Gateway ラウンド 2: 岡本尋 vs. Peter Szigeti

更新日 Event Coverage on 2002年 5月 2日

By by 森慶太

Bye 明けの岡本が闘うことになったのが "PTR" こと Peter Szigeti。Gary Wise のコラムなどでもお馴染みの彼は、プロプレイヤー集団「Magic Colony」の一員であり、来日経験もあるツアー常連のアメリカ人プレイヤーだ。恰幅の良いスキンヘッドと、一目で忘れられなくなる風貌も印象的だろう。そのSzigeti は《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》の投入されたバーンデッキをセレクトしている。

一方、「最後のアジア王者」岡本尋が今回のエクステンデッドで選択したのは「Fireball Special」。これは「Oath-Donate」ともいうべき青緑の変則コンボデッキであり、The Finals 2001 開催にあわせて九州の池田剛が開発したことで知られるデッキタイプだ。ちなみに、森勝洋、池田剛、石田格、信下淳...と、ほとんどの日本人が今回の Gateway にこのデッキで挑んでいる。

確かに、GP リスボンで「Oath」、「Super Grow」、「赤単色」の三つ巴という三角関係にメタゲームが帰結したなかで、「海外勢が誰も知らない」このデッキに運命を託そうというのも頷ける。

果たして、久々の「Made in Japan」がこのマスターズ・ニースを席巻することはかなうのだろうか?

Game 1

先手を選んだ岡本は Szigeti の《ジャッカルの仔/Jackal Pup》からの仕掛けに対して淡々と《ドルイドの誓い/Oath of Druids》をキャスト。相も変わらずオーバーアクションな Szigeti は《モグの狂信者/Mogg Fanatic》で泣く泣く《ジャッカルの仔》を自ら除去し、手札のスペルによるバーンモードへとプレイをスイッチした。

《炎の印章/Seal of Fire》、《火葬/Incinerate》、《火山の鎚/Volcanic Hammer》、と火力が岡本のライフを削りはじめ、場には《蛮族のリング/Barbarian Ring》がセットされだした。

しかし、岡本が《直観/Intuition》で《サファイアの大メダル/Sapphire Medallion》をサーチしてきたあたりから Szigeti はしばしば長考をみせるようになった。ただ、それも仕方あるまい。「Oath」デッキにまさか「Illusion-Donate」コンボが内包されていようなどとは彼も予想していなかっただろうから。

お約束の《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》エンジンでデッキを掘り進み、岡本は淡々とコンボを決めた。

岡本尋 1-0

Game 2

Roar of the Wurm
またしても岡本が圧倒的な強さを見せつけた。

岡本はサイドボードから投入した《ワームの咆哮/Roar of the Wurm》を《直観/Intuition》からサーチし、赤単色デッキにとっては絶望的な 6/6 トークンの群れを場に展開したのだ。

バーン作戦を敢行していた Szigeti が間隙を縫うようにしてキャストした《ボール・ライトニング/Ball Lightning》もここぞと《Force of Will (AL)》されてしまい、岡本が握った主導権はまったく揺らがなかった。もちろん、立ち上がりのライフレースでは Szigeti が大きくリードしていたわけだが、この《直観》以降は守勢にまわらざるを得なくなったのだ。「ディフェンシヴなバーンデッキ」という表現はそれ自体が矛盾しており、ある意味で Szigeti はこの段階でやられたようなものだろう。

Szigeti もなんとか 3 枚の《蛮族のリング/Barbarian Ring》などで岡本のファッティを除去して見せたものの、これには相当量のリソースの消耗を強いられた。Szigeti が 3 体目の 6/6 トークンを葬った段階で、彼のライフは 1、ハンドは空、土地は《山》がたった一枚だけ...という惨状である。そして、追い討ちとばかりに、ここで岡本は X=4 の《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》をキャストし「ハンド、マナ、ライフトータルというすべての点で岡本が優位」という展開となった。

もはや戦意を喪失した Szigeti の前で岡本は《Illusions of Grandeur (IA)》を展開し、それはただちに《寄付/Donate》された。

岡本尋 2-0

Final Results:岡本尋 wins 2-0 Peter Szigeti

余談だが、《機知の戦い/Battle of Wits》フリークとして知られる Toby Wachter も筆者が取材したこのマッチアップを一緒に観戦していた。どうやら岡本のプレイしていた「Fireball Special」デッキに大層感銘をうけたようで、池田剛と岡本尋にインタビューをとることにしたそうだ。個人的にもその記事は楽しみだ。

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