Feature Match Round 7: Fujita Tsuyoshi VS Ryan Fuller

更新日 Event Coverage

By 松井健治

お互い 6 - 0 で始まった第 7 回戦。
ここで勝てばベスト 8 に入ったも同然であろう大切な 1 戦が始まろうとしている。
藤田剛史は関西マジック界の頭脳であり、最近では 2000 年 GP 京都を制覇したことでも有名だろう。
「ローリーさん」と親しみを込めて呼ばれる彼は Void デッキをメタったオリジナルチューンのカウンターデッキ、”カウンターシャンブラー”をプレイしている。
ちなみに今大会では堂山や日高などが同じデッキを選択している。
対する Fuller は 2000 年カナダ選手権のチャンピオンで、藤田の優勝した GP 京都では 8 位、最近行われた GP プラハでは優勝している強豪プレイヤーである。
この Fuller が今日プレイしているデッキは PT 本戦の一昨日に行われた DCI センターのトーナメントで Gary Wise がさくっと優勝したのと同タイプの”赤緑ステロイド”である。

Game 1

1 戦目は藤田が先攻。 初手に 3 枚の土地があり、スタート。 Fuller は 5 枚と少し土地を引き気味な感があるがスタート。
お互い早いスピードでゲームが展開されていく中でまず Fuller が《カヴーのタイタン》をキャストしようとしたところを《禁制》でカウンター。
返す刃で藤田は《貪欲なネズミ》を呼び Fuller は《シヴのオアシス》をディスカード。
次のターン、 Fuller は落ち着いて《荊景学院の使い魔》を呼び、藤田はキッカーで《ファイレクシアの盾持ち》を呼びアタッカーをシャットアウトする。
藤田の有利な場になったところで藤田の《ネズミ》に対して《荊景学院の戦闘魔道師》の赤能力を使い除去。
これでカードアドバンテージ自体は 1 対 1 。
5 ターン目に藤田は動かず、Fuller は《使い魔》の恩恵により 5 ターン目に 5 点の《ギトゥの火》を《盾持ち》に撃つことが出来る。
これに対し藤田は悩んでみたが《排撃》を《盾持ち》に撃って、 6 ターン目にキッカーで再キャスト。
この時点で藤田のライフは 10 迄減っていて、 Fuller の手にはまだ 2 枚の《火》が潜んでいた… 結局もう 1 度《盾持ち》に 5 点の《火》撃ち、 2 体のクリーチャーに殴り続けられることになる。
仕方が無いので青、青、黒、と土地を立てて《アーボーグのシャンブラー》を呼ぶが Fuller の 7 ターン目に 6 枚目の土地置き、藤田の残りマナの前に少し躊躇しながら 3 本目の《火》が飛んできてそれを藤田はどうする事も出来なかった。

Fuller 1 - 0

Game 2

藤田が先手で初手に沼が 2 枚しかなかったのだが《ネズミ》が 2 枚あるのを確認しスタート。
それに引きかえ Fuller は《疾風のマングース》と《カヴーのタイタン》はいるが緑マナが手札に無いという状況。
スピード重視のデッキでスピードを殺すことはデッキを殺す、だが手札には豊富な焼きカードが満載であったので緑マナを引くことを祈りつつスタート。

藤田がまず 1 枚目の《ネズミ》を呼び Fuller は《マングース》をディスカード。
Fuller の 2 ターン目に結局土地を引くことが無く Fuller の賭けは失敗し、続く藤田の 3 ターン目に 2 枚目の《ネズミ》で《タイタン》をディスカード、藤田が押し続ける。
そして Fuller は何も引けずにターンを終わり、藤田は 1 枚の島を立てて《夜景学院の使い魔》呼ぶ。
まだ何も引かない Fuller は《使い魔》に 1 点の《ギトゥの火》を撃つが藤田はそれに対して《禁制》でカウンター。
このまま《ネズミ》 2 匹と《使い魔》で殴り続け、手札に来たもう 1 体の《使い魔》をキャスト。
ここでやっと《シヴのオアシス》を引き当てた Fuller は手札にある《ウルザの激怒》等の除去を撃つことも出来ずにターンを終ろうとすると藤田が駄目押しの《嘘か真か》を打ち、 Fuller は《塩の湿地》、《ファイレクシアの盾持ち》の 2 枚と《悪意 / 敵意》、《塩の湿地》、沼の 3 枚に分けた内の後者を藤田は選んだ。
そのまま藤田は攻撃を続け、結局 3 マナしか出ない Fuller はカードを片付け始め、投了を宣言した。

Fujita 1 - 1

Game 3

overabundance

もう一度言うがここで勝つと初日全勝、それは念願の日本人初ベスト 8 入りの夢に大きく近づく。 多くの日本勢が見守る中、第 3 戦目が始まる。

Fuller が先手でお互いマリガンなし。
2 ターン目に Fuller が《疾風のマングース》を呼び、それに対する藤田は今引いた《頭の混乱》を打ち、赤を宣言。
《ギトゥの火》、《ウルザの激怒》、《スキジック》と強力カードの並ぶ中、一際危険なのが《過ぎたる実り》。
これを張られてはこちらが動くたびにダメージを食らう、二次効果として相手のデッキの回転が大幅に加速する危険なカード。
手札をよく確認した後に《実り》を捨てることを選ぶ。
また、マナの状況が芳しくない Fuller はこの 2 ターンの間は攻撃しかやることがなかった。
藤田はこの攻撃に耐え、 4 ターン目にキッカーの《ファイレクシアの盾持ち》をキャストすると、この 2 ターンの間に Fuller は土地の変わりに 2 枚目の《実り》を引いていた・・・ 結局《実り》を通された藤田は考えた。
藤田のとった行動は《貪欲なネズミ》を 2 体呼ぶこと。
Fuller は《ネズミ》の効果によって、《火炎舌のカヴー》、《激怒》を落としこれで互いのライフは藤田が 11 で Fuller が 15 。
6 ターン目に Fuller が引いたカードは山。 現在 Fuller の場には 2 枚の山、《シヴのオアシス》、《ケルドの死滅都市》があり、お互い気の抜けない状況。
ここで Fuller はキッカーで《スキジック》を呼び、攻撃に来る。
これによりマナバーンを含め Fuller のライフは 11 になり、ブロックをすることの出来ない藤田のライフは 6 となる。

藤田の 6 ターン目、藤田が長考に入った。
ここで詳しく場の状況説明をしてみよう。
藤田の手札には《ファイレクシアの盾持ち》、《蝕み》、今引いた《禁制》、島の 4 枚。
場はキッカー付きの《盾持ち》と《ネズミ》が 2 枚、土地は《塩の湿地》* 2 、島* 3 。
Fuller の手札は《火》と《火炎舌》の 2 枚。
場は《実り》、《マングース》とアタックしてきた《スキジック》、土地は先ほど説明したとおりで、現在は《オアシス》のみがアンタップしている。

…ここで記事をお読みの方にこの場をゆっくり考えてもらおう。
この全ての場を見て導き出される正解は「何もキャストせず、アタックも行かない」であるが、それは決して勝利に結びつくものではない。
勝利に向かい、深く考え正解を導き出そうとした藤田の答えは、立っているキッカー付き《盾持ち》が殴り、手札にあるもう 1 枚の《盾持ち》を普通にキャストし(この時点で藤田のライフは 4 )《ネズミ》 2 体と《盾持ち》で《スキジック》のダメージを無効化し、 1 発だけのスペルなら対応できる場を作った。 8 ターン目、 Fuller が《火炎舌》をキャストしたところで、藤田は苦笑しながら《蝕み》でカウンター。
この時点で藤田のライフは 4 、 Fuller のライフは 6 。
後に 2 点の《火》が藤田を襲い、手札に残る《禁制》を悔しそうに握り締め、 Fuller の勝利が確定した。

Fuller 2 - 1 Fujita

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