北米で最高のリミテッダーと呼ばれる Turian が愛する色は白。ミラディンがひとつ減った今の環境でもそれは変わることが無く、可能な限り白赤テンポへ進むドラフトを得意としている。無論今回の決勝ドラフトでもやる気満々だ。
Mirrodin -1
1.《上昇スリス/Slith Ascendant》
2.《空狩人の若人/Skyhunter Cub》
3.《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》
4.《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》
5.《レオニンの居衛/Leonin Den-Guard》(《タージ=ナールの剣鍛冶/Taj-Nar Swordsmith》《卑劣漢の大鎌/Scythe of the Wretched》)
6.《発展のタリスマン/Talisman of Progress》
7.《畏敬の一撃/Awe Strike》
8.《王の咆哮/Roar of the Kha》
9.《無効/Annul》
10.《ニューロックの滑空翼/Neurok Hoversail》
11.《精神嵐の冠/Mindstorm Crown》
12.《マイアの精神使い/Myr Mindservant》
13.《陽光の呪文爆弾/Sunbeam Spellbomb》
14.《踏みにじり/Override》
15.《テル=ジラードの鉄筆/Tel-Jilad Stylus》
願っても無い白スタート。赤は被っても何とかなる色だが、白はなるべくならかき集めたい。まあ Turian の隣で白をやろうとするプレイヤーもなかなかいないだろうが。
この時点で上家の Angel は青黒赤の除去偏重、下家の Anton が青黒親和。
Mirrodin -2
1.《手綱取り/Grab the Reins》(《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》《まばゆい光線/Blinding Beam》《磁石マイア/Lodestone Myr》)
2.《レオニンの高僧/Leonin Abunas》(《拘引/Arrest》《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
3.《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》(《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》《選別の秤/Culling Scales》)
4.《オーリオックの貫通者/Auriok Transfixer》(《兵士の模造品/Soldier Replica》《クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt》《ヘマタイトのゴーレム/Hematite Golem》)
5.《急報/Raise the Alarm》
6.《空狩人の若人》(《ヘマタイトのゴーレム》)
7.《エイトグ/Atog》
8.《剃刀の障壁/Razor Barrier》(《オーガの爆走者/Ogre Leadfoot》)
9.《炎歩スリス/Slith Firewalker》
10.《屍気の呪文爆弾/Necrogen Spellbomb》
11.《畏敬の一撃》(《クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman》)
12.《死鉄の大槌/Dead-Iron Sledge》
13.《雲上の座/Cloudpost》
14.《マイアの適合者/Myr Adapter》
15.《ロクソドンの修理人/Loxodon Mender》
序盤のパックがとにかく強い。最初は当然《手綱取り》になるとはいえ、 2 手目はかなり悩んでいた。特に《稲妻のすね当て》《骨断ちの矛槍》と装備品を流し続けるとあってはいい気分はしないだろう。
Angel は流れてきたものも含め 2 体の《トゲ撃ちゴブリン》を確保し、赤黒へ。
Darksteel
1.《死霊の埋葬布/Specter's Shroud》(《レオニンのシカール/Leonin Shikari》《とげの稲妻/Barbed Lightning》《ヴァルショクの鉄球/Vulshok Morningstar》)
2.《電結スリス/Arcbound Slith》(《残響する衰微/Echoing Decay》《酸化/Oxidize》)
3.《粛清/Purge》(《マイアのマトリックス/Myr Matrix》)
4.《鋳潰し/Unforge》(《オーリオックの長刀使い/Auriok Glaivemaster》)
5.《ロクソドンの神秘家/Loxodon Mystic》(《粛清/Purge》《オキシダのゴーレム/Oxidda Golem》)
6.《オーリオックの長刀使い》(《鋳潰し》)
7.《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak》
8.《ミラディンの核/Mirrodin's Core》(《オーリオックの長刀使い》)
9.《よだれ垂らしのオーガ/Drooling Ogre》(《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》《神聖/Hallow》)
10.《呪文縛りの杖/Spellbinder》
11.《キマイラ卵/Chimeric Egg》
12.《マイアの月帯び/Myr Moonvessel》
13.《残響する沈静/Echoing Calm》
14.《洞察力/Second Sight》
15.《策謀/Machinate》
またまた強い初パック。《死霊の埋葬布》《ヴァルショクの鉄球》の選択に悩み、その後弱いパックが続きかなり辛そうな様子。装備品を流していることがまた《オーリオックの長刀使い》を使いづらくしているのも痛いところ。そのため 7 手目の《囁き絹の外套》には喜んでいた。
最終的には何とか数を揃えたが、色のわりにクリーチャーが少ないのが気懸かりなところだ。何しろカードプールが強く、ほとんどのプレイヤーがなかなかの量の除去を抱えている。それとも多少の差はプレイングでカバーできるのだろうか?
ちなみに卓最強と思われるのは Antine Ruel 。昨日は 9 連勝から 3 連敗と地獄を見ながらも 2 連勝からの ID で踏みとどまった Antoine がドラフトしたデッキは Turian と同じ白赤で、 2 枚の《まばゆい光線》《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》、《骨断ちの矛槍》《ヴァルショクの篭手/Vulshok Gauntlets》 2 《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》と充分な装備が《オーリオックの長刀使い》をバックアップし、装備品関連も《タージ=ナールの剣鍛冶》《レオニンのシカール》《オーリオックの鋼打ち/Auriok Steelshaper》と完璧。
参考までに他プレイヤーのデッキを。どのプレイヤーも除去は多目なので省いてあります(白ですら《拘引》《粛清》がそれなりに出ていた)。
-Ben Stark RG
スペルヘビーで《等時の王笏/Isochron Scepter》がかなり強そう。
-Nicolai Herzog BR
これまた除去が豊富。こっちは《一望の鏡/Panoptic Mirror》でにやにや。
-Anton Jonsson BR
親和系でいたって普通。ただしバランスは良さそう。決め手としては《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》もある。
-大礒正嗣 WG
《頭蓋骨絞め/Skullclamp》《ヴィリジアンの長弓》《レオニンのボーラ/Leonin Bola》。せっかくの緑なのに《絡み森のゴーレム/Tangle Golem》が出なかった。
-Angel Perez del Pozo BR
2 体の《トゲ撃ちゴブリン》を《鍛冶場の鎧/Forge Armor》で育てるマニアなデッキ。《チス=ゴリアの鱗/Scale of Chiss-Goria》《くじけた忠誠/Fractured Loyalty》コンボ内蔵中。
-Mark Herberholz UR
これまた《ヴィリジアンの長弓》持ち。ちなみに《弧炎撒き/Arc-Slogger》《炉のドラゴン/Furnace Dragon》もあるんですけどね。