
おなじみ岡本尋。(手抜きです)
現在単独トップであり、このドラフトで1勝すればベスト8が確定する。用は、1勝2敗でも全く問題がないのだ。だからといって、まかりまちがって3敗すればもちろんアウトだし、相手も死にものぐるいだからその可能性も低くはない。そして、ドラフトで「安定して1勝するためのデッキを組む」なんてことは意味がないし、だいたい無理。つまりはベストを尽くすしかないのだ。そんな、気楽ではあるが、気は抜けない。といったところであろう、岡本尋のセカンドラフトをお届けします。
Mirrodin:1stパック
1:《ペンタバス/Pentavus》
他候補:《立ちはだかる空護り/Looming Hoverguard》《恐怖/Terror》
非常に強力なパックだが、その中でも抜きんでた《ペンタバス/Pentavus》を。
早速強力レアを取ったところで、右側の佐々木の開けたブースターで事件が。
2:《陽光の潮流/Solar Tide》
他候補:《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》《まばゆい光線/Blinding Beam》
佐々木から回されたカードのなかから、《陽光の潮流》《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》を見つけ、目を丸くする岡本。文句なしに強力な、通常、ドラフトの初手くらいでしか取れないカードが2枚も。何故かというと、右の佐々木が開けたパックは
コモン代表:《トゲ撃ちゴブリン》
アンコモン代表:《水晶の破片/Crystal Shard》
レア代表:《陽光の潮流》
といった有様で、佐々木がこれまた強力カードである《水晶の破片》をゲットしていたからこうなったのである。
そして、岡本が2枚目の強力レアをゲットしたところで、右側ではまた事件が。右の佐々木が受け取ったパックの中に、《レオニンの高僧/Leonin Abunas》が。これまた強力なカードであり、他にあまり強力なカードも無かったことから佐々木がこれをゲット。これを機に白に参入するようであれば、上から色を被せられることになる。
3:《空狩人の若人/Skyhunter Cub》
他候補:《タージ=ナールの剣鍛冶/Taj-Nar Swordsmith》
《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》
装備品と、装備品と相性のいいクリーチャーがまんべんなく入ったパック。
若干悩んだ末、《陽光の潮流》があり、白で進めてつもりからか《空狩人の若人》を。
そのころ右の佐々木は《レオニンの空狩人/Leonin Skyhunter》を入手し、本格的に白に参入の動き。
4:《銀のマイア/Silver Myr》
他候補:《陰極器/Cathodion》《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》
5:《物読み/Thoughtcast》
他候補:《浴びせかけ/Irradiate》《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》
4手目、5手目と、赤、黒のクリーチャー除去カードを無視して、青カードをピック。後で聞いたところによると初めから岡本は青がやりたかったらしい。しかし、今回残念ながら右の佐々木が、初手の《水晶の破片》から青スタートしていることにより少し苦しいか。上と2色被ってしまっては全く話にならない。また、最初に流した《立ちはだかる空護り》を入手したことで、左側が青を取り始めるんじゃないかということに関しては、青カードはダークスティールがメインだから、問題無いとのこと。
6:《兵士の模造品/Soldier Replica》
7:《クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt》
他候補:《テル=ジラードの流刑者/Tel-Jilad Exile》
淡々とピック。7手目はこの2枚以外ろくな物がなく、タッチで使う可能性の高さからか赤いほうを。
8:《古えの居住地/Ancient Den》
他候補:《オーガの爆走者/Ogre Leadfoot》
9:《金属ガエル/Frogmite》
他候補:《ゴブリンの戦闘車/Goblin War Wagon》《古えの居住地/Ancient Den》
10:《金属ガエル/Frogmite》
親和を意識してのピックだろう。パーツを着々と増やしている。
11:《畏敬の一撃/Awe Strike》
12:《活生の呪文爆弾/Lifespark Spellbomb》
13:《クラークの親指/Krark's Thumb》
14:《呪文織りのらせん/Spellweaver Helix》
15:《煮えたぎる歌/Seething Song》
恒例。最後5枚は省略。《畏敬の一撃/Awe Strike》は遅めにしては有用なピックであったか。
1パック終わった時点でほぼ白青。確かに強力レアを2枚持っているもの、右の佐々木も白青をやっていることから、ダークスティールでのカードの回りに不安が残る。しかし、少なくとも2パック目では左側の岡本に主導権があるし、まだ青に関しては変更の可能性もある。すべては2パック目次第だ。
Mirrodin:2ndパック
1:《拘引/Arrest》
他候補:《花崗岩の破片/Granite Shard》《粉砕/Shatter》《影の供犠台/Altar of Shadows》
優良カード群から、優良クリーチャー除去である《拘引》を選択。
2:《肉体の裏切り/Betrayal of Flesh》
他候補:《浴びせかけ/Irradiate》《魂の消耗/Consume Spirit》《急報/Raise the Alarm》
《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》《銀のマイア/Silver Myr》
そして左から回ってくる黒、黒、黒除去の山。確かに白も青もあるのだが、ここでは強力、且つ、タッチ黒でも十分に使用可能なことからこの選択だと思われる。
3:《骸骨の破片/Skeleton Shard》
他候補:《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》《強奪する悪魔/Reiver Demon》
そして左から回ってくる優良カード&爆弾レア再び。いうならば黒黒黒黒。
黒タッチが見えてきたこと、また、別に黒くなくても普通に強いことからか、破片を。
ちなみに、ドラフト終了後、《強奪する悪魔》は?と聞いたところ
「でねえよ」
とのこと。まったくだ。
4:《魂の閃き/Soul Nova》
他候補:《運命をもてあそぶ者/Fatespinner》《炎叫びの杖/Fireshrieker》
専守防衛とはいえ、現状不足がちなクリーチャー除去を選択。《運命をもてあそぶ者》にも少し視線がいっていたが・・・そろそろ青を切りどきと感じていたのか、結局スルー。
5:《ピューターのゴーレム/Pewter Golem》
6:《恐怖/Terror》
他候補:《レオニンの居衛/Leonin Den-Guard》
7:《屍賊のシャンブラー/Nim Shambler》
他候補:《ゴブリンの戦闘車/Goblin War Wagon》《銅のマイア/Copper Myr》
ここで本格的に黒参入確定。さすがにこれだけ黒カードを叩き付けらればねぇ・・・
8:《チス=ゴリアの鱗/Scale of Chiss-Goria》
他候補:《ヴァルショクの篭手/Vulshok Gauntlets》
9:《ゴブリンの戦闘車/Goblin War Wagon》
他候補:《薄暮に働くもの/Duskworker》
使いづらくなったと評判の《ヴァルショクの篭手/Vulshok Gauntlets》は当然のようにスルー。例により基礎構成パーツ集め。
10:《鋼の壁/Steel Wall》
他候補:《薄暮に働くもの/Duskworker》《浴びせかけ/Irradiate》
それなりに優良なクリーチャー除去である《浴びせかけ/Irradiate》かと思えば、
壁を選択。終了後の話によると、アーティファクトの枚数が少ないと感じていたらしい。
11:《金屑ワームの鎧/Slagwurm Armor》
12:《ひっかき爪/Scrabbling Claws》
13:《クラークの親指/Krark's Thumb》
14:《屍気の呪文爆弾/Necrogen Spellbomb》
15:《煮えたぎる歌/Seething Song》
省略といいたいところだが、呪文爆弾など、いわゆるキャントリップ。出すのも起動も軽く、ライブラリー圧縮や、単純にデッキに入れるカードが少ないときなどに投入可能なカードを押さえているあたりはさすがか。現状、完全に白黒となった岡本だが、上の佐々木は白青。佐々木が青を取るときは白カードを。白を取るときは黒カードを。そのあたりうまく兼ね合いがきくかが見物である。
Darksteel
1:《ヴァルショクの鉄球/Vulshok Morningstar》
他候補:《剃刀のゴーレム/Razor Golem》《粛清/Purge》
除去、優良クリーチャーもあったのだが、優良装備品からスタート。
攻防共に活躍する逸品。
2:《希望の使者/Emissary of Hope》
他候補:《絶望の使者/Emissary of Despair》《尖塔のゴーレム/Spire Golem》
《ロクソドンの神秘家/Loxodon Mystic》《本質の吸収/Essence Drain》
最後まで《絶望の使者》と悩んでいたが、結局白使者。後で聞いたところによると、レア(《ペンタバス》《陽光の潮流》に繋げるため白を選択したそうだ。
3:《信仰の試練/Test of Faith》
他候補:《鋳潰し/Unforge》
4:《ロクソドンの神秘家/Loxodon Mystic》
他候補:《オーリオックの長刀使い/Auriok Glaivemaster》《苦痛の鉤爪/Talon of Pain》
5:《翼竜の幽霊/Pteron Ghost》
他候補:《残響する真実/Echoing Truth》《電結の暴れ者/Arcbound Bruiser》
6:《ロクソドンの神秘家/Loxodon Mystic》
他候補:《鋼打ちの弟子/Steelshaper Apprentice》
予想に反し、白の優良カードを続々入手。幸い、青の優良カードと白の優良カードがセットで流れてきていることで、右の佐々木が青カード。岡本が白カードと、うまく棲み分けが出来ている。5手目はデッキが若干重いことを気にしていたことから《電結の暴れ者》をスルー。
7:《電結の働き手/Arcbound Worker》
他候補:《オーリオックの長刀使い/Auriok Glaivemaster》
8:《オーリオックの長刀使い/Auriok Glaivemaster》
ここで、軽めのクリーチャーも確保。死角をかなりカバーできたか。
9:《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak》
10:《毒気のウーズ/Mephitic Ooze》
望外の2枚か?相手のデッキの相性にも夜が、十分にデッキに入る2枚をここにきて入手。
11:《秘儀の遠眼鏡/Arcane Spyglass》
12:《作り直し/Reshape》
13:《難題/Vex》
14:《屍賊の飢え/Hunger of the Nim》
15:《ドラゴンの爪/Dragon's Claw》
省略していいですよね?
総括すると、流石といったところであろうか、アーティファクトが割れない以外に弱点らしい弱点もなく、その上強力レアも確保。充分3勝も狙えるデッキであろう。しかも、このデッキでノルマは1勝。堅い。全く問題がないだろう。3勝出来るデッキを作れば、無論1勝は出来るのだ。