Fifth Dawn Impact

更新日 Event Coverage on 2004年 6月 12日

By 森 慶太

この日本選手権のフォーマットに関するトピックはというと、スタンダードではいまだに《頭蓋骨絞め/Skullclamp》の支配が終わっていないこと、ブースタードラフトでは最新セットであるフィフス・ドーンが加えられたことだろう。

ここでは日本が誇るリミテッドのエキスパートたちに、リミテッド環境の変化に関しての彼らの所見をうかがってみた。はたして、彼らはフィフス・ドーン参入後の新しい世界をどのように感じているのだろうか?

Vulshok Sorcerer

大礒 正嗣

ミラディン・ブロックをきわめている達人の一人として、ここで広島からやってきた若者のことをあげないわけにはいかないだろう。彼はここ1年間で3つのプロツアー・ベスト8入賞という実績で知られているわけだが、皆さんもご存知の通り、もっとも新しい栄冠はこのブロックのブースタードラフトをフォーマットとしたプロツアー・サンディエゴでのものだった。

大礒:フィフス・ドーンがはいって感じてること? そうですね。まず、各種《タリスマン》が場合によっては《マイア》よりも強いときがある、みたいな感じを。あと、今までは《ヴィダルケンの技術者/Vedalken Engineer》が結構きらいだったんですけど、ちょっと変わってきましたね。

森 慶太: 印象がかわったということは、好きなアーキタイプも変わりましたか?

大礒:そんなにはかわってないですけど、いまの緑はやる気にならないですね。(すこし考え込んで)うん、嫌いっちゃぁ嫌いですね。サンバースト(烈日)が嫌いですからね。

森 慶太: ミラディンダークスティールだけの頃、サンディエゴでは「不人気を逆手にとって緑に走ってもいい」というのが大礒さんの持論で、実際に何度と無く緑のカードを独占していました。決勝でも白緑ビートダウンになっていましたよね。そのあたりを考えると実に対照的なわけですが、烈日メカニズムの登場によって多色化をサポートする要素というニュアンスでの緑人気が相対的に上昇したことによって・・・大礒さんの中での評価が変わったということでしょうか?

大礒:さっきのドラフトでも緑のカードはバンバン流れてきて(ピックする)機会はあったんですけどね(笑) 無視です。サンバーストがあっても、そういう路線はもともと嫌いですから。

森 慶太: 3色以上のデッキをドラフトすることに抵抗が?

大礒:そうですね。青緑でよっぽどのカラーサポートが取れてない限り、試す気もしないですね。練習の手応えも、なんか違うな、というか。

森 慶太: そうなると、大礒さんは昨日のファーストドラフトで披露してくれたような赤黒がいまの好みのアーキタイプなんでしょうか? このセカンドドラフトでも赤白ということは、赤志向?

大礒:まあ、決め打ちとかではないですね。ただ、緑はやりたくないという気持ちはしっかり下家に伝えるようにしています。たとえば、《粉砕/Shatter》とって《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》は流しましたし。本心でやりたいのは黒なんですけどね。

森 慶太: それでは最後に、大礒さんが想定どおりのドラフティングに成功したと仮定しまして、フィフス・ドーンで一番最初にピックしたいコモンというのはどれになりますでしょう? もちろん、それまでの2パックの状況しだいなのでしょうが、まあ一般的な話として、です。

大礒:正直なとこ、フィフス・ドーンには「これだ!」という感じの強さは感じていません。そうですね、《ヴァルショクの魔術師/Vulshok Sorcerer》あたりがとれたら満足すると思います。

真木 孝一郎

ゲームぎゃざ誌での執筆によるリミテッド啓蒙活動が印象的な真木。彼は初日を5-2というまずまずの成績で切り抜けてきているわけだが、もちろんその原動力となっているのはファーストドラフトでの4連勝(全勝)である。

森 慶太: フィフス・ドーンの参入によって、たとえば大礒さんなんかは「緑の評価が大幅にさがった」というようなことをおっしゃっています。真木さんは生まれ変わったフォーマットに関してどのようなご感想をお持ちですか?

真木:はいはい。緑はないですね。卓で押し出されるようにしてやらされることになるとしても、(個人的な許容人数である)1.5人のうちの1人になれるんなら、しゃーないなっていう感じかな。

森 慶太: ほとんど独占という状況でならやってもいい?

真木:5手目6手目7手目とかでも、それなりの緑のカードの高得点カードが来るなら、まあ。《腐食ナメクジ/Molder Slug》5手目とかならしゃーないな(笑)

森 慶太: なるほど(笑) ところで、たとえば大礒さんは《タリスマン》なんかをフィフス・ドーン参入によって評価があがったカードにあげているのですが、真木さんだとどのようなものをあげられますか?

真木:評価が上がったのは単純に1マナアーティファクトとか。ぐるぐる使いまわしたり、サーチしてきたりするカードが多いから、青と絡めても白と絡めても簡単にアドバンテージがとれる。

森 慶太: 《呪文爆弾》などですね。なるほど。

真木:特に《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》さんざんつかいまわしたりだとか。そういうときの動きはバカっぽいんで。

森 慶太: たしかに、真木さんと練習でご一緒したというプレイヤーからは《回収基地/Salvaging Station》でグルグル《呪文爆弾》を使いまわされてさんざんなメにあったというお話なんかをおうかがいしました。そんなこんなをふまえると、真木さんが今一番やりたいカラーコンビネーションというのはどんなでしょう?

真木:ドロマー(青白黒)から2色ならなんでもいいかな。3マナ以下のクリーチャーの質が一番いいし、そういったアドバンテージもすごくとりやすい。赤はアーティファクト除去という意味で手を伸ばしたくなるときもあるけど、それだけに(周囲にも魅力的なはずだから)パスしちゃうのもありかな。あと、フィフス・ドーンの赤がよわいんで。 

真木:まあ、《コウモリ》なんかをはじめとした青黒系の前のめりなフライングデッキか、白いクリーチャーたちに《癒し手の頭飾り/Healer's Headdress》なんかを絡めてシステムで圧殺しちゃうかのどっちかがすごく手っ取り早いのかな。

真木:あと烈日は・・・おもしろいっちゃおもしろいけど。結局、3パック目がはじまるまで何来るかまったくわからないでしょ。しかも、パック次第だし、アベレージはねらえないかなと(笑)

森 慶太: ときに、ここであげていただいた《呪文爆弾》サイクルというのは、正真正銘フィフス・ドーンならでは新アーキタイプですよね。一般的に新しいアーキタイプというのは・・・知れ渡ってしまう前はドラフトしやすいといいますけど、実際今大会はいかがでしたか?

真木:実際に昨日も青ボムと基地だけで4-0できましたからね。このパーツ、使わないデッキでは本当にまったくつかわないし。

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