロスの反攻者》はライブラリーの上に戻され、しかも《ケッシグの狼の地》がビーストにトランプルを与える。シールズは最後の抵抗に《灼熱の槍》を放つが、デトラの手には全てを片付ける《中略》があった。

デトラ 1-0 シールズ

 シールズは《アゾリウスの魔除け》2枚、《ボロスの魔除け》2枚、《送還》、《灼熱の槍》、《スフィンクスの啓示》を抜いて《記憶の熟達者、ジェイス》2枚、《否認》2枚、《対抗変転》、《幽霊街》、《拘留の宝球》をサイドイン。デトラの方は《ケンタウルスの癒し手》2枚、《至高の評決》、《アゾリウスの魔除け》を抜いて《黄金夜の刃、ギセラ》と《拘留の宝球》、そして《否認》2枚を投入した。

ゲーム2

 それぞれ順調に第2ターンまで土地を並べたが、デトラに《遥か見》はなかった。シールズは第3ターン、《熟慮》を唱え、渋い表情でターンを終えた。《アゾリウスの魔除け》でカードを引いたデトラは、相手のように困っている様子はなかった。しかし、シールズのドローに《断崖の避難所》があり、次に《アゾリウスの魔除け》が4枚目の土地を引き込み、胎動の兆しを見せる。

 デトラは最初のクリーチャー《スラーグ牙》を唱えるも、これは《対抗変転》される。次のターンにデトラが《遥か見》を唱えた後、ターン終了時にシールズは《修復の天使》を唱える。デトラもこれに対応して《修復の天使》。シールズは《ミジウムの迫撃砲》で道を切り開くと、攻撃して3点のダメージを与える。デトラは手札4枚残して《拘留の宝球》を唱え、これを《否認》しようとしたシールズにさらに《否認》。戦場は再び空になった。

 シールズは次の一手に考えを巡らせる。打ち消し呪文を引いた上にデトラの使えるマナはわずかに2マナ。ここぞとばかりにシールズは《記憶の熟達者、ジェイス》を呼び出した。

 解決されて、デトラのライブラリーから10枚のカードが墓地に送られる。ターンを終え、デトラに残された時間は短い。デトラは《スフィンクスの啓示》を6で唱えてさらに時計を進め、しかもタップアウト。シールズはさらに10枚ライブラリーを削らせてターン終了。デトラはカードを引き、残りライブラリーはわずか16枚である。

 シールズのマナが6マナ立っている中、デトラは幸運に賭けて《拘留の宝球》を唱える。シールズは《否認》。デトラは残りの7マナを費やし、《黄金夜の刃、ギセラ》を呼び出した。シールズは一瞬考えてから《対抗変転》を唱えた。ターンが終わると、シールズの《記憶の熟達者、ジェイス》は再びライブラリーを削る。これで勝敗は決した。

デトラ 1-1 シールズ

ゲーム3

 2人ともマリガンがないように祈りながら、決着戦に向けてのシャッフルをする。デトラにとって不幸なことに、その祈りは叶わず、デトラは手札6枚から始めることになってしまった。シールズの方は7枚だ。

ステージの側で集まり最終戦の始まりを待っている観客
(プレイヤー、ゲスト、マッチの終わったプレイヤーたち)

 このゲームも第1ゲームと似た立ち上がりを見せる。デトラは《遥か見》でマナを伸ばし、シールズは第3ターンに《ボロスの反攻者》を呼ぼうとする。デトラはちょっと考えてから《中略》でそれを打ち消す。デトラのターン、デトラは5枚目の土地を出すと《スラーグ牙》を呼び出した。シールズは4枚目の土地を出し、《灼熱の槍》で《スラーグ牙》をビーストに格下げさせる。デトラは2体目の《スラーグ牙》を構えていた。こうなるとシールズは《至高の評決》を打つしかない。シールズは5枚目の土地を出し、ターン終了。

 デトラはカードを引き、攻撃してシールズのライフを14点まで削ってターン終了。シールズはカードを引くだけだ。デトラは《スフィンクスの啓示》を2で唱え、解決された後で攻撃してシールズのライフは11点。さらに土地を出してターン終了。ターン終了時に、《瞬唱の魔道士》から《灼熱の槍》を唱えてビーストが除去された。

 それから2ターンの間、両プレイヤーは土地を出し、デトラのライフは2点ずつ削られていく。シールズは《熟慮》でカードを引き、《ボロスの反攻者》を出す。一方のデトラはターン終了時に《修復の天使》を唱える。シールズは少し考え、1マナを残してタップすると《対抗変転》を唱えた。

 それこそがデトラの望んでいた隙だった。デトラはアンタップすると、1マナだけ残して《スフィンクスの啓示》を4で唱える。解決された後、土地を出して2マナ立てた形でターン終了。シールズは攻撃してデトラのライフを23点にしてターン終了。《至高の評決》がクリーチャーを一掃する。次のターン、シールズは何もしなかった。デトラは《修復の天使》を唱えようとしたが、《瞬唱の魔道士》からの《対抗変転》に止められる。デトラはさらに《アゾリウスの魔除け》でカードを引き、アンタップして、カードを引き、土地を出し、ターン終了。デトラの手札は残り4枚だ。

 シールズは《ボロスの反攻者》を唱え、デトラは《雲散霧消》で弾く。シールズは手札の3枚を眺めてから、2マナを使って《否認》を打った。《ボロスの反攻者》が解決される。デトラはアンタップした後、《拘留の宝球》で《ボロスの反攻者》を閉じ込める。時計を見ると、マッチの残り時間は6分しかなかった。デトラは土地を出し、シールズは《瞬唱の魔道士》で攻撃する。さらにシールズは《イゼットの魔除け》で手札の土地を回転させた。

このゲーム、そしてこのマッチの決め手となるカードを求めるデトラ

 デトラは5マナ残して5で《スフィンクスの啓示》を唱える。シールズは《瞬唱の魔道士》でこれに対応したが、そこには《雲散霧消》。シールズはそれはそれとして《否認》を唱える。デトラは残りの2マナを使ってこちらも《否認》。《スフィンクスの啓示》が解決される。しかし、即効性のあるカードを引くことはできなかった。デトラは《魔女封じの宝珠》と《遥か見》を唱えたが、それだけだった。シールズが攻撃して、ダメージは4点。デトラは《熟慮》を唱えてさらにフラッシュバックして、《アゾリウスの魔除け》でカードを引く。シールズも《アゾリウスの魔除け》でカードを引き、攻撃して4点のダメージを与える。

 デトラはさらに《修復の天使》を唱える。シールズはデトラが《ケッシグの狼の地》を出していないことを確認して、解決させた。デトラはアンタップし、ここで引き当てたのが《ケッシグの狼の地》。戦場に出すと攻撃し、シールズがブロックしないことを宣言した後で《修復の天使》を致命的なまでに強化した。

「マジで? もうちょっと待たない?」

「待ちません」

 《修復の天使》で《瞬唱の魔道士》を明滅させ、《アゾリウスの魔除け》を使い、デトラの《否認》を《対抗変転》する。ここで時間切れとなり、追加ターンに入る。デトラは《拘留の宝球》で《瞬唱の魔道士》を除去してターンを終えた。

 シールズはカードを引き、3点の攻撃をして、終わり。

 デトラは《修復の天使》を引き、ターン終了。

 シールズはカードを引き、《熟慮》を唱え、再びフラッシュバックし――そして、手札のカードを広げて見せた。このターンの終わりに戦場に舞い降りてくる天使を阻む手段は、彼の手にはなかったのだ。

デトラ 2-1 シールズ

Melissa DeTora / 狼の地バント

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Dave Shiels / 青白赤フラッシュ

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(Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru)

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