Gateway ラウンド 3: Unlucky’s vs. CCGHouse.com

更新日 Event Coverage on 2002年 3月 13日

By 森慶太

予選第 3 ラウンドにして、はやくも残るチーム数はたったの 4 チーム。よく言えば厳選された、正直なところやや閑散とした Gateway になってしまったものである。
 日本勢最後の星となった Unlucky's がマッチアップされたのは ABU のセカンドチームともいうべき CCGHouse.com だった。ちなみに、彼らのことは何となくご存知の方も多いだろう。Hegstad 、Szigeti は日本国内のグランプリにも遠征してきているし、Freneau は昨年のプロツアー東京で決勝ラウンドに進出しているからだ。

長岡崇之 vs. Philip Freneau

The Undertaker よろしく、ご自慢のロングヘアーをクルーカットに変えてイメチェン大成功のFreneau 。(...こんな小柄だったかな?)彼はお得意のビートダウンデッキ、赤緑を構築してきている。
対する『教祖様』が、堅実な青白デッキである以上、膠着状態となった段階での長岡のライフの減り具合が分かれ目となりそうな対戦である。

Game 1

 開幕 2 ターン目の《野生の雑種犬/Wild Mongrel》から《狂犬/Mad Dog》、と連続して攻撃陣を展開した Freneau。対する長岡は《セファリッドの斥候/Cephalid Scout》に《孤立の力/Strength of Isolation》をエンチャントするというファーストアクションから、3 ターン目に《尊い癒し手/Hallowed Healer》召喚。もちろん、これは即座に除去したいクリーチャーである。今回の場合、Freneau は《野生の雑種犬/Wild Mongrel》をパンプアップさせてのマッドネス《癇しゃく/Fiery Temper》で《癒し手》に対応したのだった。

そして、返す刀で 3/2 と 2/2 の 2 体の《犬》がアタック。長岡は 2/2 の赤い方の《犬》を 2/3 となった《斥候》でブロックして除去するが、戦闘後の《はじけるこん棒/Crackling Club》によってこれも葬られてしまった。長岡の防御網を切り裂いた上で、Freneau はさらなる《クローサの報復者/Krosan Avenger》をも召喚。...そして、追い討ちであるかのように、長岡は第 4 ターンに 4 枚目のランドが置けなかった。

 調子づいた Freneau の《リサトグ/Lithatog》を《中略/Syncopate》してみせた長岡ではあったが、ともかくハンドのエセ《レイディアントの竜騎兵/Radiant's Dragoons》をプレイするためにもう一枚のランドが欲しい。

 祈るようにドローし、そしてそれは待望の《平地/Plains》だった。4 点のライフを回復しつつ 1/4 という優秀な壁を展開した長岡ではあったが、Freneau は《野生の雑種犬/Wild Mongrel》一体でアタックを敢行し、3 枚しか残っていないハンドの 2 枚を消費してまでこの《ティーロの信者/Teroh's Faithful》を強引に除去しにきたのだった。長岡が何かを察して苦虫を噛み潰したような表情を一瞬見せたのだが、悪いことに、その危惧は真実であった。

そう、Freneau が握り締めていたのは《シートンの願望/Seton's Desire》であった。

長岡は《祝福された語り部/Blessed Orator》、《オーラ術師/Auramancer》と展開して防御陣を再構築し、にわかに状況は膠着したかのように見えた。しかし、Freneau は満を持して《野生の雑種犬/Wild Mongrel》に《シートンの願望/Seton's Desire》をエンチャントし、この 4/4 のアタックを通してライフを8 対 18 とした。

長岡は《祝福された語り部/Blessed Orator》に《孤立の力/Strength of Isolation》をエンチャントし、Freneau の突進をなんとかストップしようと試みた。長岡は6マナ、ハンド 3 枚、ライフ 8 点。対する Freneau は 5 枚のランド、ハンド 1 枚、ライフ 18 点。

長岡はなんとか対抗策を引き当てたいが、ここでのドローは2 枚目の《孤立の力/Strength of Isolation》。これを《祝福された語り部/Blessed Orator》にエンチャントすると、返すターンに、Freneau は《突っ走るケンタウルス/Crashing Centaur》。

 長岡は《集中/Concentrate》して最後の 3 枚のドローに賭けたが、そこにはやはり状況を好転させられるもはなく、ここでの投了を余儀なくされた。そう、Feneau は次のターンに《野生の雑種犬/Wild Mongrel》をパンプアップすることでスレッショルドに達成することができるだけのハンドを獲得してしまうのだから。

Philip Freneau 1-0 長岡崇之

一方、対岸ではBrian Hegstad(青白) と藤田修(赤黒)のエース対決が決着しようとしていた。ダメージレースを 2 枚の《ティーロの信者/Teroh's Faithful》で大きくリードした Hegstad が、《霊力/Psionic Gift》によって藤田を追い詰めていたのだ。ちなみに、駄目押しの《荒れ狂う夢/Turbulent Dreams》が決まったのは、長岡が投了したのとほとんど変わらないタイミングであった。

Game 2

《強迫的な捜索/Obsessive Search》を 1 ターン目にプレイしてから、Freneau の開幕クリーチャーである《野生の雑種犬/Wild Mongrel》を《中略/Syncopate》、という素晴らしい立ち上がりの長岡。《正義の巡礼者/Pilgrim of Justice》、《雲を追うエイヴン/Aven Cloudchaser》とクリーチャーを展開し、今度こそは...という機運が高まる。

一方の Freneau は 4 マナをたてた状態でこれみよがしな《クローサの報復者/Krosan Avenger》アタック。長岡はこれを当然のごとく本体に通し、《はじけるこん棒/Crackling Club》、《リサトグ/Lithatog》と連打した。

先手長岡第 5 ターン。ここで長岡はあえて 5 枚目の土地をセットしないで《巡視犬/Patrol Hound》を展開し、《エイヴン》でアタック。これによってライフレースを18-17とした。たしかに先制攻撃という能力は盤面において大きな威力を発揮しそうだった。しかし、Freneau は《棍棒》つき《報復者》でかまわずアタック。Freneau のハンドが《筋力急伸/Muscle Burst》2枚と《激発/Violent Eruption》というまさしく完璧なハンドだったからだ。ミスプレイで Freneau は手札の《激発/Violent Eruption》を晒してしまったものだったが、結局は《筋力急伸/Muscle Burst》で《巡視犬/Patrol Hound》が順当に殺される。

6 ターン目に長岡は 5 枚目のランドをセットしてから長考。
《孤立の力/Strength of Isolation》をエンチャントすべきか、《エイヴンの群れ/Aven Flock》を召喚すべきかという 2 択だ。しかも Freneau の《激発/Violent Eruption》が見えている状況下である。
結局長岡は《巡礼者》を 2/5 の壁とすることを選択し、そして《エイヴン》でアタックを繰り出したのだった。

そして、長岡の淡き期待は最悪の形で裏切られる。
《孤立の力》のついた 2/5 《正義の巡礼者》がアンタップしているにもかかわらず、《はじけるこん棒》つき《クローサの報復者》がアタックしてくる。当然これをブロックした長岡は...2 枚目の《筋力急伸/Muscle Burst》を打たれてしまう。この段階でのライフ差は9(長岡)-16(Freneau)。

かくて、防御陣を失った長岡はむなしく散ってしまった。そして、ほとんど同時に Brian Hegstad も藤田修のライフを削りきったのだった。

Philip Freneau 2-0 長岡崇之

Final Result:CCGHouse.com 2-0 Unlucky's

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