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Sunday, Aug. 20: 11:41 a.m. - コールドスナップの世界
by Keita Mori

三度目の開催となる広島でのグランプリ。今大会、もっとも注目すべき点のひとつが、初日と二日目で競技フォーマットがガラっと一変することだ。
土曜日:ラヴニカ、ギルドパクト、ディセンションによるシールド
日曜日:コールドスナップによるブースタードラフト
二日目の熱戦の火蓋が切られる前に、特異なセットであるコールドスナップという製品について簡単にご紹介したい。
■10年の時を経てアイスエイジ=ブロック完結
それまで、アイスエイジ(Ice Age)、アライアンス(Alliances)、ホームランド(Homelands)という三つのセット(いずれも日本語版未発売)が便宜上ひとつのサイクルとされており、アイスエイジ=ブロックと呼ばれていた。オールドファンであればご存知の方も多いだろう。アイスエイジ、すなわち多次元宇宙の氷河期が舞台となった物語である。
ここでキーポイントなるのが、上記3セットが括られていたのは「便宜上」だったというところ。実は寒くもなんともないホームランドは強引にくっつけられただけの存在であり、本当は氷河期ブロック三作目となる「幻のセット」が存在していたのである。それが本日のブースタードラフトで使用されているコールドスナップだ。
もっとも、一ヵ年をかけて3つのセットを発売して「ブロック」を形成するという現在の商品サイクルが完成したのがアイスエイジの次作となったミラージュからであり、さまざまな思惑と要因ゆえにお蔵入りとなっていたのだとか。
■コールドスナップの賞味期限
・コールドスナップのスタンダード解禁:2006年8月20日
・コールドスナップのスタンダード落ち:時のらせん=ブロックと同時に
※時のらせん、2006年10月発売予定
※時のらせん=ブロックと同時にスタンダード落ちする予定の商品だが、コールドスナップはブロックとしてはアイスエイジに属し、時のらせん=ブロック構築では使用できない。
■コールドスナップのリミテッド
ラヴニカ世界では考えられない単色デッキも実現
多色満開のギルド世界から一転して、そこに広がっているのは「あたりまえ」の世界。「印鑑」や「おかえりランド(=バウンスランド)」のようなマナ補正装置がコモンに存在するわけもなく、いわゆる2色を基調としたオーソドックスな色配分でデッキが作られていく世界が広がっている。写真で取り上げたプロツアー神戸王者の黒田 正城など、漢の赤単を二日目の第1ドラフトで見事に作り上げているほどである。
アイスエイジの世界観を再現するために《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》などの「氷雪」タイプの基本土地(冠雪地形)がブースターに封入されていることも大きな特徴だろう。アンコモンに存在する二色地形やマナ・アーティファクトもサブタイプとして「氷雪」をもっており、供給されるマナの属性に「色マナ」だけでなく「氷雪マナ」という要素も加わった。これが環境最凶との呼び声も高い《霧氷鱗のドラゴン/Rimescale Dragon》や、"帰ってきた火炎舌"こと《忍び寄るイエティ/Stalking Yeti》といったパワーカードの能力を起動するために要求されるマナ特性になっている。
また、本来使い捨てのスペルが自陣のクリーチャー死亡時のマナ支払いによって再利用可能となるシステム、「復活」も注目。ほかにも、かつては単なるデメリットであった「累加アップキープ」が《ヨツンの梟匠/Jotun Owl Keeper》や《極北ニショーバ/Arctic Nishoba》のように何らかのメリットを伴う形で再録されていたりするのも興味深い。
しかし、なによりもこのコールドスナップというセットのリミテッドでキーワードとなるのが、「うねる」シリーズに代表される「かき集め戦術」だ。
もっとも単純な例が前述の「うねる」シリーズで、《うねる炎/Surging Flame》、《うねる力/Surging Might》、《うねる歩哨/Surging Sentinels》、《うねる霊気/Surging Ather》、《うねる狂気/Surging Dementia》といった各色コモンカードは集めれば集めるほど「波及」しやすくなり、その連鎖の規模によってはそれだけでゲームが決まってしまうことも多い。
うねる~に代表される「かき集め戦術」は魅力的
また、「うねる」に限らず、《肉体の饗宴/Feast of Flesh》や《呼び声の鳴動/Sound the Call》といったカードも2枚目、3枚目とプレイするごとに加速度的に強さがましていくというシステムのカード。オールドファンなら《焚きつけ/Kindle》や《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》あたりをイメージしていただければ分かりやすいかもしれない。
もちろん、「かき集め戦術」が有効なだけに、逆説的に「かき集めない」ロジックも存在する。周囲が特定のカードをかき集める方向に走れば、単独で評価の高いパワーカードの類がピックしやすくなる。そして、「ある程度かき集めさせておいて、要所でヘイトドラフトしてやる」というテクニカルなピックについて言及するプロプレイヤーたちは実に多い。
はたして、広島で成功をおさめるプレイヤーたちはどのようなストラテジーをもって氷の世界を歩んでいるのだろうか。注目したい。
Sunday, Aug. 20: 1:05 p.m. - 初日全勝者インタビュー
by Yukio Kozakai
初日全勝(左から)、石村 信太朗、野中 健太郎 、脇坂 祐介
■石村 信太朗(埼玉)
――昨日のデッキのMVPは?
《モロイ/Moroii》
――コールドスナップ最強のコモンは?
《ボリアルのケンタウルス/Boreal Centaur》
――ドラフトの目標は?
第1ドラフト:2-1 第2ドラフト:2-1
――初日のBye(=不戦勝)はいくつ?
3(トライアルで獲得)
――今日の意気込みを一言!
無欲で勝ちます
■野中 健太郎(大阪)
――昨日のデッキのMVPは?
デッキ全体が強かったけど、その中でも《軍の要塞、サンホーム/Sunhome, Fortress of the Legion》
――コールドスナップ最強のコモンは?
《雪崩し/Skred》
――ドラフトの目標は?
残り全勝して(取材段階では、既にラウンド9で敗北を喫している)、第2ドラフトで1勝
――初日のBye(=不戦勝)はいくつ?
3(トライアルで獲得)
――今日の意気込みを一言!
3度目の正直で!(今年、GP浜松とPTチャールストンでTOP4進出を逃している)
■脇坂 祐介(愛媛)
――昨日のデッキのMVPは?
《極楽鳥/Birds of Paradise》。むしろ、《極楽鳥/Birds of Paradise》についた《腐れ蔦の外套/Moldervine Cloak》
――コールドスナップ最強のコモンは?
《雪崩し/Skred》
――ドラフトの目標は?
第1ドラフトで2-1して、どっかで1つ。正直第1ドラフトは0-3覚悟してましたが(取材段階では、既にラウンド9に勝利している)
――初日のBye(=不戦勝)はいくつ?
3(トライアルで獲得)
――今日の意気込みを一言!
(PT参加者に配られる)ボールペンが欲しいので、それ目指して!
Sunday, Aug. 20: 2:13 p.m. - Round 9 : 野中 健太郎(大阪) vs. 脇坂 祐介(愛媛)
by Yukio Kozakai
野中 健太郎
全国1000万人の"マジック・ザ・ギャザリング"ファンの皆様、おはようございます!
さて、2日目最初のフィーチャーマッチは、初日全勝対決となった。言うなれば「高知最強位決定戦(トーナメントの名称)」の様相とも。全勝対決のテーブルでかつての地元民を見つけて喜ぶ、同トーナメントの主催者であるジャッジの国光氏に、記事でその名を使わせて頂きたい旨を伝えたところ、「好きにやってちょうだい」と、快諾とも丸投げとも取れる素敵なメッセージを頂けたので、大喜びで使わせて頂いた。
もちろん、国光氏のコメントまで含めてワンセットなのは言うまでもない。
ところで話は前後するが、2日目最初のフィーチャーマッチへと招待された全勝の2人は、共に四国出身というご当地対決でもあるのだ。中国地方と四国はフェリーでさかんに行き来が出来るため、見た目以上にその距離は近い。昨日の第7ラウンド、津村と谷井のマッチもご当地対決だったし、元々広島で活躍していた檜垣 貴生(埼玉)もこのGP広島は2日目に進出して戦い続けている。新旧の地元勢の活躍が、このGPの盛り上がりを支えていると言っても過言ではない。
海外勢、それからPTチャンプといった光輝く星々ばかりに目が行っていたが、これまでのGPの歴史を振り返っても「地元勢の活躍」というトピック無しに、GPを語る事は出来ない。もっと言えば、どんなスポーツでもホームチームは強くあるべきであり、活躍すべき存在なのだ。
そして、もちろんMTGもスポーツである。「知的スポーツ」という名の。
Game 1
先攻の脇坂が《キイェルドーの先導/Kjeldoran Outrider》で軽やかに立ち上がり、続いて《うねる歩哨/Surging Sentinels》をプレイ。波及は果たせなかったものの、ビートダウンには充分な戦力をテンポよく並べたのだが、これらは《肉体の饗宴/Feast of Flesh》2連発で綺麗サッパリ墓地送りに。
しかし、まだまだ止まらない脇坂は《オーランのイエティ/Ohran Yeti》《突風の漂い/Squall Drifter》、そして2枚目の《うねる歩哨/Surging Sentinels》(波及なし)と場を再構築。第一波は何とかしのいだ野中だったが、土地が3枚でストップしてしまっている。
《呼び声の鳴動/Sound the Call》2枚で抵抗を試み、ようやく届いた4枚目の土地で《テヴェシュ・ザットの信奉者/Disciple of Tevesh Szat》を呼び出すも、脇坂がフルタップで《焦熱の火猫/Blistering Firecat》並みに育て上げた《稲妻の大蛇/Lightning Serpent》を繰り出すと、野中のライフはあっという間に氷点下に落ち込んだ。
野中 0-1 脇坂
Game 2
今度は先手の野中。力強くキープを宣言するが、脇坂の場には《灰の殉教者/Martyr of Ashes》。地上クリーチャーを多く有する野中のデッキにとって最大の脅威。だが、即座に《肉体の饗宴/Feast of Flesh》し、逆に《ストロームガルドの十字軍/Stromgald Crusader》《呼び声の鳴動/Sound the Call》と連続召喚に成功する。
だが、今度はうねった脇坂。実にデッキに5枚存在する《うねる炎/Surging Flame》が見事に「波及」を果たして野中の場を一掃し、均衡を取り戻す。それからしばし、土地を置き合う展開が続くが、6マナを揃えた野中が《オーロクスの獣群/Aurochs Herd》から次々とオーロクス軍団を呼び込むと、再び《うねる炎/Surging Flame》の波及を目指すが、場でオーロクスたちのパワーを支え切れないと見るや、脇坂は早々と投了を宣言した。
野中 「何枚《うねる炎/Surging Flame》入っとんねん?」
脇坂 祐介
脇坂 「何枚だろうね? しかし、オーロクスきついってー」
野中 「オーロクスデックウィンや~」
野中 1-1 脇坂
Game 3
先手の脇坂が、《キイェルドーの先導/Kjeldoran Outrider》から《うねる歩哨/Surging Sentinels》という第1ゲームと同じ立ち上がり。違うのは、今度は《うねる歩哨/Surging Sentinels》が波及している点。
そして第1ゲームと同じなのは、野中が再び土地事故を起こして悶絶しているところか……。
そして、《うねる炎/Surging Flame》。5連発。
野中 1-2 脇坂
Final Result:脇坂 Wins!
Nonaka Kentarou
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Wakisaka Yusuke
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Sunday, Aug. 20: 3:07 p.m. - Round 10 : 黒田 正城(大阪) vs. 小倉 陵(愛知)
by Daisuke Kawasaki
黒田 正城
今でこそ、ここまで何度も繰り返されたように、日本に何人ものPTチャンプが溢れるようになったが、その、小さくも大きい第一歩を踏み出したのが、この男、黒田 正城である。もはや改めていうまでも無いだろうが、何度言っても言い足りないほど偉大な業績であることも確かである。
社会人とマジックのトーナメントプレイヤーという、なかなか両立させにくい2つのライフスタイルを両立させていることでも知られる黒田が、昨年末のFinalsでも戴冠したのは記憶に新しい。噂によると、この2つの大会のどちらも「バイオリズム」がいい状態の時の大会だったとの事で、今大会での快進撃を見るに、今回もいい「バイオリズム」なのではないかと、1人勝手に予想させてもらっている。
一方の小倉、PT優勝という壁が黒田に破られた直後の2004年、今度は世界選手権の壁を破らんとばかりにトップ8入りするものの、惜しくも3位に終わった名古屋の若きエースだ。その、世界選手権の決勝ラウンドでは、師匠の「ラストエンペラー」岡本 尋譲りの「虎」を背負っていたが、はたしてこのフィーチャリングマッチにやってきた小倉の背中には、何が背負われているのだろうか?
詳しく言及する気はないので、知りたい方は、是非とも来週日本選手権の会場へ。
Game 1
ダイスロールで先手は黒田。
さて、この環境のキーの1つに、各色に2マナ2/2のいわゆる「熊」がいるということが挙げられるのだが、お互いに《ゴブリンの毛皮商人/Goblin Furrier》《キイェルドーの先導/Kjeldoran Outrider》とそれぞれキャストすると言う順当なスタート。
といっても、このマナ域の白と赤のクリーチャーの先例を持ち出すまでも無く、《ゴブリンの毛皮商人/Goblin Furrier》の方がクリーチャーとしての質は低いため、黒田が多少不利か。
しかし、後続を展開できない小倉に対し、黒田は2ターン連続で《オークの血塗り/Orcish Bloodpainter》をキャスト。一気に場を優勢に持ち直す。
そして、ここで更なるコールドスナップの売りである「累加アップキープにメリットに持ったパーマネント」を展開する。
まずは、小倉。キャストされたのは《ヨツンの梟匠/Jotun Owl Keeper》。
墓地に落ちた時に、直前に支払われたアップキープコスト分(つまり、経年カウンターのコスト分)の1/1の飛行トークンを生み出すクリーチャーだ。自身も、3マナ3/3と非常にコストパフォーマンスがよく、このコンセプトの見本のようなクリーチャーと言える。
しかし、その返しのターンに黒田がキャストした累加アップキープをメリットに持つパーマネントは、その桁が違った。
そのカードは《マグマの核/Magmatic Core》。
墓地に落ちた時なんてけちな事は言わず、毎ターンの終了時ごとに、経年カウンター分のダメージをばらまくこのエンチャントによって、小倉の場は壊滅させられ、投了を余儀なくさせられる。
黒田 1-0 小倉
Game 2
小倉 陵
さて、ここまで、こまごまとしたコールドスナップの特徴を挙げてきたが、コールドスナップの一番の特徴と言えば、それはもちろん「6色目」といわれる氷雪マナと、それを生み出す冠雪地形を含む氷雪パーマネントだろう。
そして、もちろん、2人のデックも、このギミックに触れていないわけがない。
先に土地以外で氷雪マナを活用したのは、またも小倉。黒田の《オークの血塗り/Orcish Bloodpainter》に《酷寒の枷/Gelid Shackles》を貼り付け、その厄介な能力を封じると共に、氷雪マナによって、アタックを封じた。
しかし、なんというか、Game 1に続いて黒田が小倉の上を行く展開となる。
まず、セットされたランドが《占術の岩床/Scrying Sheets》。
そして、それによってめくられた、2枚目の《ゴブリンの霧氷走り/Goblin Rimerunner》が氷雪マナで速攻を得て、小倉のブロッカーを排除し《大いなる石の精/Greater Stone Spirit》がアタックをはじめ、みるみる小倉のライフを削り始めた。
最後のドローまで逆転の望みを捨てなかった小倉ではあったが、ライフを3残したターン、ライブラリーのトップをめくると、静かに土地を片付けた。
黒田 2-0 小倉
黒田のデックは完全な赤単。強いて言えば、赤と氷雪の二色デック。
…何か思い出さないか。
そう、黒田がPT神戸で優勝した時のデックも、完全な赤単。強いて言えば、赤とアーティファクトの二色デック。
Kuroda Masasiro
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Ogura Ryo
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Sunday, Aug. 20: 3:35 p.m. - アーティストサイン会 - Brian Snoddy
by Yusuke Yoshikawa
ブライアン・スヌーディ
グランプリでは恒例となったアーティストサイン会が広島でも開催され、今回はBrian Snoddy氏が来日した。時間内なら気さくにサインに応じてくれるし、普段お目にかかれない原画を目にすることもあるので、機会がある際には足を運んでみてはいかがだろうか?
ここで、全くの私見ながら、Brian Snoddy氏が手がけたカードから、10選ということで紹介してみたい。最近のカードから、古の超強力カードまで、あなたが使ったカードもきっとあるはず。
《忍び寄るイエティ/Stalking Yeti》
《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》
《名誉回復/Vindicate》
《踏査/Exploration》
《死体のダンス/Corpse Dance》
《土地税/Land Tax》
《大地の刃/Land's Edge》
《Volcanic Island》
そして…今もスタンダードを席巻するあのカード。
《ウルザの塔/Urza's Tower》
《ウルザの鉱山/Urza's Mine》
《ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant》(すべて第9版)
Sunday, Aug. 20: 4:17 p.m. - Round 11 : 藤田 剛史(大阪) vs. 志村 一郎(茨城)
by Daisuke Kawasaki
藤田 剛史
今でこそ、ここまで何度も
1敗1分けラインでのこの対決。
まずは、もはや説明不要の名伯楽、藤田 剛史。
今回のグランプリで、何かと話題になる日本のPTチャンプという話でいえば、日本人にとって永遠にも続くと思われた高い高い「プロツアーサンデー」という壁をPT東京において初めて乗り越えたのが、誰でもないこの藤田である。現代に続く日本のPTチャンプフィーバーのその最初の礎を築いた伝説の男である。
そして、「やる気のイデア」こと志村 一郎。
なぜかPTでの活躍ばかりがフィーチャーされる今回のグランプリではあるが、昨年度の世界選手権での日本の業績として、森の優勝、津村のPoYと並んで、日本代表の団体戦制覇は忘れてはならない。そして、「日本の至宝」諸藤と「世界標準のISO」大礒の間で文字通り調整役として大活躍したのが志村である。
ちなみに、その前の年の日本代表は、隣の席でフィーチャリングされている中村、PoYの津村、そして、対戦相手の藤田がチャンピオンという豪華メンツであったことも付け加えておこう。
Game 1
ダイスロールで先手は志村。
マリガンを選択した志村に対し、《平地/Plains》が2枚に《突風の漂い/Squall Drifter》以外は全て緑という手札を悩みつつ、苦い顔をしてキープ。
1ターン目にセットランドから、2ターン目に《キイェルドーの先導/Kjeldoran Outrider》《ボリアルのケンタウルス/Boreal Centaur》と、それぞれ各色の熊を展開する立ち上がり。
先ほどの黒田・小倉戦では、赤と白という色の役割の違いから、優秀と言う評価を受けた《キイェルドーの先導/Kjeldoran Outrider》だが、今度の相手はクリーチャーの質で自分の上をいく色である緑の《ボリアルのケンタウルス/Boreal Centaur》。《巡視犬/Patrol Hound》と《野生の雑種犬/Wild Mongrel》の例を持ち出すまでもなく、今度は白が質で劣る。
だが、それも氷雪マナがあってこそ。志村の場には氷雪マナの発生源は無く、少なくともこの時点ではむしろ《キイェルドーの先導/Kjeldoran Outrider》の方が優秀か。
しかし、ここで藤田の土地が2枚で止まってしまう。
一方で、《ボリアルのケンタウルス/Boreal Centaur》に《うねる力/Surging Might》をキャストしクロックを増強させた志村。めくれたカードは、《寸法変更/Resize》《ロノムの大男/Ronom Hulk》《ゴブリンの霧氷走り/Goblin Rimerunner》《呼び声の鳴動/Sound the Call》と有力なスペルばかりとちょっともったいない気もしたが、しかし、色も枚数も事故っている藤田にとってみれば、十分すぎる脅威である。
なんとか対応策である《突風の漂い/Squall Drifter》は手札に持っていた藤田だったが、とにかく土地を引かない。
続いて、《山/Mountain》をセットした志村が《猿人の喧嘩屋/Simian Brawler》と更なるクロックを追加。これには《酷寒の枷/Gelid Shackles》をつけるものの、緑マナだけでなく、氷雪マナもひけていない藤田は、続々と志村が援軍を呼ぶのを見て、土地を片付けた。
志村 1-0 藤田
Game 2
土地事故により、何もできなかった藤田。
そして、Game 2で藤田の初手に配られたカードは…《うねる力/Surging Might》や2枚の《雄オーロクス/Bull Aurochs》といった高速ビートが望める緑のスペルたちと…またも2枚の《平地/Plains》。
Game 1の悪夢が藤田の頭をよぎったか否かは、筆者には窺い知る事もできない事ではあるが、しかし《森/Forest》一枚で一気に勝利に近づける手札である事もまた事実。藤田はこの手札をキープする。
そして、悪夢は繰り返す。
キャントリップを駆使しようとなんだろうと、藤田のドローは《平地/Plains》の連続だったのだ。
一方で、志村の場には、2体の《ボリアルのケンタウルス/Boreal Centaur》に《うねる力/Surging Might》。
最後のドローが《森/Forest》でないのを確認した藤田は、一言「アカン、死んだ。」
藤田ほどの名伯楽であっても、やはり土地事故は避けられない運命なのか。
志村 2-0 藤田
志村 一郎
さて、ところで、意図的に省いた部分ではあるが、Game 1とGame 2の合い間に2人のプレイヤーの間で交わされた会話があった。
志村 「あの《うねる力/Surging Might》が強かったですね」
藤田 「せっこいわぁ、あれ全部ひいてりゃあなぁ」
「あの《うねる力/Surging Might》」とは、Game 1で、筆者がちょっともったいなかったと評したあの《うねる力/Surging Might》である。
実は、あの時、志村の土地も3枚で止まっており、色マナも緑マナしか出ない状態であった。そして、ライブラリーのトップから4枚のスペルが取り除かれた後の志村のドローは…なんと《山/Mountain》だったのである。
そして、同じく色事故に苦しんでいた藤田も、志村のそれまでの土地のセットの様子などからそれを察していたと言うわけである。
固め取りをする戦略ばかりが注目されている、《うねる/Surging》サイクルに、こんな副次効果があったなんて。
もちろん、狙ってできるわけではないのだけれども。
Fujita Tsuyoshi
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Shimura Ichiro
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Sunday, Aug. 20: 5:01 p.m. - 王者のドラフト - Draft 1 中村 修平
by Yusuke Yoshikawa
GPセントルイス王者、中村 修平
さて、このグランプリ広島はコールドスナップを用いた「国内では初の」イベントである。
発売から1ヶ月弱が経ち、すでにプロツアー予選やグランプリトラアルでは採用されて研究も進んでいるというが、グランプリで覇を競われるのは初めてということになる。精鋭揃いではあるが、未知数の部分も多分に含んでいるというわけだ。
そんな中に、既に「コールドスナップ」の王者と呼べる存在が一人だけいる。先のグランプリ・セントルイスを制した、中村 修平(大阪)である。
初日を6勝2敗の18点、64位というギリギリで通過した中村は、Top 8入りを目指すために負けられない戦いが続く。そこで彼がどんなビジョンでドラフトを進めたかを追ってみたい。
■1st pack: Coldsnap
初手 《吹雪の死霊/Blizzard Specter》
他の候補 《骨に染む凍え/Chill to the Bone》《凍結/Frozen Solid》《酷寒の枷/Gelid Shackles》《オーランのイエティ/Ohran Yeti》
注目される初手は《吹雪の死霊》。打撃とアドバンテージを兼ねる「死霊」系クリーチャーで、カードパワー的には問題ない。ちなみに、セントルイスの決勝ドラフトで中村はこれを2枚用いている。
問題はこれがマルチカラーのカードである点だ。2色でデッキをまとめることが至上命題であるコールドスナップ・ドラフトにおいて、下手をすれば足を引っ張ることにもなりかねない。そのバランスをどう取るか。
これに対し、中村によると、この環境ではパワーの高いカードがどうにもならないことが多いことを指摘して、そういうカードを取っておいて、使わないor最悪3色も考えておいた方がよい結果になるとのこと。これは3-0狙いだからそうというわけではなく、普段からそのスタンスであるそうだ。
また、青はやや不人気の色であるため、その逆用を狙っていく戦術が好きだとも、中村は付け加えた。
2. 《冠雪の島/Snow-Covered Island》
他の候補 《骨に染む凍え/Chill to the Bone》《酷寒の枷/Gelid Shackles》《凍結/Frozen Solid》《マグマの核/Magmatic Core》
氷雪土地をいつ取るかは、この環境で難しい問題のひとつだ。デッキタイプや個人の好みもあるかと思うが、中村はいくつかの除去を差し置いて早くも土地に手を伸ばした。これは、色的に《霧氷風の特務魔道士/Rimewind Taskmage》に依存したデッキになることが多いことも理由にあげられると思う。
3. 《クロヴの腐敗/Krovikan Rot》
他の候補 《無残な収穫/Grim Harvest》《ロノムの海蛇/Ronom Serpent》
4. 《うねる歩哨/Surging Sentinels》
他の候補 《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》《熱足ナメクジ/Thermopod》《オーランのイエティ/Ohran Yeti》《論駁/Controvert》
5. 《うねる歩哨/Surging Sentinels》
他の候補 《霜の猛禽/Frost Raptor》《冠雪の森/Snow-Covered Forest》
これといって取るものがなかったので、中村は首をかしげながらも白に渡りをつけておいた。結果的には採用されないことになるのだが、「この時点で流れてくるということは、自分の上方面は《うねる歩哨》を取っていないんだし、もし2パック目の中盤で《うねる歩哨》が流れてくるようなら、逆方面も《うねる歩哨》に興味がないということだから、それなら白に進もうと思った」と中村はコメントしている。
6. 《霜の猛禽/Frost Raptor》
7. 《冠雪の平地/Snow-Covered Plains》
8. 《記憶への消失/Vanish into Memory》
9. 《冠雪の島/Snow-Covered Island》
10. 《凍結/Frozen Solid》
想定どおり青が安いことがわかり、納得からかうなずく中村。
11. 《霧氷殻の死者/Rimebound Dead》
12. 《論駁/Controvert》
13. 《ルーンのほつれ/Rune Snag》
この時点で、上家は緑黒でほぼ確定、下家は緑中心で赤か白?といったところ。
■2nd pack: Coldsnap
初手 《アダーカーの風精/Adarkar Windform》
他の候補 《テヴェシュ・ザットの信奉者/Disciple of Tevesh Szat》《うねる歩哨/Surging Sentinels》《霜の猛禽/Frost Raptor》《冬眠の終わり/Hibernation's End》
「流れてくるようなら」《うねる歩哨》を取る、というスタンスは変わりない。
2. 《酷寒の枷/Gelid Shackles》
3. 《ストロームガルドの十字軍/Stromgald Crusader》
他の候補 《臆病なグール/Gutless Ghoul》《肉体の饗宴/Feast of Flesh》《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》
《臆病なグール/Gutless Ghoul》も欲しい所だが、2マナ圏で優秀なカードは貴重であることを覚えておきたい。
4. 《無残な収穫/Grim Harvest》
5. 《ロノムの海蛇/Ronom Serpent》
このあたりで《クロヴの霧/Krovikan Mist》も流れてくるが、見向きもしない。やはり、これを集めるドラフトはリスキーだということだろう。
6. 《霜の猛禽/Frost Raptor》
7. 《冠雪の島/Snow-Covered Island》
中村は指折り数えるしぐさ。今まで取った氷雪土地の枚数を確認したか。
8. 《霜の猛禽/Frost Raptor》
9. 《霜の湿地/Frost Marsh》
10. 《霜網の蜘蛛/Frostweb Spider》
11. 《うねる霊気/Surging Ather》
12. 《うねる霊気/Surging Ather》
13. 《論駁/Controvert》
14. 《熱風の変転/Thermal Flux》
■3rd pack: Coldsnap
初手 《霧氷風の特務魔道士/Rimewind Taskmage》
他の候補 《ストロームガルドの十字軍/Stromgald Crusader》《ロノムの口/Mouth of Ronom》《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》
待望のタッパー。氷雪土地はここで活きてくるのだが、欲を言えばもう1枚くらい出ても…というところだろう。
2. 《テヴェシュ・ザットの信奉者/Disciple of Tevesh Szat》
3. 《骨に染む凍え/Chill to the Bone》
4. 《吹雪の死霊/Blizzard Specter》
除去の追加と、2枚目の《吹雪の死霊》。期せずして、セントルイスの決勝と同じような陣営になった。
5. 《結界師ズアー/Zur the Enchanter》
他の候補 《霧氷風の冷術師/Rimewind Cryomancer》
他の候補がなかったとはいえ、さすがにこれは蛇足だったようだ。
6. 《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》
7. 《ルーンのほつれ/Rune Snag》
他の候補 《霧氷殻の死者/Rimebound Dead》《ロノムの海蛇/Ronom Serpent》
身を守る「壁」が少ないので確保したい状況で、中村はカウンターをピック。このカードは壁代わりになるということだろう。
8. 《虚空の大口/Void Maw》
思わぬところで大物発見。もっとも、中村は驚きながらも別段ありがたがってはいないようである。先ほどの《ルーンのほつれ》の関係上、デッキは軽めに押さえておきたいという考えが強いようだ。
9. 《ルーンのほつれ/Rune Snag》
10. 《ゴブリンの霧氷走り/Goblin Rimerunner》
11. 《危険な研究/Perilous Research》
12. 《凍結/Frozen Solid》
以上、中村は綺麗にデッキをまとめた印象である。ただ想定よりカードが1枚足りなかったようで、結局《熱風の変転/Thermal Flux》でデッキを薄めておく選択になった。
「波及」カードなど集めれば強いカードが取りざたされるなかで、それほど目立たないデッキではあるし、そこで厳しい3-0条件ではあるのだが、「いつも通りにドラフト」したという中村のドラフティングは、この環境の基本形として頭にとどめておいてもよいと思う。
Shuuhei Nakamura
他 (2)
2
Surging Ather
40 カード
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ここからはマッチの模様を追ってみよう。
9回戦
相手は赤緑黒。第1ゲームはお互いマナ事故に陥るも、先に抜け出して中村の勝ち。第2ゲームは、このデッキの思惑通りに《ルーンのほつれ/Rune Snag》と《うねる霊気/Surging Ather》で相手の攻撃をさばききって、2-0にて勝利となった。
10回戦
相手は白緑。第2ゲームを事故で落とした3本目もマリガンスタートで危ぶまれたが、終わってみれば《霜の猛禽/Frost Raptor》《吹雪の死霊/Blizzard Specter》が危なげないビートダウンを完遂してみせた。
11回戦 フィーチャーマッチ vs. 井川 良彦(東京)
さて、目標の3-0まであと1勝というところで、対するは東京の井川。勢いに乗るアマチュアプレイヤーだ。
Game 1
井川 良彦
さてダイスロールで先攻の中村、沼*2で未来の見えない初手をマリガン。井川は元気よくキープを宣言、「お願いします」の声が朗らかに響く。井川のデッキは緑黒である。
6枚スタートの中村は、土地2枚の初手に不安を覚えた様子。そして案の定、3ターン目に土地を置けない。
井川のファーストアクション《呼び声の鳴動/Sound the Call》は《ルーンのほつれ/Rune Snag》で退けるものの、さらに土地を引き込めず《熱風の変転/Thermal Flux》をメインに打つ羽目に。しかも、これでは土地を引いてもすぐに置けない。
それを尻目に、井川は《猿人の喧嘩屋/Simian Brawler》から《呼び声の鳴動》2枚目と攻め立てる。中村も遅ればせながら《霜の猛禽/Frost Raptor》で追従する。
2枚目の《呼び声の鳴動》の直後に4マナに到達、《凍結/Frozen Solid》で《猿人の喧嘩屋》を封じる手もあったが、ここで我慢して《ストロームガルドの十字軍/Stromgald Crusader》。《ルーンのほつれ》を匂わせながら、相手の出方を伺う。
ここで井川は《猿人の喧嘩屋》に《うねる力/Surging Might》。これは波及せず、3/3の狼トークンと攻撃してきたのを中村は甘んじて受ける。これで中村のライフは9。
ここで、満を持して《猿人の喧嘩屋》に《凍結》。3/3狼トークンは《ストロームガルドの十字軍》《霜の猛禽》のダブルブロックで相打ちに取り、続く《吹雪の死霊/Blizzard Specter》で攻め手を完全に封じた。
《臆病なグール/Gutless Ghoul》《雄オーロクス/Bull Aurochs》こそ追加できた井川だが、残念なことにここから土地祭り。《アダーカーの風精/Adarkar Windform》《虚空の大口/Void Maw》《ロノムの海蛇/Ronom Serpent》とブロッカーを用意して殴りたてる中村の前に、すんでのところで勝ち星を逃してしまった。
中村 1-0 井川
中村はサイドボーディングを行う。《熱風の変転》《ストロームガルドの十字軍》《無残な収穫/Grim Harvest》、さらには《クロヴの腐敗/Krovikan Rot》まで抜いてしまうと、、白をタッチして《結界師ズアー/Zur the Enchanter》《酷寒の枷/Gelid Shackles》と、「とあるカード」2枚を投入した。
Game 2
今度は井川がマリガン。さらに土地が2枚で止まってしまうが、《ボリアルのケンタウルス/Boreal Centaur》での攻撃を敢行。続くのは《雄オーロクス/Bull Aurochs》だが、これは《ルーンのほつれ/Rune Snag》で退けられてしまう。
《うねる力/Surging Might》を《ボリアルのケンタウルス》にエンチャントして波及1回、さらにパンプして6/6から7/7として攻撃を続ける井川だが、そこに狙い済ました中村のアクションは!
…《記憶への消失/Vanish into Memory》!?
7枚のカードを引かれてしまい、戻ってきたときには《うねる力》の跡形もなく、中村が捨てるカードはわずか2枚。これにはすっかり頭を抱えてしまう井川。
しかし気を取り直して、《ボリアルのケンタウルス》の2枚目で攻撃を続行する。中村はこれに対し、《吹雪の死霊/Blizzard Specter》を2体並べて迎撃。1対1交換に取る。
井川も《無残な収穫/Grim Harvest》で《ボリアルのケンタウルス》を戻し、2体並べての再突破を画策するが、中村は《うねる霊気/Surging Ather》で時間を稼いだ上で片方を《凍結/Frozen Solid》。
しかし井川は、最後の手札《うねる力》をプレイ、2回波及して《ボリアルのケンタウルス/Boreal Centaur》は8/8に!
だが、そこに中村が放ったのは…
2枚目の《記憶への消失》。
レベル6魔法使いの貫禄を見せつけ、中村が3連勝を飾った。
中村 2-0 井川
3連勝を狙う中村
印象的だったのは、中村が除去を使う際に、一呼吸置いて相手を引き込んで使っていた点だ。第2ゲームの《記憶への消失》は言うに及ばず、《凍結》や《骨に染む凍え/Chill to the Bone》のタイミングを少し我慢して、最大限の効果を引き出しているように見えたのだ。
これには、「前のラウンドで(中村と井川が)隣同士のテーブルであり、お互いデッキをある程度知っていた」という理由もあったのだが、限られた除去の使い方が勝負を分けるという好例であったように思う。
「かき集め戦術」が注目されるコールドスナップ・ドラフトではあるが、それを見越した「かき集めない戦術」もまた、有効であることを彼のドラフティングは示していた。どちらの戦術かを考えて選択していくのが、この環境のさらなる醍醐味になっていくと思われる。
中村 修平、第1ドラフトを3-連勝! (通算9-2)
Sunday, Aug. 20: 5:53 p.m. - Round 12 : Andre Coimbra(ポルトガル) vs. 森 勝洋(東京)
by Yukio Kozakai
アンドレ・コインブラ
大挙した黒船軍団だったが、第2ドラフトが始まった段階でTOP 8入賞の可能性を残すのはわずかに3名となった。現在、暫定2位のJulien Nuijtenと暫定24位のBasam Tabet。そして、今回フィーチャーエリアへの登場となった、暫定12位のAndre Coimbraである。
昨年、横浜で行われた世界選手権。個人戦における決勝ラウンドで、Coimbraは鍛冶 友浩(埼玉)に準々決勝で敗れ、世界王者となった森との直接対決を前に、Coimbraの世界選手権は幕を閉じている。
わざわざ日本までGPに参加しに来ているのである。何か手土産が必要だろう。そのためには、目の前の世界王者を超える必要がある。しかし、幾多の挑戦者を跳ね返してきたからこそ、森は現・世界王者として君臨しているのだ。
彼が、森を前にして何を思っているのかは今この場ではわからない。ただ、一つだけわかっている事は、彼から感じる凄まじいまでの気迫。MTGが好きなら万国共通で誰でもわかる、MTGが面白くて仕方なくて、そして勝ちたいというオーラそのものだ。もしも、彼に日本語が通じるのなら、こう尋ねてみたいものだ。
「たぎってますね?」
Game 1
3ターン目までお互い動きは無く、先攻の森が《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》、Coimbraが《呼び声の鳴動/Sound the Call》で開幕する。氷雪地形を持たない森は、アタックをせずに淡々と土地を並べ、《霧氷殻の死者/Rimebound Dead》を追加。Coimbraは《臆病なグール/Gutless Ghoul》の召喚から《肉体の饗宴/Feast of Flesh》で後々氷雪地形を引かれるとやっかいになる《霧氷殻の死者/Rimebound Dead》を除去して、さらに2枚目の《呼び声の鳴動》。
一方の森は、じっと我慢のゲームを続ける。狼トークンを受け止めた後、2枚目の《肉体の饗宴》で《ファイレクシアの鉄足》を失うと、《無残な収穫/Grim Harvest》ですぐに回収して再び戦場へ。
7マナを揃えた森が《疫病の女王、ガルザ・ゾル/Garza Zol, Plague Queen》を送り込むが、Coimbraは3枚目・4枚目の《肉体の饗宴》で強烈に退場を勧告し、続けて森がプレイした《ゾンビの犬ぞり乗り/Zombie Musher》を《クロヴの腐敗/Krovikan Rot》で排除。とにかく除去呪文を連発して、守りを崩さない。
攻め続けたい森は、《テヴェシュ・ザットの信奉者/Disciple of Tevesh Szat》と、ようやく引いてきた《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》のバックアップで《ファイレクシアの鉄足》が殴り始めており、空からのクロックに《恐怖症の幻/Phobian Phantasm》を調達。
戦闘の押収で、Coimbraの場は狼トークンだけになり、代わりに復活による《クロヴの腐敗》と《臆病なグール》起動によるライフを得て、森に対峙する。
続けて森がプレイした《テヴェシュ・ザットの信奉者》は《骨に染む凍え/Chill to the Bone》で、《臆病なグール》には、先ほど回収した《クロヴの腐敗》を打ち込み、《難問のスフィンクス/Vexing Sphinx》には再び《骨に染む凍え》。とにかく除去満載のCoimbraを前に、森は盤面を支え切る事ができなかった。
Coimbra 1-0 森
Game 2
森 勝洋
今度は4ターン目がファーストアクション。森が《ゾンビの犬ぞり乗り》プレイから《難問のスフィンクス/Vexing Sphinx》へとつなげ、Coimbraは《テヴェシュ・ザットの信奉者》2枚で構え、しばし熟考する。
続けて《深火の精霊/Deepfire Elemental》をプレイすると、Coimbraは《骨に染む凍え》を即座に。美しくビートダウンを見せるが、《難問のスフィンクス》が与えた課題に対し、森が答えられたのは2回まで。そうなると、Coimbraはすぐに《バルデュヴィアの戦死者/Balduvian Fallen》をプレイし、「地上戦線異状ナシ」とばかりに進軍を開始する。
森は、《吹雪の死霊/Blizzard Specter》《霜の猛禽/Frost Raptor》と飛行クリーチャーを展開するが、サイズ差がいかんともし難い。手札には《魂の撃ち込み/Soul Spike》があるにはあるが、《テヴェシュ・ザットの信奉者》は容易に自殺が出来、《バルデュヴィアの戦死者》に対しては、4点では届かない。
《無残な収穫》で《ゾンビの犬ぞり乗り》を回収はしてみるが、Coimbraが更なる除去カードを公開すると、一方的に寄り切って森を踏み潰していった。
太平の、眠りを覚ます、除去祭り。
Coimbra 2-0 森
Katsuhiro Mori
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Andre Coimbra
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Sunday, Aug. 20: 6:48 p.m. - Round 13 : 大礒 正嗣 (広島) vs. 中村 修平(大阪)
by Daisuke Kawasaki
中村 修平
さて、今更戦績を紹介する必要すらないと思われる「世界のISO」大礒 正嗣と「レベル6魔法使い」中村 修平の強豪対決。勝った方が他の結果次第ではあるもののトップ8をほぼ確定させることとなる。
ところで、この2人、共にGPチャンプではあるのだが、大礒はGPシアトル、中村はこのGP広島と同じくコールドスナップドラフトで行われたGPセントルイスでの戴冠と、海外でのGPでのタイトルとなっている。これは、2人のワールドワイドな活の証明ではある。
だが、一方で、2人とも、日本代表入り(=日本選手権ベスト4)の経験もあるものの、誰もが認める実力の割には、なかなか国内のタイトルに恵まれないという側面がある。
彼らの活躍の規模から考えると、国内のグランプリでのタイトルに固執しているのかどうかは、筆者には窺い知れない。
だが、ジャンプの作家がコミケで同人誌を販売すると言うこともあるわけで、やはり中村としても取れそうなタイトルはできるだけ取りたいという思いもあるだろう。
そして、大礒にとって…ここ広島は地元なのである。
Game 1
さて、この2人、ドラフトでは、並んで座っており、大礒が上家だった。
詳しい説明は、また別項でのドラフト解説記事に譲るが、簡単に説明すると、大礒が白緑で中村が赤白と、よりによって卓に許容人数が2人と言われている白で色が被ってしまった。
しかし、大礒がうまい具合にクリーチャーとスペルで住み分ける事によって、お互いに非常に強力なデックとなった。特に中村のデックは卓最強どころか、GPセントルイス王者中村をして自身のコールドスナップドラフト史上最強とまで言われるデックと育っている。
ちなみに、中村に強いて自身のデックの不満点を挙げてもらったところ、
中村 「コンバットトリック系のスペル、例えば《キイェルドーのときの声/Kjeldoran War Cry》がもう1枚欲しかったな」
とのこと。理由は、絶対に1枚ひいておきたいから。大礒にスペルをほとんど持っていかれてしまった為、デックに1枚しか取れなかったと言う。
そんな事を頭に入れたり入れなかったりしながらダイスロールで先攻は大礒。
2ターン目の《キイェルドーの先導/Kjeldoran Outrider》から始まって、《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》《猿人の喧嘩屋/Simian Brawler》と綺麗なマナカーブを描く。一方の中村も、タッパーである2体の《突風の漂い/Squall Drifter》と環境最強アンコモンの呼び名も高い《忍び寄るイエティ/Stalking Yeti》で場をコントロールする。
そして、中村自身が「この環境で白をやる一番の理由」と言う《うねる歩哨/Surging Sentinels》がキャストされる。しかし、そこでめくられた4枚のライブラリートップには1枚も援軍の姿は無く、ただの3マナ2/1先制攻撃という凡百クリーチャーとして場に登場する。
この返しで大礒がキャストしたのが白の最強の一角を占める《熊の守護霊体/Ursine Fylgja》。これによって、場の優位は一気に大礒に傾くかと思われた。
が、しかし、中村が負けじとキャストしたクリーチャーは、2枚目の《うねる歩哨/Surging Sentinels》。そして、これでめくれた4枚からは、また1体が。今度は2体、なんだ1体、またまた2体とあれよあれよと中村の場には7体の《うねる歩哨/Surging Sentinels》の姿が。1回目は0体にも関わらず、今度はデックの中の全部が登場。このツンデレっぷりには大礒も
大礒 「さすがにむりだわ」
とボソッと一言。
だがしかし、地元グランプリでの勝利をそう簡単にあきらめるわけにもいかないと、《酷寒の枷/Gelid Shackles》などでなんとか耐え切るプランを模索する大礒。
だが、中村がフルアタックの後に手札から《キイェルドーのときの声/Kjeldoran War Cry》を提示すると、大礒のライフは一気に21点削られる事となってしまった。
中村 1-0 大礒
Game 2
大礒 正嗣
先手は大礒。
今度は2ターン目に《ボリアルのケンタウルス/Boreal Centaur》を召喚と、先程よりもさらにいい感じのスタートをきったかの大礒だが、雪マナもひかず、後続も続かない。
そして、またまた中村プロデュースの《うねる歩哨/Surging Sentinels》劇場が開幕。しかし、今回は不調と言うか、中村のデックにしては控えめの4体の登場。
とはいっても、3ターン目に2/1先制攻撃が4体揃えば十分すぎるくらいの脅威である。
大礒も、《素早い行動/Swift Maneuver》で地道に除去したり、《熊の守護霊体/Ursine Fylgja》や《柏槙教団のレインジャー/Juniper Order Ranger》によって守りを固めたりとなんとか五分弱程度まで場を持っていこうとするのだが、中村が追加でキャストした《ボリアルのグリフィン/Boreal Griffin》の空中からの華麗なアタックと、地上の《うねる歩哨/Surging Sentinels》による強引なアタックによって、ライフがみるみる削られていってしまう。
そして、ついに大礒が飛行戦力への備えとして《柏槙教団のレインジャー/Juniper Order Ranger》による+1/+1の乗った《ボリアルのグリフィン/Boreal Griffin》をキャストした次のターン。
中村は、《うねる歩哨/Surging Sentinels》4体と《ボリアルのグリフィン/Boreal Griffin》によるアタックを宣言。
大礒は、まずは《うねる歩哨/Surging Sentinels》のうち2体を《熱足ナメクジ/Thermopod》と《柏槙教団のレインジャー/Juniper Order Ranger》でブロックする事を即決断。
しかし、最後の一体のブロッカーである《ボリアルのグリフィン/Boreal Griffin》のブロック先で長考する。選択肢は、《ボリアルのグリフィン/Boreal Griffin》と《うねる歩哨/Surging Sentinels》。
じっくり考えた後に、大礒は「もう、これしか選択肢が無いよな…」と《うねる歩哨/Surging Sentinels》のブロックを宣言。
しかし、ここで中村が悪魔のような笑みで《キイェルドーのときの声/Kjeldoran War Cry》。
大礒のライフは7。
中村 2-0 大礒
Shuhei Nakamura
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Masashi Oiso
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Sunday, Aug. 20: 7:36 p.m. - Round 14 : 毛利 武将(東京) vs. Basam Tabet(イングランド)
by Yusuke Yoshikawa
長かったスイスラウンドも、いよいよ大詰め。
勝てばTop 8入賞という天王山に臨むのは、東京から毛利 武将、英国からBasam Tabet。
毛利は気合のみなぎった表情で席に着き、仲間から声援を送られている。一方のTabetも同じ遠征勢で既にTop8入りを決めたCoimbraから背中を叩かれ、エールを送られる。遠く異国の地で、期するところは大きいに違いない。
デッキは毛利が青黒、Tabetは驚異の白単である。
Game 1
剣が峰のタベットと毛利
ダイスロールで毛利が先攻。しかし、《ロノムの海蛇/Ronom Serpent》2枚という重い手札を嫌い、一度マリガン。6枚の手札は土地5枚と《霧氷風の使い手、ハイダー/Heidar, Rimewind Master》であるがこれは仕方ない。
Tabetは初動が《ロノムの一角獣/Ronom Unicorn》、後続が《ボリアルのグリフィン/Boreal Griffin》と動きはそれほど早くない。
しかし、毛利の《ロノムの海蛇》は《酷寒の枷/Gelid Shackles》され、《霧氷風の使い手、ハイダー》を出そうにも、Tabetの6枚目の土地は《ロノムの口/Mouth of Ronom》。飛行を止めようにも手札の除去は《凍結/Frozen Solid》。2枚目の《ロノムの海蛇》にはまたしても《酷寒の枷》。どうもうまくいかない。
仕方なくといった風情で《霧氷風の特務魔道士/Rimewind Taskmage》《霧氷風の使い手、ハイダー》と並べてみる毛利。
しかし、Tabetはニヤリと微笑んで、3,4枚目の《酷寒の枷》を。
毛利 –0 Tabet –1
Game 2
今度こそと安定したスタートを切った毛利は、《霧氷風の特務魔道士/Rimewind Taskmage》をTabetの1ターン目《砂の殉教者/Martyr of Sands》に対峙させる。
すると、今度はTabetの土地が2枚で止まってしまう。《ロノムの一角獣/Ronom Unicorn》と2枚目の《砂の殉教者》を並べてみるが、どうにも力弱い。
その隙にと、毛利は《見えざる者の生き残り/Survivor of the Unseen》で手札の充実を図るのだが、これを2度起動しても5枚目の土地が見えない状況になってしまう。
毛利が苦しむ一方、Tabetは白ウィニーの本領とばかりに、《霧氷風の特務魔道士》を《酷寒の枷/Gelid Shackles》して攻撃してくる。
毛利も《クロヴの悪漢/Krovikan Scoundrel》で反撃して《ゾンビの犬ぞり乗り/Zombie Musher》を追加するのだが、これまた《酷寒の枷》が飛んできて、さらにTabetは「1枚目の」《キイェルドーのときの声/Kjeldoran War Cry》でダメージを4点から7点に増やす。
土地が4枚のまま苦しい毛利だが、《霧氷殻の死者/Rimebound Dead》《霧氷風の特務魔道士》の2枚目と並べて対応していく。続く《砂の殉教者》2体と《ロノムの一角獣/Ronom Unicorn》の攻撃に対し、《ロノムの一角獣/Ronom Unicorn》を《クロヴの悪漢/Krovikan Scoundrel》で、《砂の殉教者/Martyr of Sands》を《霧氷殻の死者/Rimebound Dead》でブロックすると、今度は「2枚目の」《キイェルドーのときの声》。
返すターンで毛利は反撃して、2体目の《ゾンビの犬ぞり乗り》を配備。そろそろ守りが固まってきたか。
しかしここでうっかり、もともと場にいた《酷寒の枷》つき《ゾンビの犬ぞり乗り》での攻撃を忘れてしまった。毛利はやや強く《ゾンビの犬ぞり乗り》を叩いて自らへの戒めとし、端においてあったこれを中央に置きなおし。
ようやく5枚目の土地を置けた毛利は、目ざとく《霧氷風の特務魔道士》(《酷寒の枷》つき)でブラフアタック、これは通る。そして2マナを無理なく残してターンを返した。
もちろん、Tabetが押し切るべく「3枚目の」《キイェルドーのときの声》への《ルーンのほつれ/Rune Snag》という解答で、これにより盤面は少しずつ毛利に傾いていく。このマナの残し方は非常に自然で、参考になるものだった。
予期せぬ相打ちを迫られたTabetは、死にゆく《砂の殉教者》を起動して《熊の守護霊体/Ursine Fylgja》《ボリアルのグリフィン/Boreal Griffin》《突風の漂い/Squall Drifter》という手札が明かす。9点のライフは得られてしまったが、毛利も貴重な情報を得た。徐々に盤面を支配していく毛利は7マナに到達した。しかし、先に《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》を置き、《突風の漂い》を《論駁/Controvert》で跳ね返す。
そして次ターン、ついに満を持して《霧氷羽の梟/Rimefeather Owl》!
そのサイズは、場に出た時点で実に11/11。Tabetの《ボリアルのグリフィン》もチャンプブロックに回らざるを得なくなり、デッキの本領を発揮した毛利が逆転勝ちでゲームカウントをタイに戻した。
毛利 –1 Tabet -1
Game 3
勝負の3戦目だが、Tabetのキープを受けて毛利が開けた手札には土地が1枚。しかし、《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》があり、どうにか速攻に対応できそうな手札であった。
毛利はこれをキープした。勇気か蛮勇か、それは結果のみが知る。
果たして、最初のドローは《冠雪の島/Snow-Covered Island》。最初の関門はクリアした格好である。この後もマナ源を順調に引き当て、まずは戦える格好に。
しかし、真の関門は対戦相手のTabetのデッキである。その動きは《砂の殉教者/Martyr of Sands》、《キイェルドーの先導/Kjeldoran Outrider》、そして《砂の殉教者》《キイェルドーの先導》と、まさに白単の本領。
毛利の初動は《見えざる者の生き残り/Survivor of the Unseen》だが、これは《砂の殉教者》との相打ちが精一杯。ここで《砂の殉教者》の能力が起動され、《酷寒の枷/Gelid Shackles》《ボリアルのグリフィン/Boreal Griffin》という手札が公開された。
5マナを使えるようになった毛利は、《見えざる者の生き残り》《クロヴの悪漢/Krovikan Scoundrel》を見ながら考える。苦しい形勢なのでこれらを並べたくもなるが、毛利は2マナを残してターンを返した。
確かに手札には《ルーンのほつれ/Rune Snag》がある。しかし相手の手札は先ほど見たとおりで、土地は4枚しかない。《酷寒の枷/Gelid Shackles》ならカウンターできないし、土地を引き込まない限り《ボリアルのグリフィン/Boreal Griffin》はプレイできない。果たして残すべきなのだろうか?
そう思われたのだが、Tabetはきっちり《平地/Plains》を引き当てて《ボリアルのグリフィン》。これを《ルーンのほつれ》でカウンター。毛利の我慢と読みがはまった格好になった。
しかし堅いブロッカーを引けない毛利には、《キイェルドーの先導》が止められない。《見えざる者の生き残り》を使いまわし、2体、3体目と《クロヴの悪漢》を並べてみるが…本質的な解答は遠い。しかも、Tabetの手には《酷寒の枷》が残されているのだ。
…とそのとき、毛利のライフが4、場に残ったのが出したばかりの《見えざる者の生き残り》3体目という状況で、Tabetはこれに《酷寒の枷》をつけてきた。
直前に《ゾンビの犬ぞり乗り/Zombie Musher》に到達していた毛利にしてみればありがたい話だが、これが意味するのは残る1枚が更なる《酷寒の枷》だということなのか?
毛利は何とか逆転を考えようと策を練るが、一応とばかりに《見えざる者の生き残り》のコストを払って《ゾンビの犬ぞり乗り》を出すのみ。
しかし白マナが潤沢な《キイェルドーの先導》は実にしぶとい。ライフが1になって引いた最後の手札も、マナソースで…毛利が投了せずターンを返したのは、せめてもの意地だったか。
だが、さらなる《酷寒の枷》をプレイされては、右手を差し出すしかなかった。
毛利 –1 Tabet -2
Tabetベスト8進出!