
S.A.I.
Player A:志村 一郎
Player B:射場本 正巳
Player C:有田 隆一
Pocket Rockets
Player A:Paul Russel
Player B:Joseph Derro
Player C:Matthew Wood
10回戦のIntentional Drawは、はたしてS.A.I.にとって吉と出るか凶と出るか。
さきほどのIDの相手であったwww.shop-fireball.com2はVon DutchとこのラウンドでもIDすることが出来たために…悠々と決勝進出が確定。一方のS.A.I.は下のラインの地元シアトル勢、Pocket Rocketsと最終戦で戦うことになった。彼らはこれが始めてのプロツアーなのだということだ。
…まあ、話は早い。
勝てばS.A.I.はTop 4なのだ。
Matchup A:志村 一郎 vs. Paul Russel
ほぼ一貫してA席で青黒をやってきた志村はここでRusselの白緑と対峙することになった。
後手Russelが2ターン目の《急報/Raise the Alarm》からゲームをスタートさせ、志村が《肉体を継ぐ者/Fleshgrafter》を展開すると対抗してRusselは《うろつく空狩人/Skyhunter Prowler》を。さらに志村が《コバルトのゴーレム/Cobalt Golem》を戦線に加えれば、Woodは2枚目の《うろつく空狩人/Skyhunter Prowler》を追加した。
…という具合に、白熱した攻防がはじまったところでちょっとした事件が起こってしまう。
いや、ゲームの行方を決してしまったのだから、大事件かもしれない。
なんとC席で有田と対戦していたWoodがサイドボードからカードをドローしてしまったのだ。しかも、それはマナが不足気味であった段階での基本地形であったため、悪い意味での詮索をも招いてしまったのである。
結局、これがもとでデッキチェックを行ったところ、Woodのデッキリストが実際のメインデッキとは内容が異なることが発覚し、この段階でWoodのゲーム・ロスが確定した。
ちなみに、サイドボードから間違えて引いてしまったカードをすぐに特定できて、それを元に戻せるような場合は「余計にカードを見てしまったこと(Looking Extra Cards)」の適用になり、マッチやゲームの敗北だとかいうような事態にはならないはずである。
もっと悪意ある、いわゆる「イカサマ」の可能性に関しては言及されなかったが、とにもかくにも20数分間すったもんだの挙句に、ゲーム・ロス裁定というのはRocket Pocketsのモチベーションを大きく下げてしまったようだった。
ちなみに、この最低関連のドタバタの間にB席の射場本は2-0でマッチに勝利しており、チームS.A.I.は王手をかけている状態だったことも付け加えておこう。
そしてここでちょっとした問答が。
Joseph Derro:ねえねえ、そっちはIDで確実に決勝進出できそうなんだっけ?
射場本正巳:うん。たぶんそうです。
Derro:いまさらだけど、よかったらIDしません?
射場本:…よろこんで。
かくて、マッチの最中にID成立という世にも珍しい現象が起こり、S.A.I.は決勝ラウンド進出を掴み取った!
Congrats!
Final Results: Intentional Draw