Ferenetic Efreet
A 堂山剛志
B 小宮忠義(こみちゅー)
C 藤田修(ふじしゅー)
S.S.D
A 窪内直樹
B 中村修平(しゃみ修)
C 今井公雄
FereneticEfreetは古くからの強豪によって構成されたチーム。かつて日本選手権決勝で同門対決を行っている堂山と小宮。ふじしゅーの愛称で呼ばれる藤田も赤の運用に定評あるプロツアー実績多き男。
S.S.D。GP神戸準優勝を皮切りにGP福岡ベスト8入りなどをはたしたしゃみ修を中心に構成されたチーム。ちなみにS.S.Dとはしゃみ 修 "D" の略。"D"とは一部マジック関係者の間で使用される隠語の一つ。用法は「あいつ、ほんま"D"」。諸事情により、正確な意味は省かせて頂いてみたりすることにしよう。ちなみに、しゃみ修は現在βテスト中の Magic Online 上でも高得点をキープし続けている。その、点数死守に向けた途中リムーブを始めとする様々な技の数々。観戦者の胸に色々な熱い想いを抱かせて止まない。
窪内は普段ポケモンのお兄さんとしてお子様と戯れているナイスガイ。今井は神戸のドンとして一部で恐れられていたり面白がられていたりする男である。
堂山(UW) vs 今井(GBr)
堂山のデッキは典型的な白青。飛行のサイズが少し物足りないが、それを秘蔵っ子《秘教の処罰者/Mystic Enforcer(OD)》で補っている。《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》を早くからピックしていた今井に対し、こちらも《勇敢な行為/Gallantry(TE)》を用意。二枚目となる《厳格な裁き人/Stern Judge(TO)》と《アクアミーバ/Aquamoeba(TO)》との選択で、マナ域を考慮し後者を選択したあたりに堂山のデッキ構築理論の一部が窺えて興味深い。
対する今井のデッキ。
黒緑を軸にタッチ《パーディック山の協力者/Pardic Collaborator(TO)》を織り交ぜた三色デッキ。二体の《魂の災い魔/Soul Scourge(TO)》や《狂気の力/Strength of Lunacy(TO)》を使用しながら堂山のライフを奪う攻撃的デッキ。
小宮(UB) vs しゃみ修(UB)
小宮が《邪悪な覚醒/Malevolent Awakening(OD)》ならしゃみ修は《グレイブディガー/Gravedigger(OD)》を二体。ほぼ同系の黒青対決。除去では小宮にアドバンテージがあるも、しゃみ修にはそれを取り返す《狂気を操る者チェイナー/Chainer, Dementia Master(TO)》がある。互いに巧妙にアドバンテージを取りつづけるデッキをこの二人がどう使いこなしてくれるのか。
実はドラフト中、しゃみ修にタッチながらクリティカルな《ナントゥーコの病木刈り/Nantuko Blightcutter(TO)》を取る瞬間があったが、トリッキーなマナベースを嫌ったか、それは次なる窪内の手に。
藤田(RG) vs 窪内(WGr)
ふじしゅーのデッキのデッキは抜群の大雑把。《凶暴な火猫/Savage Firecat(OD)》。しかも二体。それに加え緑の最終兵器《踏み荒らし/Overrun(TE)》をも搭載しちまった瞬発力満載デッキである。更には二体の《リサトグ/Lithatog(OD)》と《シートンの願望/Seton's Desire(OD)》までをも内包し、ダメージ生産能力は半端無い。
さて、このアバンギャルドに対抗する窪内のデッキだが、《ワームの咆哮/Roar of the Wurm(OD)》をエースに良質のクリーチャーと相手の大技をすかす《一瞬の平和/Moment's Peace(OD)》や《励まし/Embolden(OD)》《避難/Shelter(OD)》といったスペルを搭載。
力が勝つか、技が勝つか。
手短にマッチの結果を。
堂山 vs 今井
一本目を堂山がほぼ完璧にコントロールして先勝。
二本目。堂山が事故る。その隙に今井が先行するも、堂山の手には《復讐に燃えた夢/Vengeful Dreams(TO)》が。だが、まだ今井の場には二体の生物。そして手札には《無謀なる突進/Reckless Charge(OD)》と《恐ろしい死/Ghastly Demise(OD)》が。
あったんだけど、何するわけでもなかった今井。抜群の機会を絶望的なまでに逃しまくった今井。その後出てくる《秘教の処罰者/Mystic Enforcer(OD)》とこんちはー。
Ferenetic Efreet 1 - S.S.D 0
小宮 vs しゃみ修
一本目。島を引けない小宮。他に語ることも無く終了。
二本目。島は引けた小宮。沼も引けた小宮。山までも引けちゃってる小宮。でも、スペル3枚土地12枚じゃねぇ。小宮ぷち切れ。
Ferenetic Efreet 1 - S.S.D 1
藤田 vs 窪内
勝負の全てはこの試合にかかっている。まずは窪内が先勝。だが、二本目を藤田が取り返した三戦目。まずは藤田が攻める。《飛びかかる虎/Springing Tiger(OD)》、《リサトグ/Lithatog(OD)》《空に射るもの/Skyshooter(OD)》と並べ、虎に《シートンの願望/Seton's Desire(OD)》を装着。場にはそれなりに並んだ土地。だが、窪内の場に並んだ《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla(TO)》《神秘の使い魔/Mystic Familiar(TO)》《ナントゥーコの信奉者/Nantuko Disciple(OD)》そして全てアンタップしたまま待ち構えている4枚の土地。
これを確認した藤田はターンを終了。この後、使い魔と射るものが相殺。引きの悪い藤田を尻目に、窪内はようやく土地を引き始め、手札で我慢と根性で時を待っていた《エイヴンの群れ/Aven Flock(OD)》を召喚。
そしてこれが止まらない。信奉者の力を借り、確実にえぐるように叩き込まれる4点のダメージクロック。げふごふと藤田の体力がみるみる削がれていく。
いかん。このままでは。ふじしゅースマッシュ!
と叫んだかどうかは定かでは無いというか、叫んじゃぁいないんだが、見事待望の一枚を引き当てる。パンプ作業を終え、ごろりと寝転んだ信奉者。《秘教の幻想家/Mystic Visionary(OD)》ルートワラに対して今必殺の
げ・き・は・つ! 《激発/Violent Eruption(TO)》
1対3交換。既に残りタイムは僅か。ふじしゅーの生命線は再び太く繋がったのか。
は・げ・ま・し! 《励まし/Embolden(OD)》
そちらが4点なら、こちらも4点じゃい!
あまりにも見事な返し。しかもそれ墓地で次の出番を今か今かと待っちゃっているわけでありまして。
Ferenetic Efreet 1 - S.S.D 2