ウィザーズ社本社のお膝元、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルにて2003-2004シーズンで6大会目となるプロツアーが開催される。最初の戦いとなる金曜日の戦いで採用されているフォーマットは6ラウンドのチーム・シールド予選。デッキ構築は2ラウンドごとに行われ、つまり各チームは3回デッキ構築をすることになる。
チーム・ロチェスターでの戦いとなる土曜日に駒をすすめるためのノルマは勝ち点12ポイント。つまるところ、本日は4勝2敗というラインを目指して、世界中からやってきたプレイヤーたちがこれから火花を散らすことになる。もちろん、全世界がもっとも注目しているのはPhoenix Foundation(Kai Budde,Dirk Baberowski,Marco Blume)の圧倒的な強さについてで、その鳳凰の支配をTeam Burkus(Nicolai Herzog, Anton Jonsson,Tuomo Niemenen)がひっくり返してしまうかどうか…というのも話題の種だ。もっとも、彼らのようなスタープレイヤーたちでもあっても、与えられるカードプールに絶対的な貧富の格差が生じてしまうことになるチーム・シールドというフォーマットから生還しないことには始まらない。そう、いかにドラフトテクニックに優れていようとも、まずは金曜日の試練を勝ち抜かなければ本末転倒となってしまうのだ。
また、最近絶好調の日本勢も、唯一決勝ラウンドへとプレイヤーを送り出していないフォーマットとなったこのチーム・プロツアーの踏破に意気込んでいる。悲願であった日本タイトルを掴み取ったばかりの藤田剛史は、藤田修と森田雅彦という二人のチーム戦巧者を率いて万全の体制。「Panzer Hunters」を率いた石田格もFireballの二本柱である池田剛と岡本尋という相棒を得て必勝を誓う。はたして、彼らは追い風を捕まえる事が出来るだろうか?