Grand Prix Nagoya Live Coverage

更新日 Event Coverage on 2004年 8月 28日

By Wizards of the Coast

Saturday 8/28/04, 22:39 End of the Day

20時に空調の電源が落とされ、にわかに蒸し風呂を思わせる空気が支配するホール。そんな中で、グランプリ名古屋初日9回戦の戦いは静かにその幕切れを迎えた。

栄光の初日9連勝を飾った”Undefeated Players”は3名。しかも、そのうちの二名がアマチュア資格の保持者であるというのだから驚きだ。順位表の最上段を勝ち取った竹下は大阪のプロジェクトコアでマジックのスキルを磨いているという「親和」使いで、彼のチームメイトには今年度日本選手権で3位入賞をはたしたばかりである亀井がいる。

竹下はアマチュアプレイヤーながら3Byeをもってこのイベントに臨んだという有望株。今日一日の成功の要因としては、Byeあけの4回戦で、強豪平林和哉を組み伏せることが出来たことをあげている。見事に大物食いをはたした彼はそこでエンジンをあたため、親和の爆発力を満喫してきたのだろう。もっとも、強豪平林を相手にしても竹下はまったく物怖じすることはなかったという。なぜなら、難波のアメニティドリームまで足を伸ばせば、いつでも猛者たちに揉んでもらうことが出来る…という環境で彼は育ってきたからだ。

はたして、竹下の快進撃は宵越しのものとなるだろうか?
ぜひとも注目したい新鋭がまた現れたといえるだろう。

9回戦終了直後に会場を締め出されてしまった関係で、同じく初日全勝だった小林や猪野への取材が明日の記事になってしまうこと、そしてホテルにたどりついてからの更新となってしまったことをお詫びしつつ、土曜日の観戦取材を終えさせていただこう。

Saturday 8/28/04, 20:40 pm Entering Round 9 Matches

7 Undefeated, 4 Amateur

7名の全勝プレイヤーを残して迎えるスイス式第9回戦。

7名のうち4名がアマチュアプレイヤーという状況で、いわゆる「世界選手権連戦組」からは黒田正城だけが勝ち残っている。黒田は愛娘の出産予定日が重なっていたためにこのグランプリの遠征はあきらめていたというほどで、ここでは素直に藤田剛史がデザインした「ゴブリンデッキ」を選択している。ローリー・プロデュース+パイロット・黒田という組み合わせはプロツアー神戸とまったく同じものであり、これは様々な意味で追い風が吹いていることを思わせる。

勢いという意味での追い風はブロック構築デッキのままここまで全勝を遂げている岡本弘毅からも感じられるし、関東では知られたデッキビルダーである猪野健太郎もここで一花咲かせてみせるかもしれない。

ストライプシャツを脱いで

神奈川でPlains Walker Cupという老舗トーナメントを主催するコーディネーターであり、レベル2ジャッジとしてプレミアイベントでもおなじみの中嶋智也。実は、彼はここまで一敗という好位置で最終戦を迎えている。

中嶋はこのグランプリ名古屋のトライアルの主催としても活躍していた人物で、普段はPTQも取り仕切っているという…言うなれば関東圏のマジック・シーンの屋台骨と数えられる一人である。そんな、いつもは縦縞の白黒シャツをきている中嶋が今日は真っ赤なTシャツを着て《大いなる収穫者/Greater Harvester》を従えているわけだから、彼が勝ち星をあげるごとに冷やかしやギャラリーの数が増えてくるのも当然といえば当然かもしれない。

とうとう土曜日のうちにフューチャーマッチ・エリアに招待されることはなかったが、彼のパフォーマンス次第では「見守る側」が「見られる側」となることも十分考えられるといえるだろう。

Saturday 8/28/04, 19:37 pm Quick Updates

About Rookie Race

First Last Country Pro Points
Alexandre Peset France 26
Kazumasa Shiki Japan 23
Tomohiro Kaji Japan 21

まずは新人王争いに関して。

実は、Alexandre Pesetは先のGrandprix New Jerseyでみごとに決勝ラウンドに勝ち残っており、つまりは8月4日付けでのリスト更新のあとに3点のプロポイントを上積みしていたのだ。そう、現時点で26ポイントでの単独首位。こうなると、ますます志岐と鍛冶はここで何点かのプロポイントがほしいところだろう。

先ほどの誤ったリストを謹んで訂正させていただく。

Block Deck Wins

これは吉川祐輔の記録した観戦記事を参照していただければわかることなのだが、なんと現段階で全勝をひた走るうちの一人が「ブロック構築デッキ」なのである。

いわく「強そうだと思ってデッキレシピをコピーしてみたら、実はブロック構築のものだったということを指摘されました」とのことで、さすがは横暴なる「親和デッキ」といったあたりだろうか。ともあれ、ブロック構築のバージョンでさえスタンダード・フォーマットで通用することが証明されたわけだから、やはり世界選手権もあたり一面アーティファクトたちに埋め尽くされることになるのかもしれない。

なんであれ、岡本弘毅の非凡さが様々な意味で際立つエピソードである。

8/28 (Sat) 19:01 pm 新人王争いの“ラストスパート”

First Last Country Pro Points
Alexandre Peset France 23
Kazumasa Shiki Japan 23
Tomohiro Kaji Japan 21
Luigi Sbrozzi Italy 19
Gadiel Szleifer United States 19
Chris Fennell United States 17
Stefano Fiori Italy 14
Tobias Henke Germany 14
Simon Carlsson Sweden 13
Nicholas Lynn United States 13

これは8月4日付けでの新人王レースの暫定順位である。

そう。一昔前までは志岐が単独首位の位置を確保していたのだが、確実に遠征を重ねてプロポイントを上積みしていったAlexandre Pesetに並ばれてしまっているのだ。

もちろん、志岐も鍛冶もPesetも世界選手権には参戦を決めているわけだから、その部分ではラストスパートのための同じスタートラインには立てている。しかし、フランス選手権で3位入賞を果たしているPesetは国別対抗団体戦というボーナスゲームに挑むことが出来るわけで、これが大きい。このチーム戦対決はOlivier RuelとGabriel Nassifという豪華極まりない二人の先輩をチームメイトとしてのものであり、実際問題フランスチームは有力な優勝候補にあげられているほどなのだ。

こうなるとフランス代表のPesetが潜在的なプロポイント面での優位を築いているも同然で、志岐や鍛冶としては是非ともこのグランプリで1点でも2点でもプロポイントを上乗せしたい。そんなわけで、鍛冶と志岐の戦いぶりにもぜひ注目していただきたいのだ。

ちなみに、7回戦を終えた段階で志岐は1敗ラインに踏みとどまって奮戦しているのだが…鍛冶はすでに2敗で二日目生存ラインの128位を(暫定だが)下回ってしまっている。なんとか二人ともここから勝ち星をのばして、明日へとつなぎたいところだろうか。

Saturday 8/28/04, 18:27 pm 6戦終えての全勝デッキたち

 

Arcbound Ravager
6回戦をおえ、この段階で全勝というすばらしいパフォーマンスをおさめているプレイヤーは29人にまで絞られてきた。日曜日の戦いへと勝ち上がることが出来るのは9回戦を終えた段階での上位128人。「勝ち組」勢力図を今の段階で断定的に描くことは出来ないが、今の段階で全勝をとげたプレイヤーたちのマッチアップをおさらいすることも決して無意味ではないだろう。
Table 1 Affinity vs. Beasts
Table 2 Affinity vs. Mono-Black Death Cloud
Table 3 Afffinity vs. Goblins
Table 4 Affinity vs. Big Red
Table 5 Affinity vs. Affinity
Table 6 Affinity vs. Ponza
Table 7 Goblins vs. G/R Goblins
Table 8 Affinity vs. Affinity
Table 9 Affinity vs. Mono-Black Death Cloud
Table 10 Tooth and Nail vs. Goblins
Table 11 Affinity vs. Eternal Slide
Table 12 Affinity vs. W/U Control
Table 13 Tooth and Nail vs. Goblins
Table 14 Affinity vs. Goblin Bidding
Table 15 Tooth and Nail vs. W/U Control [15 points]

つまり、この段階では13名の 「Affinity」(親和)、6 名の「Goblins」(うち赤緑タイプが1、《総帥の召集/Patriarch's Bidding》が1)という二つのデッキタイプだけで全勝組の大多数が占められており、そのほかの代表的なデッキタイプから若干名ずつが生き残っているということが言えるだろうか。

強豪たちで選択したものが多かった「緑単色ウルザトロン」(Tooth and Nail)デッキは、果たしてこれからの3ラウンドで巻き返してくるだろうか。

Saturday 8/28/04, 8/28 (Sat) 16:00 pm 「連戦組」のすべりだし

3 ラウンドのByeをもっていたすべてのプレイヤーたちも姿をあらわして、とうとう本格的な生存競争がはじまった。さて、このあたりでイベント最序盤に紹介した「連戦組」、すなわち世界選手権への参戦権をもつ33名の様子をうかがってみようか。

-12pts
津村 健志 / 日本代表
志岐 和政 / プロポイント
森 勝洋 / APAC地域DCIランキング
三原 槙仁 / APAC地域DCIランキング
石田 格 / プロポイント
森田 雅彦 / プロポイント
中村 修平 / 日本代表
中野 圭貴 / 日本代表
大澤 拓也 / APAC地域DCIランキング
黒田 正城 / プロポイント
畠 弥峰 / APAC地域DCIランキング
射場本 正巳 / APAC地域DCIランキング
鍛冶 知浩 / プロポイント
浅原 晃 / プロポイント

-9pts
平林 和哉 / プロポイント
志村 一郎 / プロポイント
岡本 尋 / 昨年度世界選手権Top 8
三津家 和彦 / APAC地域DCIランキング
大礒 正嗣 / プロポイント
田中 久也 / APAC地域DCIランキング
藤田 修 / プロポイント
水谷 直生 / APAC地域DCIランキング
藤田 剛史 / 日本代表
小倉 陵 / APAC地域DCIランキング
覚前 輝也 / APAC地域DCIランキング

-6pts
重原 聡紀 / Online予選

-欠場・不参加
加藤 英宝 / APAC地域DCIランキング
池田 剛 / プロポイント
横須賀 智裕 / プロポイント
野道 英毅 / APAC地域DCIランキング
藤田 憲一 / APAC地域DCIランキング
真木 孝一郎 / APAC地域DCIランキング
松尾 悟郎 / APAC地域DCIランキング

ご覧のように、Byeなしからのスタートとなった重原こそ2勝2敗と言うスタートになってしまったものの、ほかのすべてのプレイヤーがByeの助けもあって3勝1敗以上。もっとも、今の段階では上位の趨勢を占おうというのは無茶な話で、どちらかというと遠征を取りやめた強豪たちのチェックをしただけという感じだ。出欠確認とでもいおうか。

今の段階で詳細を調べてあるわけではないが、彼らの間では「緑単色ウルザトロン」や「青白コントロール」、「ゴブリン」といったようなアーキタイプが人気であるようだ。意外なほど「親和」を選択したものが少ない印象だが、これも詳しく調べ次第、統計をだしてみよう。

はてさて、のこるスイス式5回戦は彼ら26名の命運をどのようにわかつのだろうか?

8/28 (Sat) 14:50 pm :アーティスト一家

マジックのプレミア・イベントの大きな楽しみの一つがアーティストサイン会だ。マジックのカードの原画を描いたアーティストに実際に会うことが出来て、しかもサインをしてもらえるのだ。ちょっと値段は張るが、直接彼らから原画を買うことも出来るのだ。ところで、今回のグランプリにやってき二人のアーティストは、実に変り種といえるコンビである。

今回はるばる日本まで足を運んでくれたアーティストは、Daniel Gelon と Heather Hudson。なんと彼らは結婚しており、夫婦でともにマジックのイラストを手がけてきたというカップルなのである。…さすがに、こういったケースは全世界を探してもほかにはみあたらないのではないだろうか。

 

夫のDanielはマジックの最初のバージョンであるアルファ版からそのイラストを提供しているという古参で、《Wheel of Fortune》、《Savannah Lions》や《Orgg》といった代表作で知られている。ただ、Wizards of the Coast社におけるシニア・ニューメディアデザイナーというポジションについてからは、残念ながらDanielの力作を実際のカードとして見かけることは少なくってしまった。しかし、Magic OnlineのVersion 3.0では彼の作品をみつける。

妻のHeatherはLegendsから参入したアーティストで、《霊体の先達/Karmic Guide》や《腐食ナメクジ/Molder Slug》といったカードを手がけてきた。彼女は今秋発売となる Champions of Kamigawa でも多くのイラストを担当しており、はやく新しいカードたちがファンを楽しませてくれる日がくることを心待ちにしているとか。加えていうならば、Kamigawaは日本を強くイメージした世界観のファンタジーであり、それだけに実際に日本へとやってくる機会をもてたことを本当にうれしく思っているそうだ。

8/28 (Sat) 14:13 pm :More Trial Decks

ただいま第3回戦の延長ターンの真っ只中。ここで昨日のトライアル勝利者デッキの追加分をお届けしよう。

また、昨日のトライアルが二箇所に分けての15個のトーナメントというかたちで行われたことは先ほどご紹介したとおり。しかし、そのうちの最後の5つは参加者を通常の倍の64名として開催されており、それにともなって上位2名に3 Bye(不戦勝)を与えるという変則方式で行われていたようだ。つまり、昨日はのべで600名をこえる参加者があったトライアルイベントというわけで、これはグランプリトライアルとしては過去のどのイベントをとっても比較にならないだろうという大記録となるそうだ。

Yasuhiro Miyazaki

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Manabu Taniguchi

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Yuuto Shibuya

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Takashi Kurisu

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Jun'ya Ichinaga

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Yuuichi Yamaguchi

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Ryouichi Tamada

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Takumi Mihara

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Kenta Oohira

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Atsuo Se

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Tatsurou Shouji

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Jun Orihara

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Tomohide Matsuoka

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Keita Higashida

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Creature (6)
3 Eternal Dragon 3 Exalted Angel
Artifact (4)
4 Relic Barrier
60 Cards

8/28 (Sat) 12:58 pm :Magic;the Gathering in Nagoya

今回のグランプリをホストしている名古屋というのは、日本におけるマジックの一大拠点といえるだろう。今年度の世界選手権にも、

昨年度の世界選手権Best8
岡本 尋 / 愛知

アジア太平洋地区DCI総合ランキング
小倉 陵 / 愛知

と、二人を送り出すことになっている。昨年度日本王者である大塚高太郎もここ名古屋のプレイヤーで、昨日のトライアルでも見事に勝利を飾っている。せっかくのグランプリ名古屋なのだから...愛知勢にちょっとしたコメントをもらってみよう。そう、在りし日のQuick Interview再来という具合である。

質問内容:あなたは今大会に出場するためのデッキをどのようにして調達しましたか? 

岡本 尋:一緒に世界選手権に出場する石田格のデッキを素直に使わせてもらっているよ。正直なところ調整には貢献できてないから、まさにデッキを「つかわせていただいてる」状態。

小倉 陵:尋さんと一緒に(石田)格さんたちと一緒に調整させてもらっています。

塩津 龍馬:世界選手権には出られないんですけど、小倉たちの調整まざってました。でも、ちょっと毛色の違うデッキを選びました。

大塚 高太郎:なんだかんだで小倉君や塩津さんと一緒によくあそばせてもらってるんですけど、そこで小倉さんの作ってたデッキの中からチョイスさせてもらいました。

ここまで話を聞く限り、同じFireballのチームメイト同士として強い絆でむすばれている岡本と石田の関係というのがまずありき。そして、岡本を慕う後輩たちも石田たちと交流の機会をもっているというところだろうか。

そんなわけで、ここ名古屋を代表するプレイヤーといえば、誰がなんと言おうとも「アジアン・ラストエンペラー」岡本尋ということになる。彼はただ単に顔役というだけでなく、実績面でも説得力十分。ここ一年だけを見ても、ベルリンでの世界選手権準優勝、プロツアー・シアトル準優勝(Team www.shop-fireball.com2として)という凄まじいパフォーマンスを見せ付けてくれているからだ。

ところで、世界選手権といえば8月の恒例行事で、つい先日のプロツアー・シアトルも7月に開催されたものだった。また、岡本がブレイクを果たしたのが最後のアジア選手権で優勝を飾ったことで、これも真夏のイベントだった。そう、岡本とは正真正銘の夏男なのだ。そして、このグランプリ名古屋も夏休みの最後を飾るトーナメントであるわけだから、ここでの岡本の活躍も大いに期待できるのではないだろうか。

8/28 (Sat) 11:40 am :Friday Trial Decklists

このグランプリ名古屋というイベントにおいて特筆すべきは、かつてないほどトライアル・トーナメントが盛況であったということだろう。Magic Daily Newsなどのニュースサイトを見るだけでもその活況ぶりは明らかで、今の日本のスンダード熱がうかがえる。それこそ、裏番組となってしまったPTQコロンバス戦線がかつてないほどに過疎化してしまったという笑い話があるほどだ。

そんな状況下だから前日トライアルは2つの会場に分けて行われることとなり、そこでは32人参加形式のトライアルをそれぞれ6回ずつという予定だった。しかし、あまりの参加希望者数の多さに、現地のスタッフは急遽3つのトライアルを追加実施したということであるから驚きだ。ここでは会場に届けられた昨日のトライアル勝者たちのデッキリストをお届けしよう。昨年度日王者である大塚高太郎や塩津龍馬といったご当地名古屋勢の名前もこのリストの中から見つけることが出来る。

そうそう、先ほど946名とお伝えした主催者発表参加者数が940名に訂正されたのでご報告しておこう。

ちなみに今現在行われているのがラウンド1。
本は9ラウンドの予選を戦って上位128人が二日目に進出できるという計算で、明日は6ラウンドのスイスラウンドののちに決勝シングルエリミネーションを開始する

...今日は長い長い一日になりそうだ。

Shingo Katanase

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