2日目・チームHron/Hayne/Hoaenのデッキ構築

更新日 Event Coverage on 2013年 11月 23日

By 矢吹 哲也

 順当、と言っては過言だろうか?

 往年の名リミテッダーであるリッチ・ホーエン/Rich Hoaenをマイク・フロン/Mike Hron、アレクサンダー・ヘイン/Alexander Hayneとふたりのプロツアー優勝経験者が固めるこのチームは、グランプリ・京都2013初日を圧倒的なデッキとプレイ技術で全勝した。

(左から)マイク・フロン/Mike Hron、アレクサンダー・ヘイン/Alexander Hayne、リッチ・ホーエン/Rich Hoaen

「強いプレイヤーが勝ち、意外な結果が起こりにくい」と言われるチーム戦。今回大会でもラウンドが進むにつれて、上位卓は結果を残した有名プレイヤーを擁するチーム同士が激突する、ということが多々起きてきた。

 そしてそのすべてに、彼らは勝ち抜いてきた。

 一夜明けて2日目、再びチーム・シールドで行われる予選ラウンドを前に、注目の全勝チームのデッキ構築を覗いてみよう。

構築の様子

 3人は英語版のパックを受け取ると手慣れた様子で素早くパックを開封し、それぞれが開けたパックを並べ始める。

 出てきたレアは

の13枚。

 色分けから、カードの選別を素早く済ませると、まずは黒の濃さに言及するホーエン。《アスフォデルの灰色商人》こそ1枚しか出なかったものの、強力なレアを有し除去も豊富で、序盤部分も後半部分も隙がない。《ネシアンのアスプ》から検討を始めた緑のカードをチーム全員でさらに洗練させ、黒へタッチしていく。この黒タッチ緑デッキは素早く決まった。

 次に彼らが目をつけたのは、《羊毛鬣のライオン》に合わせた緑白。《残忍な発動》2枚に《戦識の武勇》3枚、クリーチャーも《乗騎ペガサス》3枚を中心に2、3マナ域に集めた軽い構成だ。

フロン「《彼方の工作員》いる?」

ヘイン・ホーエン「人間だから《乗騎ペガサス》で飛ばす」

 といったやりとりを経てひと通り検討すると、今度は青白の可能性も見ていく。

 全体的に軽いクリーチャーを集めて「面で押す」動きと《タッサの二叉槍》の相性を考慮した形。除去呪文は《海神の復讐》のみだが、《レオニンの投網使い》と《ヘリオッドの使者》が2枚ずつ入り、攻めのサポートは確保されている。

 ふたつ目のデッキはこの形に落ち着いた。

 一番の悩みどころは赤のようだ。赤青で呪文に寄せても赤黒でクリーチャーに寄せても、しっくりこない様子で意見の交換を続ける3人。何度か《記憶の壁》を複数枚採用した呪文重視の形を推すフロンに、ホーエンが《記憶の壁》を抜いてテンポで攻めることのできる形を提案する。

 議論が盛り上がり時間が気になった3人は、近くのジャッジに残り時間を聞いた。

「あと39分だよ」

「オーケー、2マッチ分か」とホーエン。チームメイトに笑顔が浮かび、ひと息つく。

 引き続きじっくりと赤青の形を模索し細かい部分を詰める3人。最終的に、《サテュロスの散策者》などのやや力不足なクリーチャーを抜いて、《記憶の壁》1枚と《落岩》の採用、そして土地を18枚にすることで決着した。その後サイドカードの選定も1枚ずつ丁寧に行い、時間をたっぷりと使った余裕のある構築を見せた。

 3つ目のデッキは以下の通りだ。

 デッキが完成すると、あらかじめ決まっていたかのようにそれぞれの目の前にあるデッキを左手側に回す3人。フロンが緑黒、ヘインが赤青、ホーエンが青白を携え、2日目初戦に臨んだ。

Mike Hron (Seat A)

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Alexander Hayne (Seat B)

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Rich Hoaen (Seat C)

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