戦場をエクステンドに移した Finals 二日目。来年一月には全く同じレギュレーションで Grand Prix 広島が行われます。残す期間は短く、大きな大会も存在しないため、本日の結果が大きく影響することでしょう。
ミラージュブロック、デュアルランドが環境から消え去り大きく変容したエクステンド環境ですが、幾つかの Grand Prix 、PTQ を経過し、次第にメタゲームも固まりデッキの数・形もあらわに。勿論、あくまで現時点のもので、前環境で終盤に突然 Miracle Grow が現れたように、固定観念に囚われてはいけない事を追記しておきます。
では、2002年12月29日の時点で、強豪選手はどのような環境を予想していたのでしょうか?
■ この大会で多いと思うデッキタイプを順に三つ選んで下さい。
中野圭貴(初日首位)
- マルカ・青緑マッドネス・サイカトグ
森田雅彦
- 青緑マッドネス・マルカ・サイカトグ
八朔人平
- 青緑マッドネス・マルカ・サイカトグ
荒堀和明
- サイカトグ・青緑マッドネス・マルカ
鹿田暢亮
- マルカ・青緑マッドネス・サイカトグ
モリカツ
- サイカトグ・マルカ・青緑マッドネス
浅原晃
- 青緑マッドネス・サイカトグ・マルカ
木下順一
- 青緑マッドネス・マルカ・青緑メタデッキ
藤田剛史
- 青緑マッドネス・マルカ・サイカトグ
…
聞いてすいませんでした。
何かもっとこう情熱的な回答とか刹那的な大会を希望したんですが。Finals。非常に解りやすい大会に仕上がっていました。ざっと考えて、この三種のデッキに勝てればオッケーで満点で抜群なのです。
ここまで予想するデッキタイプが一緒であれば、きっと使うデッキも同じなのでは。しかし、これが面白い。ほぼ全員が同じ環境を予想しながらも、使っているデッキもその詳細な構成も微妙に違っているわけです。全デッキリストはホビージャパンより 2/10 に刊行される予定の「マジックデッキ 100 No.6」で掲載されるのでそちらを参考に。あ、Grandprix広島に間に合ってませんね。
では、デッキの分布を見てみよう。
・マルカ 10 ( 20.4% )
- 森田雅彦、鹿田暢亮、大塚高太郎、中野圭貴、村上裕樹、木下順一
・青緑マッドネス 8 ( 16.3% )
- 阿南剛
・サイカトグ 7 ( 14.3% )
- 浅原晃、モリカツ、中村修平、八朔甚平
・赤単 5 ( 10.2% )
・リアニメイト 4 ( 8.2 % )
- 藤田剛史
・《修繕/Tinker》 2 ( 4.1% )
- 檜垣貴生
・ジャンク(白黒青) 2 ( 4.1% )
- 荒堀
・その他 11 ( 22.4% )
- Justin Oath、白青レベル、Pirates、パタリバ、ドラコ、赤緑青、アルーレン、赤茶、他
マルカの《強迫/Duress》《陰謀団式療法/Cabal Therapy》、青緑マッドネス・サイカトグの低マナカウンターが、環境からコンボ色を低減させているのが解ります。となると、対クリーチャーカードが支配率を上げるのは自然の理。
幾つかのサイカトグデッキが《排撃/Repulse》を、青緑が《波止場の用心棒/Waterfront Bouncer》をメインで使用し始めたのがその顕著なところ。何か懐かしいスタンダードの匂いが漂い始めています。