
Chrisのポイントは 30 、Franck のポイントは 29と、両者共に勝てばベスト 8 が確定する状況。
まさに生か死か、栄光と挫折の瀬戸際である。
お互いに普段の陽気な雰囲気とは違うピリピリした空気が漂っていた。
Game 1
先行した Chris は 2 ターン目に≪疾風のマングース≫を召喚するも、その後全く土地を引かない。
ちびちびとマングースでアタックを続け、≪ウルザの激怒≫や 1 点の≪ギトゥの火≫で多少の抵抗を試みる。
一方その間、≪嘘か真か≫で手札を充実させた Franck は 6 ターン目に≪追放するものドロマー≫を召喚しゲームを終わらせようとしていた。
前のターンにようやく二匹目のクリーチャーである≪刑景学院の使い魔≫を召喚した Chris は場にある三枚の土地で≪スキジック≫をキッカー無しで召喚し突撃する。この時 Franck のライフは 10 。ドロマーでスキジックをブロックしたいところだが≪暴行/殴打≫等があるので用心して《使い魔》をブロックし、ライフが 3 まで落ち込んだ。
勝負が分からなくなったかのように見えたが Franck は次のドローで≪ドロマーの魔除け≫をライフを 5 点得る効果でキャスト、これで火力の射程圏内を脱し、ドロマーがゲームを終わらせることとなった。
Franck 1 - 0
Game 2
端的に言えば Franck は完全に事故で出遅れてしまった。
手札にあるのは土地と≪嘘か真か≫、≪総崩れ≫、≪追放するものドロマー≫等の重いものばかりで、1 デュエル目の鬱憤を晴らすかのように≪刑景学院の使い魔≫→≪怒り狂うカブー≫ →≪怒り狂うカブー≫、≪過ぎたる実り≫と一枚のスペルも唱えさせることなく Chris が完全なビートダウンを展開したのだ。
Chris 1 - 1
Game 3

Chris は二回のマリガンの末、土地だらけの手札でスタートせざるを得ず、勝利はほぼ絶望的である。
対して Franck にとっては最大の敵は時間だった。
引き分けてしまえば負けも同然であり、必然的にあせらざるえない。
幸い手札に≪追放するものドロマー≫があるためにマナさえそろえば十分に間に合うはずであった・・・。
皮肉にもこんなときに限って、いつまでたっても Franck は土地を引かない、
時間を気にしてか手札の≪嘘か真か≫もキャストせず、ただひたすらあせってドローを繰り返すという信じがたいミスプレイを連発してしまう。
冷静に考えれば、≪嘘か真か≫で土地を引いてくれば間に合ったはずなのだが、最後に土地を引かなければ間に合わなくなるときまで Franck は土地を引くことが出来なかったのだった・・・
こうして Chris はオポーメントでの決勝進出にかける事になり、それを果たしたのであった。
Franck 1 - 1 - 1 引き分け