Feature: 時のらせん

更新日 Event Coverage on 2006年 10月 19日

By Keita Mori

今大会、プロツアー神戸のブースタードラフトで使用されているセットが、2006年10月6日に発売となった「時のらせん」。これは「時のらせん」と書いてルビで「タイムスパイラル」と読む商品で、ウルザズサーガに収録されていた伝説のパワーカード《時のらせん/Time Spiral》が命名の由来である。

かつて《時のらせん/Time Spiral》というカードが当時のあらゆる構築フォーマットに大きなインパクトを与えた(…というか壊してしまった)ように、この「時のらせん」という商品も、その革新的な内容でマジックファンを驚かせ、喜ばせている。ウィザーズ社の談話によると、ここ数年来で最高の売れ行きを見せているセットなのだそうだ。

せっかくの機会なので、「時のらせん」という製品の何が革新的なのか、どんな特徴があるのかをここでご紹介しておこう。

まずは15枚いりのブースターパックを手に取ってみよう。
ちなみに、昔は1パック500円だったが、現在は420円。

いざ開封! バリバリバリッ

ここで出てきたカードはプレミアカード1枚を含む、以下の15枚だった。

・《陰影スリヴァー/Shadow Sliver》 コモン
・《神秘の指導/Mystical Teachings》 コモン
・《絞殺の煤/Strangling Soot》 コモン
・《サングロファージ/Sangrophage》 コモン
・《虚弱/Feebleness》 コモン
・《炎核の精霊/Flamecore Elemental》 コモン
・《ボガーダンの憤怒獣/Bogardan Rager》 コモン
・《狩りの興奮/Thrill of the Hunt》 コモン
・《宝革スリヴァー/Gemhide Sliver》 コモン
・《コーの先導/Outrider en-Kor》 アンコモン
・《ペンデルヘイヴンの古老/Pendelhaven Elder》 アンコモン
・《幻影のワーム/Phantom Wurm》 アンコモン
・《クロノサヴァント/Chronosavant》 レア
・《円盤の大魔術師/Magus of the Disk》 レア/プレミア(フォイル)
・《稲妻の天使/Lightning Angel》 タイムシフト

まず注目してもらいたいのが《稲妻の天使/Lightning Angel》。

これは絶版セットであるアポカリプスで登場した強力なカードで、昨年のThe Finals 2005で優勝した黒田 正城(大阪)選手のエクステンデッドのデッキで大活躍していたのも記憶に新しい。

しかし、その《稲妻の天使/Lightning Angel》がどうしてこの「時のらせん」のブースターパックから出現したか?

ここでレアリティ表記を注視してほしい。

そう、これまでには存在しなかった「紫色」になっているのだ!

これは「タイムシフト」と呼ばれる特殊な復刻カードで、過去十年分のセットから選りすぐられた強力なカード全121種類が封入されている。

もっとも、すべてがすべて《稲妻の天使/Lightning Angel》のように強力なカードばかりではないが、《獣群の呼び声/Call of the Herd》、《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator》、《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》、さらには《心霊破/Psionic Blast》といった歴史的なカードがこの「時のらせん」というセットで復活したのだ。

しかも、これまでのパックではコモンだった場所がこの「タイムシフト」にさしかえられているため、今回のブースターのように「実質レア2枚」という幸運にめぐまれることも少なくない。

この「タイムシフト」がやはり好評を博しているようだ。

時のらせんカードリスト
時のらせん「タイムシフト」カードリスト

さらに、今回は《円盤の大魔術師/Magus of the Disk》のプレミア(フォイル)と《クロノサヴァント/Chronosavant》の通常版という2枚のレアカードが封入されていたことにもご注目あれ。

これまでなら、プレミアのレアカードが出る場合、それは通常のレアカードに差し替えられるかたちでの封入だった。しかし、この「時のらせん」以降、マジック:ザ・ギャザリングのブースターパックでは「プレミアカードが出現する場合、それはコモンカード1枚と差し替えられる」という仕様に変更されたのだ!

そんなわけで、今回のような、

・《クロノサヴァント/Chronosavant》 レア
・《円盤の大魔術師/Magus of the Disk》 レア/プレミア(フォイル)
・《稲妻の天使/Lightning Angel》 タイムシフト

といったお得感あふれるブースターパックがそこかしこで出現している。

実際にシールド戦なんかをやってみていただくと、いわゆるゴージャスなデッキが出来やすい仕様であることに驚くことになるはずだ。

「タイムシフト」の実装にせよ、プレミアカード出現時の封入方法の変更にせよ、つまるところ、レアカードと遭遇するチャンスが格段に増えたということになる。それゆえに、いわゆる「ゴッドレア」が幅を利かせるような試合展開が増えそうなプロツアー神戸だと言えるのではないだろうか。

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