Live Coverage of 2005 Pro Tour Atlanta

更新日 Event Coverage on 2005年 3月 11日

By Wizards of the Coast


決勝ラウンドに進んだ4つのチームのうち、もっとも注目すべきチームと言われたのが「Nova」Gabriel NassifGabriel TsangDavid Rood)だった。そして、彼らは準決勝で日本の「One Spin」斉藤 友晴津村 健志鍛冶 友浩)を退け、直前予選からかけあがってきた「We Add」(Don SmithAndrew F PacificoAdam J Chambers)を決勝で破って優勝を果たした。ドラフティング、実際のゲームプレイ、どちらも磐石の強さを見せつけての堂々たる勝利である。

ポスト「Phoenix Foundation」という大きなテーマがあった今回のプロツアーを優勝したことにより、「Nova」はこのフォーマットにおける中心的な存在として世界中にマークされることになった。また、昨年度の年間最優秀プロプレイヤーであるGabriel Nassifにとって、これが三度の準優勝を経てのプロツアー初戴冠だった。そう。最後の一勝という壁を打ち破ったNassifは、まさに誰もが認める世界の頂点にのぼりつめたということなのだ。

Congratulations to Nova, Pro Tour-Atlanta Champions!

top 8 bracket

Semi-finals

Les baltringues de Ludipia

We Add

Nova

One Spin

Finals

We Add, 2-0

Nova, 2-1

Champion

Nova, 2-0

観戦記事 ベスト4最終順位
  • Blog - 6:48 pm: One More Finals:Gabriel Nassif(Nova) vs. Adam Chambers(We Add)
    by Keita Mori
  • Blog - 5:29 pm: Finals: David Rood(Nova) vs. Andrew F Pacifico(We Add)
    by Itaru Ishida
  • Blog - 4:17 pm: Semifinals:One Spin vs. Nova
    by Keita Mori
  • Blog - 2:28 pm: 準決勝ドラフトレポート:One Spin vs. Nova
    by Itaru Ishida
  • Pack List: Final Draft Pack List
    by Event Coverage Staff
  • Blog - 11:37 am: Interview with One Spin
    by Keita Mori
  • Pack List: Semi-Final Draft B Pack List
    by Event Coverage Staff
  • Pack List: Semi-Final Draft A Pack List
    by Event Coverage Staff
  • Feature: The Top 4 Player Profiles
    by Event Coverage Staff
  • Day 2 Blog Archive: One Spin, the Pro Lounge, Photo Coverage, Feature Matches, and much more!
    by Keita Mori
  • Info: Day 2 Player List / Team Rosters
    by Event Coverage Staff
  • Day 1 Blog Archive: Kai Budde, Frank Karsten, Bob Maher, 国際的な強豪チームの紹介, and much more!
    by Keita Mori
  • Info: Day 1 Player List / Team Rosters
    by Event Coverage Staff
  • プロツアー・アトランタ・プレビュー: ~鳳凰去りて、謀叛の時~
    by Keita Mori
  • Info: Fact Sheet
    by Event Coverage Staff
1. Nova $60,000
2. We Add $30,000
3. Les baltringues de Ludipia $18,000
4. One Spin $16,200
組合 結果 順位
    最終
11
10
9
8
7
11
10
9
8
7
11
10
9
8
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6
5
4
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2
1
6
5
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2
1
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4
3
2
1

BLOG

One Spin

――激闘から一夜あけて決勝戦です。昨日は良く眠れましたか?

津村 健志:そりゃもう、ロチェ5回をやってますから。実質10回戦みたいなもので、疲れてましたし。

斉藤 友晴:全員7時間は寝てますね。

鍛冶 友浩:僕なんかは、早寝しすぎて朝6時くらいに目がさめちゃいました

――さて、ベスト4に進出したなかでもっとも有力な候補と呼ばれている「Nova」とマッチアップされますが、特に作戦とかを練ってきました?

鍛冶 友浩:いや、昨日も予定通りに戦えましたので、今日も出来れば同じ路線で行こうと思います。

斉藤 友晴:本当は毎回毎回、状況に合わせてやっていけるのが良いと思うんですけれど。昨日は5回とも同じ作戦でした。

――昨日の朝のインタビューで聞かせてもらったような「鍛冶=緑系、津村=青白、斉藤=赤黒」作戦は、そうすると巧くいきましたか?

津村 健志:そうですね。ずっと青白をやってて、個人的には5戦全勝できました。

鍛冶 友浩:ドラフトを後手で4回スタートできたんですけれど、それは全部勝てていますね。一応、うまく機能したんじゃないでしょうか。唯一負けたのが、こっちが先攻だったときですから。

斉藤 友晴:今回はものすごい量を練習して、たぶん、日本では(石田)格さん以外の誰よりもやったんじゃないかっていうくらいやりこんできたので、この作戦は自信をもっています。

――いわゆる神河謀叛いりロチェスターの「定石」を見出せた感じですか?

鍛冶 友浩:そうですね。少なくともチーム・ロチェスターもチーム・シールドも、少なくとも、こなしてきた数だけは自信に思っていいかもしれません。

斉藤 友晴:(遠征直前の)最後の時期は、それこそデュエルをしないで、ひたすらパックをあけてチーム・ロチェスターばかりやっていたりしました。自分たちのストラテジーが正しいのかどうか、ともかく確認したかったんです。

津村 健志:僕は海外に遠征してしまっていたんで、謀叛の感覚を掴むのは二人より遅れていたと思うので、プランを作ってもらえたことは助かりました。僕はひたすらモリカツ(森 勝洋)たちと四人ドラフトとかを繰り返して、ともかく自分の役割になる青白の感触をたしかめていました。

――さて、それでは、昨日の印象的なトピックを、個々におうかがいしましょう。まずは津村さんからお願いします。

津村 健志:やっぱり、最終戦を残り三分で勝てたことですね。実は、《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》につけた《手の檻/Cage of Hands》もトップデッキだったんですよ。

――ああ、《空民の学者/Soratami Savant》を出した直後、フルタップのところに出された《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》で、たしかに膠着してしまいましたね。殴れなくなってしまって。

津村 健志:はい。正直《手の檻/Cage of Hands》以外の対処策はありませんでしたから。で、《空民の学者》でのカウンターのマナを残しながらぴったり《手の檻/Cage of Hands》をはれるタイミングにトップデッキしてきたのには「キタキタキター」という感じで手ごたえを感じましたよ。

――私も、《密の反抗/Hisoka's Defiance》のドローには、なんといいますか、しびれましたよ。

鍛冶 友浩:ほんともう、あれはすごかったですよね。

斉藤 友晴:感動しました。

津村 健志:我ながら驚きましたよ。

――津村さんは日本代表として参加した世界選手権のチーム戦では悔しい思いをさせられてしまっていますけど、本当に成長なさいましたね。

津村 健志:最終戦をむかえたときは、やっぱりあのときのことは意識しましたよ(笑) そりゃ、忘れられないですよね。いい経験させてもらいました。

――次に、斉藤さんはどうでしたか?

Oathkeeper, Takeno's Daisho

斉藤 友晴:ピックした《武野の大小、正守/Oathkeeper, Takeno's Daisho》をチームメイトに内緒でデッキに入れなかったことです。

――《正守》をいれなかった、のですか?

鍛冶 友浩:実は、友晴はそのとき、こっちにはデッキリストの記入を内緒で仕上げてまして。提出する30秒くらい前にいわれたんですよ(笑)

津村 健志:そりゃもう、「はぁ、なにしてんの?」みたいなちょっと喧嘩に(笑)

――しかしまた、どうしてそういう決断にいたったんですか?

斉藤 友晴Jordan Berkowitz(アメリカ)のチームとの戦いだったんですけど、赤黒のミラーマッチで、あっちはかなりマナが軽くて、こっちは重い上にタッチ緑。なんと3マナ以下のクリーチャーが3枚しかなかったんですよ。

――そう聞くと、負けてあたりまえのようにさえ思えてしまいますよね。

斉藤 友晴:はい。ただ、《花火破/Hanabi Blast》、《氷河の光線/Glacial Ray》、《岩石流/Torrent of Stone》みたいな除去は強かったんで、序盤を除去でしのいでからタッチした《蔦の神/Vine Kami》あたりで殴るデッキにしようと思ったんです。

――なるほど。そのプランには斉藤さんとしては《武野の大小、正守/Oathkeeper, Takeno's Daisho》はいらなかったと。ちなみに、タッチしたカードは…《蔦の神/Vine Kami》だけ?

斉藤 友晴:緑のバク(※《花鬣の獏/Petalmane Baku》のこと)と《蔦の神/Vine Kami》の2枚です。

――タッチでバクですか。個人的には斬新なアイデアだと思います。

斉藤 友晴:まあ、《岩石流/Torrent of Stone》に《氷河の光線/Glacial Ray》を連携したりして、除去の強さで勝てたっていう感じですね。でも、《武野の大小、正守/Oathkeeper, Takeno's Daisho》はいらないデッキだったと思います。

津村 健志:そうかなあ(笑)

――ちなみに、《武野の大小、正守/Oathkeeper, Takeno's Daisho》を抜いてまでいれた1枚というのはなんでしたか?

斉藤 友晴:《魂無き蘇生/Soulless Revival》です。アドバンテージをとりたかったし、連携のタネですし。

――最後に、鍛冶さんのエピソードをお願いします。いわゆる「職人役」の席に座っていたわけですから、苦労も一番多かったのではないですか?

鍛冶 友浩:そうですね。三色目でタッチ《浄火明神/Myojin of Cleansing Fire》というデッキをつくって勝ったことですかねえ。

――具体的にはどんな感じのデッキでした?

Myojin of Cleansing Fire

鍛冶 友浩:とりあえず、相手に渡すわけにはいかない《明神》と《永岩城/Eiganjo Castle》をカット気味にひろって、そのうちに《木霊の手の内/Kodama's Reach》2枚、《花鬣の獏/Petalmane Baku》といったカードがとれてしまったので、緑黒タッチ白になりました。黒は《汚れ/Befoul》、《貪る強欲/Devouring Greed》とかが入ってます。白は、《明神》のほかに《天羅至の評決/Terashi's Verdict》が入りました。

――そして、そのマッチに勝利できたんですよね。

鍛冶 友浩:相手が緑系で、しかも《せし郎の息子、そう介/Sosuke, Son of Seshiro》+《清められし者、せし郎/Seshiro the Anointed》とかのデッキでしたから。

――なるほど、遅いゲーム展開でのインパクトがほしかったわけですね。

鍛冶 友浩:ええ、まさにそんな感じです。結局、《浄火明神/Myojin of Cleansing Fire》を出せるけど…出さないで勝っちゃったんですけどね(笑)


Sunday, March 13: 2:28 pm -準決勝ドラフトレポート:One Spin vs. Nova

by Itaru Ishida

□第一パック(神河物語)

先行はNOVADavid Roodから。

Nova

パックの内容は《氷河の光線/Glacial Ray》に《汚れ/Befoul》と言った優良除去呪文に《木霊の力/Kodama's Might》《つぶやく神/Gibbering Kami》《残忍な詐欺師/Feral Deceiver》と言ったB級カード群が続く感じ。

NOVA陣営はRoodが《氷河の光線/Glacial Ray》、Nassifが《汚れ/Befoul》とそりゃそうだ的なピック。

対するOne Spinは鍛冶が《木霊の力/Kodama's Might》、津村が《残忍な詐欺師/Feral Deceiver》、斎藤が《つぶやく神/Gibbering Kami》を取り、津村以外はチーム戦略通りの動きを見せる。最後のTsangが《虚飾の道の神/Kami of the Painted Road》を取って後は消化ピック。

□第二パック(神河物語)

Nassifが開封したパックには早速爆弾カードである、《降る星、流星/Ryusei, the Falling Star》が登場。

しかしその他にも《激憤の本殿/Honden of Infinite Rage》、《狐の刃遣い/Kitsune Blademaster》、《浪人の犬師/Ronin Houndmaster》と言った優秀なカードも存在しており満面の笑みと言うわけには行かない。

当然《降る星、流星/Ryusei, the Falling Star》を取るNassifに対し、One Spin側は右から《激憤の本殿/Honden of Infinite Rage》、《狐の刃遣い/Kitsune Blademaster》、《浪人の犬師/Ronin Houndmaster》と今度はチームの基本戦略通りに津村を青白路線に戻してくる、Roodは赤いクリーチャーを、Tsangは《百爪の神/Hundred-Talon Kami》と《痛めつける鬼/Painwracker Oni》を取りこのパックは終了。

□第三パック(神河物語)

チームのAから始まるこのパックはOne Spinにとってはかなり重要になる。

そこに表れたのは《地揺すり/Earthshaker》、《兜蛾/Kabuto Moth》、《山伏の炎/Yamabushi's Flame》、《鼠の殺し屋/Nezumi Cutthroat》、《罰する者、ゾーズー/Zo-Zu the Punisher》という面々。

このドラフトにおいて最初のターニングポイントとなるこのパックからOne Spinは《地揺すり/Earthshaker》、《兜蛾/Kabuto Moth》、《山伏の炎/Yamabushi's Flame》と順当にピック。

対してNOVAはTsangが《鼠の殺し屋/Nezumi Cutthroat》、Roodが《罰する者、ゾーズー/Zo-Zu the Punisher》、Nassifが《狩猟の神/Kami of the Hunt》と、あまりおいしくない。
特に《鼠の殺し屋/Nezumi Cutthroat》は《地揺すり/Earthshaker》や《激憤の本殿/Honden of Infinite Rage》を持つ鍛冶のデッキに対しては高確率で腐るため、全くうれしくないカードである。

□第四パック(神河物語)

このパックで第二の爆弾と言える《夜の華、切苦/Kiku, Night's Flower》が登場。

しかし脇にあるのが《小走りの死神/Scuttling Death》《秘教の抑制/Mystic Restraints》《霜投げ/Frostwielder》と《夜の華、切苦/Kiku, Night's Flower》対策はばっちりなカードばかりで素直に喜べない。
さりとて流すわけにもいかず津村が《秘教の抑制/Mystic Restraints》を取って斎藤が《夜の華、切苦/Kiku, Night's Flower》を取る。

こうなれば《痛めつける鬼/Painwracker Oni》を取ったTsangに《血の語り部/Blood Speaker》を取らせてRoodに《霜投げ/Frostwielder》、《夜の華、切苦/Kiku, Night's Flower》に相対するNassifに《小走りの死神/Scuttling Death》かと思いきや、何故かTsangに《小走りの死神/Scuttling Death》を取らせて、Nassifは《狩猟の神/Kami of the Hunt》をピック。

黒を捨てて赤緑に方向修正したのか、はたまた緑黒でタッチ流星なのかはまだ分からないが何かしらNOVA側に動きのあるパックとなった。

《夜の華、切苦/Kiku, Night's Flower》どうするんだろう?

□第五パック(神河物語)

One Spin

《伝承の語り部/Teller of Tales》や《古の法の神/Kami of Ancient Law》、《霜投げ/Frostwielder》という今までのものと比べるとおとなしいパックから斎藤は《霜投げ/Frostwielder》を選択。

これによりRoodは《伝承の語り部/Teller of Tales》を手に入れることになるわけだが、これ自体は《秘教の抑制/Mystic Restraints》を持つ津村にとっては厄介極まりないカード。
しかも既に《霜投げ/Frostwielder》を取られているとあってRood vs. 津村のマッチに若干暗雲が立ち込み始める。

□第六パック(神河物語)

NOVA側にとっては一気にデッキを強化しておきたい順目なのだが、パックには《霊魂の奪取/Rend Spirit》と《せし郎の息子、そう介/Sosuke, Son of Seshiro》以外に対して見るものはなし。

まあそれで十分と言えば十分なわけなのだが。

かくしてTsangが《霊魂の奪取/Rend Spirit》、Nassifが《せし郎の息子、そう介/Sosuke, Son of Seshiro》を取って一巡目は終了。

One Spin側に赤黒が二人生まれているのが気になる。

□第七パック(神河物語2順目)

津村にとってはいい思い出のある《空民の学者/Soratami Savant》と《鼠の殺し屋/Nezumi Cutthroat》と言ったカードが印象的なこのパックでTsangは《鼠の殺し屋/Nezumi Cutthroat》をピック。

鍛冶に対しての効果はほとんど期待できないわけだがそれでもいいのだろうか?

勿論津村は《空民の学者/Soratami Savant》をピック。

□第八パック(神河物語2順目)

残念ながら刺激の薄いパックが続いてしまう。
とりあえず斎藤が《浪人の犬師/Ronin Houndmaster》、津村が《消耗の渦/Consuming Vortex》、鍛冶が《内臓捻りの鬼/Gutwrencher Oni》をピックしてデッキの底上げを図る。

□第九パック(神河物語2順目)

この段階になればそれぞれの方向性も固まってきているため、ピックに迷いも無くなって来る。

このパックでは津村が《無垢の神/Innocence Kami》、鍛冶が《汚れ/Befoul》を取って相手にカードを回す。

その後おもむろに回ってきた《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》と《木霊の手の内/Kodama's Reach》を斎藤がピックし、赤黒の鍛冶のために色がえを模索し始める。

□第十パック(神河物語2順目)

ここで究極の爆弾である《山伏の長、熊野/Kumano, Master Yamabushi》が鍛冶のパックに登場。

色もばっちりなこのカードに一同色めき立つが、脇のカードが《冒涜する者、夜目/Nighteyes the Desecrator》、《氷河の光線/Glacial Ray》、《兜蛾/Kabuto Moth》とこれまたすごい。
《山伏の長、熊野/Kumano, Master Yamabushi》が取れたのに素直に喜べないとはなんとも不思議。

□第十一パック(神河物語2順目)

一つ前のパックに比べるとなんとも貧相なパック。
しかし《氷河の光線/Glacial Ray》二枚を擁するRoodは連繋デッキの精度をより高める《消耗の渦/Consuming Vortex》をピックで来てご満悦な様子。
それ以外は各自色のあったカードをピックして終了。

□第十二パック(神河物語2順目)

このパックではRoodが《霜投げ/Frostwielder》の二体目を手に入れてさらに青白の津村は厳しくなる。

一応《秘教の抑制/Mystic Restraints》があるのだが、《伝承の語り部/Teller of Tales》が出てしまうとそれすらも駄目になってしまう。

なんとか挽回できるのだろうか?

□第十三パック(神河謀叛)

ここから謀叛の世界に突入。
開封したパックは《崩老卑の囁き/Horobi's Whisper》以外はあまり見るべきものの無いパック、とりあえずRoodは《斉射の口切り/First Volley》で連繋システムを強化、Nassifはカット気味に《崩老卑の囁き/Horobi's Whisper》をピック。

□第十四パック(神河謀叛)

Nassif開封のパックは《喉笛切り/Throat Slitter》、《大牙の衆の忍び/Okiba-Gang Shinobi》、《脂火玉/Tallowisp》、《大峨の世捨て/Ogre Recluse》、《蝋鬣の獏/Waxmane Baku》と充実の内容。

カットばかりではデッキにならないのでここでNassifは《大峨の世捨て/Ogre Recluse》をピック。

One Spinは鍛冶が《喉笛切り/Throat Slitter》、津村が《脂火玉/Tallowisp》、斎藤が《大牙の衆の忍び/Okiba-Gang Shinobi》を取り、NOVA側も《蝋鬣の獏/Waxmane Baku》等でデッキを強化する。

強力な忍者と《秘教の抑制/Mystic Restraints》を持ってこれる《脂火玉/Tallowisp》を手に入れた事により、One Spinにとってはかなりおいしいパックとなった。

□第十五パック(神河謀叛)

《岩石流/Torrent of Stone》や《ゆらめく玻璃凧/Shimmering Glasskite》に《横槍の邪等狗/Jaraku the Interloper》、挙句に《香杉の源獣/Genju of the Cedars》と《節くれ塊/Gnarled Mass》と《悟りの武士、勲雄/Isao, Enlightened Bushi》まで登場した高カロリーパック。

若干カード選択で揉めるものの、鍛冶が《岩石流/Torrent of Stone》、津村が《ゆらめく玻璃凧/Shimmering Glasskite》、斎藤が《香杉の源獣/Genju of the Cedars》を取り、Tsangが《竹沼の嫌われ者/Takenuma Bleeder》、Roodが《横槍の邪等狗/Jaraku the Interloper》、Nassifが《悟りの武士、勲雄/Isao, Enlightened Bushi》と両チーム共にかなりデッキを強化する事になった。

□第十六パック(神河謀叛)

《横槍の邪等狗/Jaraku the Interloper》や《崩老卑の囁き/Horobi's Whisper》と言ったカードをONE SPINがピックする中、NOVAは《月明かりの徘徊者/Moonlit Strider》や《節くれ塊/Gnarled Mass》を取りデッキの強化に努める。

この段階になってくると斎藤とNassifは前半のカット分を取り戻すために相手のカードをカットする余裕は無くなっている。

□第十七パック(神河謀叛)

One Spin側の最後の爆弾となる《鼠の守護神/Patron of the Nezumi》がこのパックで登場する。
勿論斎藤がこれをピックし、他の《ゆらめく玻璃凧/Shimmering Glasskite》や《ゴブリンの群勢/Goblin Cohort》等をNOVA側が取っていく。

□第十八ピック(神河謀叛)

泣いても笑っても最後となるパックで登場したのは《素拳の岩守/Iwamori of the Open Fist》。
直前に《鼠の守護神/Patron of the Nezumi》を取られていなければ間違いなく勝負を決めうるカードだったのだが、残念ながら逆の意味で勝負を決めうるカードになってしまった。
しかし強力なことに間違いは無く、Nassifはこれをピック。
他にもRoodが《岩石流/Torrent of Stone》を、Tsangが《大峨の匪賊/Ogre Marauder》をピックしてこのドラフトを終える事になった。

□総評

-斉藤 友晴 vs. Gabriel Nassif

ピック自体に差があったわけではないのだが、斎藤は最終的に色を変えているためデッキの骨組に若干の不安が残る。対するNassifは充実のクリーチャー陣を擁しておりかなり斎藤は厳しそうだ。

-鍛冶 友浩 vs. Gabriel Tsang

逆に鍛冶vs. Tsangは《山伏の長、熊野/Kumano, Master Yamabushi》を除去できない上に《鼠の殺し屋/Nezumi Cutthroat》がほとんど効かないためTsangが勝利するのはかなり難しいだろう。

-津村 健志 vs. David Rood

おそらく勝負は、赤青のピンガー主体のRood vs. 青白のフライヤー陣で攻める津村次第。
デッキのコンセプト的にはかなり厳しいのだが、津村はここまで何度も奇跡を起こしてきた。そんな彼の勢いに期待しよう。


Sunday, March 13: 4:17 pm - Semifinals:One Spin vs. Nova

by Keita Mori

全世界でたったの4チームにしか与えられない特別な場へとやってきた「One Spin」。彼らはプロツアー会場の「隔離エリア」へと案内され、今まさに全世界にライヴ配信される準決勝戦を戦おうとしているところだ。

Team Nova vs. One Spin
Player A Gabriel Tsang vs. 鍛冶 友浩
Player B David Rood vs. 津村 健志
Player C Gabriel Nassif vs. 斉藤 友晴
 

準決勝のドラフトの詳細は石田 格の記事に一任するとして、その石田は「津村とRoodのマッチの勝者が決勝にコマを進めるでしょうね」と彼なりの感想を聞かせてくれている。

石田の読みではPlayer A対決で鍛冶 友浩が有利、一方のPlayer C対決ではGabriel Nassifが勝利するだろうという予想で、「おそらく、津村とRoodの試合だけが、どちらにも転がる要素があるんじゃないかと思いますよ」とのことだった。

さあ、土曜日のロチェスターを個人戦績としては全勝している津村 健志のテーブルに注目しよう。

Match B: 津村 健志(青白) vs. David Rood(青赤)

Game 1

後手の津村 健志が第3ターンに1/4の《川の水神/River Kaijin》、第4ターンに2/2飛行の《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》と展開してゲームがはじまり、先手をとったRoodは淡々と土地をならべるだけでターンを返し続けてきた。

ここで一気に攻めてしまいたい津村は、第5ターンの戦闘後にもアクションを継続。《脂火玉/Tallowisp》を召喚した上で《兜蛾/Kabuto Moth》をプレイし、さっそく誘発型能力によって《秘教の抑制/Mystic Restraints》をライブラリーからサーチしてきたのだ。

ただ、ここでDavid Roodがはじめてのリアクションを起こす。《氷河の光線/Glacial Ray》に《氷河の光線/Glacial Ray》を連携し、《兜蛾》と《蛾乗りの侍》を除去。Roodは敵陣のクリーチャーをパワー1が2体だけという状況にコントロールして、第7ターンになってプレイグラウンドに《溶岩の魂/Soul of Magma》を送り込んだ。

それでも津村 健志は2体のパワー1クリーチャーでの突撃を継続し、一体をRoodが《溶岩の魂》でブロックしにいったところに、秘儀呪文である《百爪の一撃/Hundred-Talon Strike》を炸裂。なんとか攻勢を維持した。ちなみに、ここでの《脂火玉/Tallowisp》の能力起動はなかった。

しかし、《秘教の抑制/Mystic Restraints》を2枚デッキに入れている津村にとっては最悪のクリーチャーがRoodの第8ターン目に出てきてしまう。小室 修をプロツアー優勝に導いた一枚、《伝承の語り部/Teller of Tales》だ。

さらに、Roodは《未熟な呪士/Callow Jushi》、《燃えさし拳のずべら/Ember-Fist Zubera》を追加していき、対照的に津村はこれといった追加戦力を展開できずにゲームを落としてしまうこととなった。

私の脳裏に石田の言葉がよぎる。

Teller of Tales

「『クチ』(※《伝承の語り部/Teller of Tales》のこと)をなんとかカウンターするか、出されないですませるっていうのは、津村 健志がこのマッチで勝つための前提条件ですね。なんせピンガーやらを《秘教の抑制/Mystic Restraints》で封じたいわけですから」

David Rood 1-0 津村 健志

Game 2

なんとか挽回したい津村 健志はマリガンなしで第2ゲームの7枚の初手をキープ。Roodもマリガンはなく、静かに試合は始まった。そして、ゲームにおとずれた一番最初の動きがRoodの3ターン目の《未熟な呪士/Callow Jushi》召喚だった。

先手津村は4ターン目に4マナを支払って《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》を展開。

「出来れば早い段階で《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》を出して、それに対してRoodの《氷河の光線/Glacial Ray》を連携させずに使わせたいんですよね。使わざるを得ない状況を作り出したい」

戦前の津村の言葉を私はここで反芻したが、Roodは鉄面皮を崩さずに淡々と《霜投げ/Frostwielder》召喚でこれに応じてきた。

5ターン目を迎えた津村は《深き刻の忍者》で攻撃宣言を行い、Roodの《未熟な呪士》との相打ちを受け入れ、戦闘後に2対目の《深き刻の忍者》を戦場へ送りだした。対してRoodは上空へと《空民の鏡守り/Soratami Mirror-Guard》を配備する。

6ターン目の津村の《深き刻の忍者》のアタックは素通しされ、津村はライブラリーから1枚カードをドロー。実は4枚でマナソースがとまってしまっていた彼は、ここで待望の5枚目の土地を引き当ててセットし、ターン終了を宣言しようとする。そのエンドステップに《霜投げ》が津村の本体に小さな傷跡を残すと、津村は《秘教の抑制/Mystic Restraints》を使用した。

それを受けた6ターン目のRoodのリアクションは、無力化された自軍の《霜投げ》を手札に戻すべく《消耗の渦/Consuming Vortex》をプレイし、これに《氷河の光線/Glacial Ray》を連携させて《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》を焼殺、というもの。

ポーカーフェイスを崩さない津村 健志は《蛾乗りの侍/Mothrider Samurai》を召喚してターンエンド。対してRoodは《霜投げ/Frostwielder》を再召喚しつつ《凍らし/Frostling》を追加する。

そこへ津村は《虚飾の道の神/Kami of the Painted Road》を展開してフルタップ。しかし、Roodは《霜投げ》の1点狙撃と《精神のくぐつ/Psychic Puppetry》に連携させた《氷河の光線/Glacial Ray》の2点とをあわせて、この3/3クリーチャーを即座に除去してしまう。

それでも、《未熟な呪士/Callow Jushi》を展開しつつ、その返しにRoodが呼び出してきた《伝承の語り部/Teller of Tales》を《密の反抗/Hisoka's Defiance》でカウンターして意地を見せる津村。ただ、それが文字通りの最後の見せ場だった。

David Roodが《刃鬣の獏/Blademane Baku》と2体目の《霜投げ/Frostwielder》とを召喚してきたため、まさに津村 健志は万事休す。2体の狙撃兵を展開されてしまった青白デッキに出来ることなど…何も無かったのだ。

David Rood 2-0 津村 健志

そんな風にして津村 健志が敗れてしまった頃、斉藤 友晴Gabriel Nassifに一本目をとられてしまったところで、鍛冶 友浩Gabriel Tsangから第二戦目を取り返したところだった。

それでは、鍛冶の第3ゲームを見てみよう。

Match A: 鍛冶 友浩(赤黒緑) vs. Gabriel Tsang(黒白)

苦しい戦いを強いられてきたためかもしれないし、テレビジョンマッチの強い照明ゆえかもしれない。ともあれ、額に脂汗のようなものを浮かべながらデッキをシャッフルしているのが印象的な鍛冶 友浩だった。

Game 3

しかし、私が観戦しに行った第3ゲームではまさに圧倒的なビートダウン・ショーを彼は見せてくれた。

T3:《激憤の本殿/Honden of Infinite Rage
T4:《夜陰の本殿/Honden of Night's Reach
T5:《山伏の長、熊野/Kumano, Master Yamabushi

そう、ゲームオーバーだ。

鍛冶 友浩 2-1 Gabriel Tsang

ただ、ちょうど鍛冶の圧勝劇と同じようなタイミングで、斉藤 友晴Gabriel Nassifに二連敗してしまっていた。そのため、残念ながら日本の若武者たちの挑戦はここまでとなってしまったのだった。

Final Results : Nova 決勝戦進出!


Sunday, March 13: 5:29 pm - Finals:David Rood(Nova) vs. Andrew F Pacifico(We Add)

by Itaru Ishida

「2020」を率いてプロツアーとマスターズで準優勝を果たしたDavid Rood。このPTアトランタの決勝は、隣に座るメンバーも相対する相手も違うものの、まさに彼にとって三年越しのリベンジマッチに他ならない。

そしてそこに立ちはだかるのが、直前予選からその勢いのまま突き進んできた「We Add」Andrew Pacificoである。

David Roodの執念が勝つか、Andrew Pacificoの勢いがそれを上回るか。

デッキ的にも、ここがもっとも白熱した試合になりそうなだけに、この試合の勝敗が新たなプロツアーチャンプの誕生を決める事になるだろう。

Game 1

《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》が勝つか、《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》&《浄火明神/Myojin of Cleansing Fire》が勝つか。

先行のDavid Roodは手札を即キープ。Andrew Pacificoは平地ばかりだが《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》のある手札をキープした。

序盤は《浮き夢のずべら/Floating-Dream Zubera》、《川の水神/River Kaijin》と展開するDavid Roodに対し、《今田の旗本/Konda's Hatamoto》を展開した後動きの無いAndrew Pacifico

その後David Roodが《空民の鏡守り/Soratami Mirror-Guard》を出すのに対し、Andrew Pacificoは《浄火の本殿/Honden of Cleansing Fire》を場に出す。

次ターンにおもむろに全軍で攻撃してきたDavid Roodの《川の水神/River Kaijin》を《今田の旗本/Konda's Hatamoto》でブロックすると、《浮き夢のずべら/Floating-Dream Zubera》が《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》に変身。忍者と《空民の鏡守り/Soratami Mirror-Guard》のシステムの出来上がりである。

しかし、Andrew Pacificoも苦しいながらも順調に土地を伸ばし、《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を召喚する。

《浄火の本殿/Honden of Cleansing Fire》があるため単純な殴り合いになればDavid Roodにとってはかなり不利なのだが、そこでDavid Roodは《空民の鏡守り/Soratami Mirror-Guard》でブロックできなくなった《浮き夢のずべら/Floating-Dream Zubera》を《霧刃の忍び/Mistblade Shinobi》へと変身させる。

目の前に出来上がった忍者システムの前に回答を見出せないAndrew Pacificoはとりあえず《名誉ある死者の神/Kami of the Honored Dead》を呼ぶが、まさにこれは紙以外の何者でもなくただ手札に戻されるばかり。

しかし、場にある《浄火の本殿/Honden of Cleansing Fire》のおかげで、まだ死の危険には程遠いAndrew Pacificoはゆっくり《浄火明神/Myojin of Cleansing Fire》を待つ体制に入る。

そうはさせるかとDavid Roodは《伝承の語り部/Teller of Tales》を戦線に追加。これで一気にDavid Roodに勢いが流れるかと思いきや、Andrew Pacificoは《溶岩の魂/Soul of Magma》と《刃鬣の獏/Blademane Baku》を連続で召喚して《空民の鏡守り/Soratami Mirror-Guard》を除去、なんとか忍者システムの排除に成功する。

しかし、場に出てしまった《伝承の語り部/Teller of Tales》の威力たるや凄まじく、さりげなく場に出ていた《霜投げ/Frostwielder》の効果もあいまってAndrew Pacificoの戦線は一瞬で崩壊。《溶岩の魂/Soul of Magma》を失い、《空民の精神浚い/Soratami Mindsweeper》まで出され完全に押され始めてしまっているAndrew Pacificoだ。

しかし、依然として場には《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》と《名誉ある死者の神/Kami of the Honored Dead》がいる。

手札に秘儀かスピリットさえなければ《伝承の語り部/Teller of Tales》も大した事は無いわけで…などと思っているとDavid Roodはおもむろに《洞察力の花弁/Petals of Insight》をプレイし始める。

これにより、確定で毎ターン1体のクリーチャーがタップされてしまうわけで、さすがにAndrew Pacificoの顔も曇り始める。しかも、David Roodは次のターンにあっさり念願の《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》を引き当てる。

こうなってしまうと《浄火明神/Myojin of Cleansing Fire》以外では手も足も出ないAndrew Pacificoだ。気合いを入れてドローを繰り返すわけだが残念ながらデッキは答えてはくれなかった。

David Rood 1-0 Andrew Pacifico

そう簡単に負けるわけにはいかないAndrew Pacifico

とりあえず効果のなさそうなカードをピックアップしてみて見るも、デッキに入るのは《狐の癒し手/Kitsune Healer》や《沈黙の歌のずべら/Silent-Chant Zubera》と言ったしょうもないクリーチャーばかり。

正直こいつらを入れてどうにかなるもんなのか?
かなり疑問が残るのだが、溺れる者は藁を縋るという奴なのだろうか?

と、ここでDavid Roodの相棒二人が勝利。

この勝負を待たずして、なんとも簡単に「Nova」の勝利が決まってしまった。

Final Results: Nova is Pro Tour Atlanta Champion !!


Sunday, March 13: 6:48 pm - One More Finals:Gabriel Nassif(Nova) vs. Adam Chambers(We Add)

by Keita Mori
Team Nova vs. We Add
Player A Gabriel Tsang vs. Don Smith
Player B David Rood vs. Amdrew F Pacifico
Player C Gabriel Nassif vs. Adam J Chambers
 

現代に復活した太古の魔神、《Juzam Djinn》の生まれ変わりとも言うべき――《囚われしもの、幽孤羅/Yukora, the Prisoner》による強烈なビートダウンによってGabriel Tsangが二連勝をおさめていた。

Would the fifth time be a charm for Nassif?

そのため、Gabriel NassifAdam Chambersに勝利すれば「Nova」はここで優勝を掴み取ることが出来るという「王手」をかけた局面だった。Nassifはご存知の通り、昨年度の最優秀プロプレイヤーに輝いているフランスの強豪だ。

ちなみに、「We Add」というのは直前最終予選「Last Chance Qualifier」を勝ち抜いて、そのまま最終戦へとコマを進めてしまったという今大会のシンデレラボーイズだ。

Game 3

先手をとったAdam Chambers(We Add)が第1ターンに《罠根の神/Traproot Kami》、2ターン目に2/1の《武道家の庭師/Budoka Gardener》を召喚し、対するGabriel Nassif(Nova)は《松族の狙撃手/Matsu-Tribe Sniper》で応じる。しかし、Chambersは第3ターンに召喚した《松族のおとり/Matsu-Tribe Decoy》の特殊能力によって《狙撃手》にブロック参加を強制し、これを一方的に葬ることに成功した。

これを受けてGabriel Nassifは4ターン目に2/4の《桜族の春呼び/Sakura-Tribe Springcaller》を呼び出すが、露骨な何かを感じさせる2/1の《武道家の庭師/Budoka Gardener》の攻撃宣言を本体へとスルーした。続くターンのNassifは《松の頂の峰/Pinecrest Ridge》を置いただけでターンを終了。そう、Nassifは緑黒タッチ赤で、Chambersが青緑なのだ。

A first-game win boded well for Chambers and We Add.

第6ターンにChambersは《松族のおとり/Matsu-Tribe Decoy》の能力を使用してNassifの《桜族の春呼び/Sakura-Tribe Springcaller》にブロックを強制。1/3の《おとり》と2/1の《庭師》でアタック宣言した。

NassifはこのChambersのアタックに対して「ブロッククリーチャー指定前に」《山伏の炎/Yamabushi's Flame》を《おとり》へ見舞うことを選択。それに対応してChambersは《消耗の渦/Consuming Vortex》をプレイして《おとり》をバウンスし、連携させた《木霊の力/Kodama's Might》で《庭師》の与えるダメージを2点から4点に増やした。この戦闘を終えて、Nassifのライフは残り10点にまで減少してしまう。

6ターン目にNassifは特に何もアクションをおこせずにターンエンド。なにせ、赤マナをだした《松の頂の峰/Pinecrest Ridge》がこのターンはアンタップしないからだ。そこへChambersは2/1の《武道家の庭師/Budoka Gardener》でアタックし、Nassifがこれを《桜族の春呼び/Sakura-Tribe Springcaller》でブロック宣言。今度はChambersが《木霊の力/Kodama's Might》をプレイしようとするのだが、そこにNassifがレスポンスでの《崩老卑の囁き/Horobi's Whisper》を詠唱した。戦闘後にChambersは先ほどバウンスした《松族のおとり/Matsu-Tribe Decoy》と《浮き夢のずべら/Floating-Dream Zubera》を召喚すると、返すターンにNassifは4/4の《鱗の大男/Scaled Hulk》というファッティを戦線に送り込み、これが反転攻勢への呼び水となった。

一方のChambersも《浮き夢のずべら/Floating-Dream Zubera》を特攻させてこれを1枚の新鮮なドローに換え、4/4の《別れ枝絡み/Forked-Branch Garami》を召喚する。しかし、Nassifは5/5の《素拳の岩守/Iwamori of the Open Fist》、4/1飛行の《狂気の神/Kami of Lunacy》といったモンスターたちを戦線に次々と送り込み、優位を築き上げていった。

そこへ、Nassifはスピリットである《欠け月の神/Kami of the Waning Moon》を召喚して《鱗の大男》を6/6というサイズに(ターンエンドまで)成長させ、5/5《岩守》、4/1《狂気の神》と3体でアタック。ここでChambersは6/6の《大男》を《罠根の神》によってブロックすることだけを宣言し、一気にライフが9点も削られてしまう。

それでも、返すターンにChambersは《松族のおとり/Matsu-Tribe Decoy》の能力を2回起動してアンタップ状態であるNassifの《桜族の春呼び/Sakura-Tribe Springcaller》と《欠け月の神/Kami of the Waning Moon》にブロックを強制し、《別れ枝絡み/Forked-Branch Garami》の4点のダメージを確実に通そうというアグレッシブさを見せた。両陣営が《森/Forest》を大量においているために、《罠根の神/Traproot Kami》が途方もないタフネスを誇っており、防御をこれに託したということだろう。ダメージレースで勝負する気概を最後まで見せつけたChambersもあっぱれなり。

And with the handshake, Nassif and Nova became PT champions.

しかし、2004年度の世界最優秀プレイヤーは明確な回答を手札に用意していたのだった。
すなわち《汚れ/Befoul》である。

Gabriel Nassif 2-1 Adam Chambers

Kai Buddeを時代の盟主から引きずり下ろした男がGabriel Nassifだった。
そして、そのBuddeの絶対的な強さの象徴でもあった「Phoenix Foundation」が解散した直後のプロツアーでもNassifが優勝を果たした。

間違いない。
新しい時代をつくるのは彼だ。

Final Results: Nova wins Pro Tour Atlanta !

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