Live Coverage of 2005 Pro Tour Nagoya

更新日 Event Coverage on 2005年 1月 27日

By Isamu Fujieda

先月行われたグランプリ・大阪で、12回目のグランプリベスト8とチーム戦2度目の優勝を手に入れた森田 雅彦。グランプリベスト8入賞の数では石田 格も負けてはいないのだが、優勝2回分森田が上回っているので、彼こそが日本の「キング・オヴ・グランプリ」と言えるだろう。

Magica Reina(NZL)と森田 雅彦(大阪)

今回のロチェスターでは7人卓なのだが、同卓にはGabriel NassifRaphael Levy射場本 正巳と強豪が揃い、非常に濃い卓となった。

席順
1. Johannsen Dennis(DEU)
2. 射場本 正巳(JPN) 2004年プロツアー・シアトルベスト4
3. Nassif Gabriel(FRA) 2003-2004シーズンの最優秀プロプレイヤー。グランプリ、プロツアー共にベスト8多数
4. Hayrynen Andrei(FIN)
5. Levy Raphael(FRA) 1998年世界選手権ベスト4、2000年プロツアー・シカゴベスト4
6. Magica Reina(NZL)
森田 雅彦(JPN)

Drafting

序盤の流れは、森田から見て2つ上のLevyが緑、上のMagicaが黒を選択したので森田は白を針路とした。さらに、上の2人が2色目に赤を選択したため、森田のセカンドカラーは青に。下のJohannsenが黒緑となっているので、完全な「協調ドラフト」になるかと思われる流れだった。

しかし、突然Magicaが4パック目に大きなアクション。既に森田が白を主張しているのにもかかわらずに、彼女は《兜蛾/Kabuto Moth》をここでピックし、かなり困惑した表情をみせる森田。他に《霊魂の奪取/Rend Spirit》があったのだが…「これではまるで昔のヘイトドラフトだなー」と思いながらドラフトは進んでいった。

そんなことがありつつも、1周目終了時点で、ほぼ色のすみわけが完成。1番から順に黒緑、緑黒、青赤、白黒、赤緑、黒赤、白青となっている。1番のJohannsenと射場本が完全に「喧嘩」になっているが、他は概ね協調で住み分けているわけだ。

色分けを見るとわかることだが、白が森田とHayrynenだけであるため、2人ともカードが非常に集めやすい位置にいる。そのため、2周目の後半、森田は《手の檻/Cage of Hands》《薄青幕の侍/Samurai of the Pale Curtain》と取れた5パック目や、6パック目で4手目《兜蛾/Kabuto Moth》など、美味しいピックが続く。

ところで、その《兜蛾/Kabuto Moth》の6パック目の折り返しで、さらに《伝承の語り部/Teller of Tales》が取れるかと思われた森田だったのだが、またしてもMagicaがここでカット! 森田はちょっと肩を落とす仕草をしながら、《霧中の到達/Reach Through Mists》をピックした。

Magicaは自分のデッキに全くクリーチャーが足りていないため、少しでも入るクリーチャーを取るべきだと思うのだが、…本当に昔のヘイトドラフトを見ているようだ。

逆サイドでもJohannsenと射場本の「被せ合い」はまだ続いており、この一卓だけが一昔前の殺伐としたドラフトテーブルになっているようで、非常に面白い。

2周目の目立ったレアはNassifに《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》が、射場本に《昇る星、珠眼/Jugan, the Rising Star》が出現した。

そして、3周目の3パック目、それまで完全に美味しいところばかりを集めているNassifが自分のパックで《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》を出して卓最強のデッキが完成。

次のパックの内容も強力で、《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》《氷河の光線/Glacial Ray》《肉体の奪取/Rend Flesh》と揃っている。Levyが当然《氷河の光線/Glacial Ray》ピック。2体のオーガを取っており、クリーチャーが全く足りていないMagicaが《内臓捻りの鬼/Gutwrencher Oni》を取って森田に《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》かなー? と思ってみていると……Magicaが鋭く《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》をゲット!

これまでのドラフトを見ている卓の全員から苦笑が漏れ、森田がっくり。しかしながら、しっかりとラストパックとなる自分の3パック目で《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を入手し、なんとかまとまったわけだった。

After the Draft

終わった後に話を聞くと、やはり《兜蛾/Kabuto Moth》《伝承の語り部/Teller of Tales》《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》とカットされたところで「がっくりきた」と語った森田。

また、卓で《影の舞い/Dance of Shadows》が2枚、《貪る強欲/Devouring Greed》が3枚、と強力な秘儀カードが何枚も出ているだけに《密の反抗/Hisoka's Defiance》が1枚は欲しかったのだそうだが、願いはかなわなかった。

ただ、そうはいっても地上は《川の水神/River Kaijin》3体に《古石の神/Kami of Old Stone》と完全にがっちりしており、飛行も十分揃っている。このデッキならば森田の腕でしっかり2勝(ちょっとNassifには勝てないかな……)はしてくれるはずだ。

Morita Masahiko

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