2nd Rochester Analysis: Pod 1

更新日 Event Coverage on 2003年 11月 9日

By 吉川 祐輔

■選手・席順紹介(カッコ内は1st ドラフトのPod と成績)

  1. 岩野修造(Pod 1,1-2)
  2. 真木孝一郎(Pod 1 ,3-0)
  3. 北野哲也(Pod 5,3-0)
  4. 藤田修(Pod 4,3-0)
  5. 藤田憲一(Pod 6,3-0)
  6. 原田聡(Pod 1,2-0-1)
  7. 笹川友秀(Pod 2,3-0)
  8. 加藤一貴(Pod 1 ,1-1-1)

■1パック目・前半

始まりはいつも《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》から。1番席から、赤白青黒青赤白黒と隊列が決まる。緑のカードはやや少ないためまだ流れは見えない。

藤田修の位置では黒がやや苦しいことから、下の藤田憲一の様子を見つつ、彼とかぶらない白へと移行する方向で動いていく。この辺り、さすがは1番ポッド、歴戦の兵である。

真木は白へと進んでいくが、《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》など重要な装備品が一つずれた位置で出現するため、なかなか手が届かずに苦悶の表情。

■1パック目・後半

藤田憲一が自らのパックで《氷の干渉器/Icy Manipulator》を引き当てる。そのパックに同梱されていたカードもなかなか強力なもの揃いだったが、原田はその中から《恐怖/Terror》を選択。二つ上の藤田修の動きを見た選択だったが、《記憶の仮面/Mask of Memory》という手もあったかもしれない。結局このカードは5手目の岩野のもとへ流れる。

7番席の笹川の開封パックから《腐食ナメクジ/Molder Slug》が出現。だが笹川は断固路線を堅持し《ゴブリンの模造品/Goblin Replica》をピックし、その下の加藤は緑へ。しかし、彼の第1色は黒であることから、やや二律相反なデッキになってしまう危険性もはらんでいる。

ここまでの状況:
岩野(赤青)→真木(白)→北野(青赤)→藤田修(白黒)→藤田憲一(青赤)→原田(青黒赤)→笹川(白青)→加藤(黒緑)

■2パック目・前半

2パック目、笹川が開封したパックにはまたも《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》が。白青一直線の笹川はともかく、赤をやっている原田がこれを捕獲するものと思われたが、原田はなんと《爆破/Detonate》をピック。藤田憲一は非常に驚きながらも、強力ティムを入手し、デッキの戦闘力が大幅に上がる。
もう一つのハイライトは藤田憲一の開封パック。初手は文句なく《映し身人形/Duplicant》、以下《ヴァルショクの戦具/Vulshok Battlegear》《鏡のゴーレム/Mirror Golem》と強力カードがピックされていくが、ここで真木に《肉体の裏切り/Betrayal of Flesh》《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》という選択肢が。ほぼ白単でドラフトを進めてきた彼にとって、初めて訪れた色主張のチャンスだったが、彼はここで《肉体の裏切り/Betrayal of Flesh》を選択した。ドラフト後彼はこう語る。
「赤いカードのほうが強いけど、周囲のプレイヤーにいらぬ緊張感を与えてしまう。それならば、黒いカードを取っておくことで、協調路線を表明した方が賢明だと思った。妥協の産物だね」

■2パック目・後半

各自、自分のデッキに向かって突き進んでいくのだが、8番席の加藤まで緑が空いているため、加藤はまんまと《板金鎧の金屑ワーム/Plated Slagwurm》を入手。これは大きな脅威になるだろう。
相変わらず装備品の取れない真木は、忍耐のドラフトを続ける。《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》を上に取られてしまった直後の自分の開封パックで、白のエース《上昇スリス/Slith Ascendant》を発見するのだが、彼はなんと《ニューロックの滑空翼/Neurok Hoversail》を選択した。これには卓上のプレイヤーも、私自身も驚きを隠せなかったのだが、彼はこう説明している。

「上と下のピック傾向から、今後も装備品が取れる見込みが低いことを感じていた。この時点で装備品を要求するクリーチャーが3枚(《レオニンの居衛/Leonin Den-Guard》2枚と《ロクソドンの懲罰者/Loxodon Punisher》)あったしね。取れないと死ぬし」

■3パック目・前半

ここまで我慢を重ねてきた真木だが、1番席岩野が開封したパックで《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》をピック。返しでこっそり《溶接の壺/Welding Jar》もピックし、今回の最低条件である「1勝できるデッキ」へ向かう。その後は平穏無事にドラフトが進行していく。

■3パック目・後半

藤田憲一が開封したパックにはなんと《忘却石/Oblivion Stone》が。こける藤田修。もちろん、藤田憲一は「悪そう」な笑みを浮かべながらこれをピックする。続く原田が《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》をピックした後、笹川は《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》に目もくれず《バンシーの刃/Banshee’s Blade》をピック。白青に大切なのは装備品なのだ。これにより、真木のデッキにもう一押しが加わる。

真木の懸念であった装備品もここに来て一気に揃い、そこそこ戦えそうな印象になった。

カードプール全体に対しての印象としては、やはり「《粉砕/Shatter》不在」が大きい。これにより、装備品色である白の強さが相対的に増したといえる。笹川・真木にとってはチャンスである。

■最終的なデッキの色と印象

  1. 岩野修造(青赤)…やや生物が細め。システムでどこまで戦えるか。
  2. 真木孝一郎(白タッチ黒)…準白単。一気の押しで1勝をもぎ取れそう。
  3. 北野哲也(青赤タッチ緑)…やや不安定。カードパワーの把握が上手くいっていなかったか?
  4. 藤田修(白黒)…カードパワーは高いものの、デッキ全体のまとまりという面ではどうか?
  5. 藤田憲一(青赤) …個々のカードも非常に強く、問題なくポッドの最有力。
  6. 原田聡(緑赤タッチ黒) …3色になってしまったが、《銅の蹄のヴォラック/Copperhoof Vorrac》に賭ける。
  7. 笹川友秀(白青) …とにかく飛行・回避ウィニー。コンセプトのもと非常に良くまとまっている。
  8. 加藤一貴(黒緑タッチ赤) …デッキ全体のまとまりはいまひとつながら、重量級の戦いにいかに持ち込めるかが勝負。

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