1st Rochester Analysis:

更新日 Event Coverage on 2004年 1月 16日

By 森 慶太

ここアムステルダムで最初の戦いとなる第一ロチェスター。Bye(不戦勝ボーナス)の存在しないプロツアーにおける最初のドラフトを戦うメンバーは無作為にコンピューターがたたきだしたものであり、さながらある種の運試しそのものである。実際、発表されたドラフトポッドを確認しながらプレイヤーたちは悲喜こもごもといった様子だ。

そして、名高い強豪たちが上手い具合に別々にポッドに散らばって言った中で、我々取材陣が満場一致で「もっとも華やかなポッド」と判断したのがこの1番ポッドだった。アメリカのDave WilliamsとMatt Linde、ご当地オランダで国内最強との評価をあたえられているJelger Wiegersma、フランスの古豪Raphael Levyの姿もある。日本勢からはファイナルズを制したばかりの浅原とGP静岡ベスト8の佐々木がこのポッドに招待されているわけだが、浅原の名前は今や国際舞台でもちょっとしたものだったりするのだ。

Draft 1 Picks

展開されたドラフトに関して大雑把に言及しておくと、最後の最後まで卓内は平和そのもので、それこそアーティファクト・ランドやらも含めてカッティングはいっさい行われていなかった。たとえば、ドラフト最終局面である3順目の佐々木のパック(通算で17パック目)から卓内で2枚目となる《グリッサ・サンシーカー/Glissa Sunseeker》が出現したのだが、これがすんなりとStefano Gattolinまで(4手目)流されたのだ。ちなみに、このGattolinのデッキには宅内唯一の《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》も含まれている。

もっとも、初期の色主張の段階では衝突もないではなかった。たとえば、ホームタウン・ヒーローであるJelger Wiegersmaなどは今回のドラフティングの推移に関してこのようなコメントを出している。ちなみに彼がドラフトしたのは親和気味の青赤だ。

「デッキの内容には満足していません。最初の段階では私と日本人(佐々木)の2人しか赤を主張していなかったのですが、Levyに浅原に…と、次々と赤をやりはじめましたからね。」

タッチしやすいという土壌もあってか、Dave Williamsなども《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》に手を出しており、たしかに赤いカードの競争率は非常に高かった。ちなみに、Wiegersmaの2つ上の佐々木も《機械仕掛けのドラゴン/Clockwork Dragon》と《ブルードスター/Broodstar》入りの青赤。もちろん、佐々木は大物が2体投入されているだけにマナブーストを積極的にドラフティングしていたようだった。そして、そのさらに2つ上流の浅原も青赤となっている。

浅原が今回のドラフティングにどのような感想を持ったかをたずねてみたところ、いつもの浅原スマイルがかえってきた。はにかむような苦笑するような、彼独特のいつもの微笑である。

そもそも浅原がやりたかった色は「黒赤か青赤」だったとのことで、「そういう意味では結果的には好みの色に落ち着けてよかった」とのこと。しかし、彼は今回のデッキのポテンシャルを楽観視することは出来ないとも言う。

「上のLindeが自分のパックで《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》で緑を、下のWilliamsも初手《腐食ナメクジ/Molder Slug》から緑にはしったりして、個人的には色はスパッと決まったという気がします。まあでも、《陽光の潮流/Solar Tide》に《腐食ナメクジ/Molder Slug》に《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》にと…ダメなカードでちゃってますからね。2枚出た《グリッサ・サンシーカー/Glissa Sunseeker》はきちんと焼けると思うんですけど、アーティファクトが割れないのがちょっと心配ですね。ロクソドンは…怖いです」

たしかに、《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》が多数出現したことを思うと、《粉砕/Shatter》がたった一枚しか出ておらず、アンコモンとはいえ《爆破/Detonate》やらも登場していないことは印象的だ。赤に手を出したプレイヤーが多かっただけに、これは浅原にとってはつらかったかもしれない。ちなみに、浅原のデッキのベストカードは《手綱取り/Grab the Reins》。

他方、《グリッサ・サンシーカー/Glissa Sunseeker》入りの緑白を構築したMatt Linde(浅原の上家)はいたって今回のドラフトに満足しているという。

「ファッティとフライヤーっていうのは個人的には大好きな構成。でも、《まばゆい光線/Blinding Beam》がとりたかったのに《解体/Deconstruct》をピックせざるをえなかったりしたのが心残りといえば心残りかな。今回のポッドは《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》みたいなA級装備品や《マイアの処罰者/Myr Enforcer》が出すぎていたのも特徴だと思う」

はたして、激戦区をかちあがるのは誰になるだろうか?

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