Feature Match Round 6: Sasakawa Tomoide VS Daniel O'Mahoney-Schwartz

更新日 Event Coverage

By 森慶太

ここまで全勝できている日本人はただ二人。今や日本では知らぬものなき藤田剛史と、この笹川友秀の二名である。 ところで、笹川のデッキ選択に関してはちょっとした逸話が存在しており、それは中々に興味深いものだ。 笹川は直前まで《調査》を打つタイプのクローシスカラーのデッキでの出場を考えていたらしいのだが、たまたま同宿であった平林和哉が調整不足ゆえの欠陥を発見して指摘し、彼自身が赤黒の Void デッキのレシピを提供してくれたのだというのだ。 平林が即興で作り上げたのだというこのデッキは順調に勝ち星を重ね、ついには笹川をフューチャリングマッチにまで導いてくれたわけである。もちろん、笹川自身の実力が伴ったからこその話ではあるのだが。 ともあれ、笹川が対するは、Jon Finkel、兄の Steven OMS とチーム Antarctica を結成している Dan OMS 。間違いなく強豪の一角である。 Dan は緑タッチでのデアリガズ・カラーではあったのだが、ともに赤黒ビートダウンを基調とした Void デッキ同士だ。 彼にとっては試金石となる一戦であるかもしれません。

Game 1

先攻の笹川の《貪欲なるネズミ》が最初に場にあらわれたパーマネントとなり、Dan の手札から《泥中》を捨てさせた。 対する Dan は《夜景学院の使い魔》を召喚し、手札にあった《燃え立つ死霊》を次ターンに召喚することを目論んだのだった。そして、笹川の第 3 ターンの行動が《使い魔》と 2 体目の《ネズミ》召喚だけであったので、この思惑を成就したのだった。 思えば、Planeshift より登場したこの《使い魔》シリーズのおかげで、3 ターン目の《ロボトミー》や《死霊》は予定調和域となったものである。笹川は《シヴのゾンビ》をディスカードした。 対する笹川も《死霊》でもって Dan に応戦し、《スキジック》を捨てさせることに成功した。

blazing specter

お互いが手札をダンプしあうデッキであった上に、似通った展開であり、ドローの質とプレイングスキルこそが勝敗の要となりそうな雰囲気であった。 そして、Dan OMS こそがそのドローに恵まれた者であった。 笹川の《死霊》を《ギトゥの火》で除去し、さきほど捨てさせられた《スキジック》を《墓所の天使》の召喚によって回収したのだ。 さらに《虚空》、《泥中》といった強力なスペルのトップデッキを連続した Dan。 笹川は投了を余儀なくされたのだった。

Dan OMS 1-0

Game 2

1 戦目の Dan OMS がそうであったかのように、このゲームでの笹川のドローは素晴らしいものであった。 しかし、 Dan の土地が赤マナしか供給できないうちにゲームが終わってしまったのだから、それもあまり目立ちはしなかったものだ。

笹川 1-1

Game 3

Dan OMS にしてみれば、2 戦目をプレゼントしてしまったようなものである。 念入りにデッキを何度もシャッフルし、幸運の女神の再来を願っていたようだった。 しかし・・・現実とは酷いもので、今度は彼の土地が 2 枚でしばらくとまってしまったのである。 一方の笹川は理想的な《使い魔》→《死霊》という展開からスタートし、対照的に着実にアドヴァンテージを稼ぎ出していった。でもって 途中でお互いが戦線に《火炎舌のカブー》でもってインパクトを与える瞬間もあったが、いかんせんアドヴァンテージの差が違う。 第 9 ターンの《スキジック》が、笹川に栄光の 6 連勝を告げる使者となったのであった。

・・・詮無きことなのだが、それにしても、笹川が《調査》デッキをプレイしていたらどんな結果であったのだろうか? マジックの世界にも「たら」、「れば」はないとはいえ・・・  

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