1st Rochester Analysis:3rd Pod

更新日 Event Coverage on 2003年 11月 8日

By 吉川 祐輔

実力派が揃った注目のポッドの模様をお送りいたします。
(文中敬称略)

■選手紹介(席順)

1.岡田耕…2001年GP広島ベスト8
2.中村聡…言わずと知れたHatman・NAC
3.射場本正巳…2003年PTボストン出場・LoMベスト8
4.高橋昇…認定トーナメントでのロチェスターは今回が初という新鋭
5.高桑祥広…2003年GP京都ベスト4
6.森田克伸…PT出場経験ありの四国の強豪。
7.山田屋耕平…2001年GP静岡優勝
8.岡田宏晃…PT横浜2日目進出

■1パック目・前半

開幕から現れる《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》。岡田(耕)が問題なくこれを捕獲し赤に向かうが、2番席の中村が早くも《屍賊の金切り魔/Nim Shrieker》をピックし黒に向かう。

「自分はこの環境の経験不足であることを自覚していたので、早めに色主張することで周りの実力者に流れを作ってもらおうと考えたんです」(中村)

射場本の開封パックにはまたも《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》がいたが、同梱されていたのが《爆片破/Shrapnel Blast》。しかし射場本は顔色一つ変えず前者をピックした。この辺りの比較は割りによく現れるものなので、参考になると思う。

白のカードの出が今一つだったこともあり、赤黒赤青赤黒緑青の隊列が出来上がっていく。

■1パック目・後半

この辺りで高桑が動きを見せる。一度は《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》を取るものの、流れてきた《上昇スリス/Slith Ascendant》を取り、自らの開封パックで《手綱取り/Grab the Reins》を引き当てると、手広いドラフトを進めていく。

「(手広くドラフトする予定だった?との問いに対し)はい。《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》は取りましたが、本来はあまり緑はやりたくなかったです。上が緑に向かったので、白赤に向かいました」

この高桑のパックには《機械仕掛けのドラゴン/Clockwork Dragon》が含まれていたのだが、高桑と森田(悩みながら《捕食者の一撃/Predator's Strike》をピック)が共にスルーするに至って山田屋がこれを確保。まずは「ゴージャス」への第一歩とする。

8パック目(岡田宏晃が開封)は《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》《粉砕/Shatter》《鉄のマイア/Iron Myr》《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》というソートに加え《水晶の破片/Crystal Shard》という豪華布陣。彼は既に青への道を進んでいたこともあり、悩みながらも《水晶の破片/Crystal Shard》をピック。以下岡田耕が《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》、中村が《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》、射場本が《粉砕/Shatter》と取り、色の配置がある程度固まる。

ここまでの状況:
岡田耕(白赤)→中村(黒青)→射場本(赤)→高橋(?)→高桑(白赤緑)→森田(黒緑)→山田屋(緑赤白)→岡田宏晃(青赤)

■2パック目・前半

《粉砕/Shatter》《解体/Deconstruct》とアーティファクト破壊が瞬時にピックされた後、山田屋は自らのパックで《忘却石/Oblivion Stone》を引き当てる。ゴージャス第2章。本人はガッツポーズ、周りは苦笑。

それに惑わされたというわけでもないのだろうが、青に向かっているはずの高橋が《知識の渇望/Thirst for Knowledge》をピックせず、《ゴブリンの戦闘車/Goblin War Wagon》を選んでしまう。結局《渇望》は8手目にピックする岡田宏晃のもとに流れ、かなり美味しいピックとなった。

森田は黒緑路線を推し進めるが苦しそうで、高桑は《オーリオックの鋼打ち/Auriok Steelshaper》2枚目の《手綱取り/Grab the Reins》と取って白赤装備システムへの道を歩む。

■2パック目・後半

4番席(5パック目)の高橋が開封したパックはなかなか豪華で、コモンには《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》《空狩人の若人/Skyhunter Cub》《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》があり、アンコモンに《立ちはだかる空護り/Looming Hoverguard》、レアは《トリスケリオン/Triskelion》。高橋はここまで赤にまったく触っておらず、無難に《トリスケリオン/Triskelion》をピックするものと思われた。何故か中村は渋い顔をしている。

しかし高橋は何故か《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》をピックし、卓全体に衝撃が走る。射場本はいぶかしみながらまあいいかと《トリスケリオン/Triskelion》をピック、以下中村《立ちはだかる空護り/Looming Hoverguard》、岡田耕《空狩人の若人/Skyhunter Cub》、岡田宏晃《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》と取っていく。

続く射場本の開封パックもまた強く、《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》にまた《機械仕掛けのドラゴン/Clockwork Dragon》がこんにちは。しかし皆見向きもせず射場本《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》、中村《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》と取っていく。

さすがにここでなくなるかと思われたところだが、さらに岡田耕《機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor》、岡田宏晃《知識の渇望/Thirst for Knowledge》と続き、かくてゴージャスは第3章を迎えることに。

「《機械仕掛けのドラゴン/Clockwork Dragon》より《知識の渇望/Thirst for Knowledge》。重いので」(岡田宏晃)

という言葉に代表されるように、この環境における7マナ、しかも壊れやすいアーティファクトクリーチャーの重要度は低い。もちろん、殴れたら強いのは間違いないので、勝ち手段として積極的に狙っていくのも一つの戦術である。この辺りは難しいところで、デッキと相談するところかと思う。

ここまでの状況:
岡田耕(白赤)→中村(黒青)→射場本(白赤)→高橋(青緑赤?)→高桑(白赤)→森田(黒緑)→山田屋(緑赤白)→岡田宏晃(青赤)

■3パック目・前半

どうも白のカードプールが今ひとつであるようだが、ここでようやく《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》が出現。岡田耕が《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》、射場本が《粉砕/Shatter》を優先したため、これは高桑のもとへ。

その後も各自自らのデッキ強化に努める。だがそれにしても《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》出すぎ。

3人目の黒になってしまい苦しい森田だが、《力の確約/Promise of Power》という勝ち手段を得て一安心か。

■3パック目・後半

今回のカードプールは装備品の質が良く、高橋と高桑がそれぞれ自分のパックで《ヴァルショクの戦具/Vulshok Battlegear》を確保。しかし一方で《粉砕/Shatter》も多く出ており、赤は対抗できそうだが他の色は厳しい状況か。

そして一人ゴージャスロードを歩み続ける山田屋は、さらに自らのパックで《トロールの苦行者/Troll Ascetic》を入手。実はその前のパックで何故か《変幻の杖/Proteus Staff》も取っていたのだが、これが意外な波紋を呼ぶことに…。

最終のパックでは《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》と《立ちはだかる空護り/Looming Hoverguard》が同時に出現し、岡田宏晃は自分のカードプールをよく確認したうえで後者をピックした。自らのカードプールを確認し把握することはドラフトにおいて基本的かつ重要なことである。

最終的なデッキの色は以下の通り。

1.岡田耕…白赤。装備品と軽量クリーチャーのバランスの良い構成。
2.中村聡…黒青。多く出てしまった《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》に不安を抱えるが、クロック能力では随一。
3.射場本正巳…白赤。白のカードプールの悪さをもろにかぶった感があるが、《粉砕/Shatter》2枚のテンポは大きい。
4.高橋昇…緑青赤。方向性が最後まで定まらなかった印象が強い。どこまでやれるか。
5.高桑祥広…白赤。2枚の《手綱取り/Grab the Reins》が光るが、クリーチャーの質はそこそこ。
6.森田克伸…黒緑。3枚抱えた《捕食者の一撃/Predator's Strike》で押し切れないと、アーティファクトへの脆さを露呈しそう。
7.山田屋耕平…緑赤。3枚の《テル=ジラードの流刑者/Tel-Jilad Exile》で止め、ゴッドカードを待つデッキに仕上がっている。
8.岡田宏晃…赤青。2枚の《知識の渇望/Thirst for Knowledge》はじめ、カードの質が安定して高い。

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