Live Coverage of 2005 Pro Tour Nagoya

更新日 Event Coverage on 2005年 1月 27日

By Yusuke Yoshikawa

いよいよPT名古屋が開幕する週末となったが、その前日にはもうひとつの戦いがある。これまで涙を飲んだ、あるいは機会に恵まれなかったプレイヤーたちに門戸を開く、まさにラストチャンスの予選だ。

参加者は83名と少ないものの、熱意あるプレイヤーたちの中から、見事に勝ちぬいた4人のプレイヤーをご紹介したい。

・山添 誠(愛知)

ラストチャンス予選突破者、山添 誠(愛知)

まず一番乗りで権利を獲得したのは愛知の山添であった。
以前は積極的にマジックに取り組み、いくばくかの戦績を残してきた彼だが、他にしなければならないこと、やりたいこともあり、ここ最近はマジックから離れることが多かったという。

それでも元来リミテッドが好きだったという彼は、神河物語が発売された当初は時間を割き、「日本一かは分からないけど名古屋一にはやったでしょうね」と自負できるだけの練習を積んでいた。名古屋一次予選はそのかいあってベスト4に入るが、権利には手が届かず。

その後はまたマジックから離れる時期が続き、予選に挑戦することもなかった。もちろん、以前ほど練習することもなくなっていた。

しかし、チャンスがあるなら、と参加したこのラストチャンス予選で権利を手にするのだから、勝負は分からないものである。

今回のドラフトでは、卓上の青をほぼ独占し、さらには4枚もの《血塗られた悪姥/Wicked Akuba》を引き連れ素晴らしい青黒デッキを構築した山添だが、これは本人によるとたまたまで、決め打ちというわけではないとのこと。

本戦でも特にやりたい色はなく、周りに合わせていきたいという山添。

「楽しみたい」

あくまでも謙虚に、柔軟さを武器に、帰ってきた男がプロツアーに挑む。

・工藤 耕一(埼玉)

ラストチャンス予選突破者、工藤 耕一(埼玉)

東京の認定大会『五竜杯』の主催も努める「戦う認定ジャッジ」工藤。先のGP大阪でもチーム「Ton_Toro Demon」で9位に入賞と、今まさに旬のプレイヤーと言えるだろう。

普段は、時間があるときは池袋の「Ignis」「アメニティドリーム」にて相澤 恵司などと、もしくは地元埼玉・志木のショップでドラフト練習をしているそうだ。

そんな工藤も、この名古屋予選は仙台に出ただけ、しかも即敗退と芳しくない成績だった。他の予選は都合がつかなかったというのも理由だというが、今ひとつ縁がなかったようだ。
しかし、今日は終始堅実な戦いで予選ラウンドを勝ち抜き、準々決勝でも厳しい戦況を耐え抜いての権利獲得を成し遂げた。

ドラフトを振り返ってもらうと、対戦相手が赤でスタートしたのを見て、初手の黒緑の流れを生かす方向に固めたとのこと。相打ちから転生でアドバンテージを重ねて勝つという目論見通り、堅実なデッキが印象的だった。

上家が予想外のカードを取ったときの対応や、色変えのタイミングなどに不満はあったというが、それは本戦でのパフォーマンスに期待したい。

「初日突破目標で」

初のプロツアー参戦となる工藤が、ジャッジ仲間のみならず日本中に旋風を巻き起こせるか。

・久木 武(京都)

ラストチャンス予選突破者、久木 武(京都)

普段はあまりプロツアー予選に出ることもなく、弟さんとカジュアルに楽しむことが中心という久木。この名古屋予選も、今日のラストチャンス予選が初めての挑戦であったそうだ。

しかし、予選ラウンドを《夜の華、切苦/Kiku, Night's Flower》《義理に縛られし者、長雄/Nagao, Bound by Honor》といった伝説クリーチャーを率いて5勝2敗で切り抜けると、オポーネント%最上位という幸運を活かしてベスト8入り。伝説クリーチャーとの縁は尽きず、開幕パックで《山伏の長、熊野/Kumano, Master Yamabushi》を引き当てて勝ちをものにした。

ロチェスターの経験は少ないというが、長引けば勝てることを考え、あえて「堅い」白をパートナーに選んだ赤白デッキを構築したあたり、上手さを感じる。

そんな彼の練習法は、主にコモンカードを組み合わせたデッキでの対戦だという。とかく費用がかかると敬遠されがちなリミテッドだが、こうした工夫も十分に有効だということなのだ。

本戦でも工夫あるプレイができるか。

・相澤 裕一(愛知)

ラストチャンス予選突破者、相澤 裕一(愛知)

…と、ここまで3人を紹介してきたが、最後の1人たる相澤へのインタビューが時間の関係で不可能となってしまった。この場をお借りして、彼本人と読者の皆様にお詫びしたい。

白デッキ同士の対決を《無垢の神/Innocence Kami》がキーと見切って勝利した相澤も、もちろん期待できる存在である。可能ならインタビューの補完もしていきたいと思うので、ご期待いただきたい。

ラストチャンス予選が全て終了したのは20時過ぎ。翌日には朝早くのエントリーから、過酷なロチェスタードラフトが待っている。

しかし、この4人ならきっと、良い戦いを見せてくれるのだろう。期待して待ちたい。

最新Event Coverage記事

Featured

2015年 11月 16日

2001 Grand Prix Sendai Coverage by, Wizards of the Coast

2001 Grand Prix Sendai Coverage 相次ぐ新星の誕生 10 年ぶりの記録的大雪とのことで、積雪は 20cm 近かった。 2 日目は初日の豪雪が嘘であるかのような快晴となったものだが、やはり北国の冬らしく深々とした寒さが印象的だった。 細かい点にまで言及してはキリがないが、とりあえず今回の上位陣の顔ぶれを見て特に印象的...

記事を読む

Featured

2015年 11月 16日

2002 Masters Series San Diego Coverage by, Wizards of the Coast

2002 Masters Series San Diego Coverage In the first game of the finals, it seemed that Karma was on the side of Humpherys. Fuller only needed a bounce spell to wa...

記事を読む

記事

記事

Event Coverage Archive

過去の記事をお探しの場合 アーカイブのページをご覧ください。人気の著者による、数千にわたるマジックの記事が残されています。

一覧を見る