つい先日のグランプリ大阪でベスト4にはいったばかりの笹川 友秀の試合をここでお届けしよう。
その彼と戦うのは Evans 。

カナダ出身のほぼ無名に近かった彼だが、 2004 年世界選手権にてベスト 8 に入り、人々の目に止まる様になる。一度大きな成績を残し、そのまま消えていくプレイヤーも少なくは無いが、現在 Evans がこの席についていると言う事は、その技に磨きをかけてきたと言う事であろう。
Game 1
後手の笹川が 2 ターン目に《鼠の墓荒らし/Nezumi Graverobber》を出せば、 Evans は《山伏の嵐/Yamabushi's Storm》でこれを除去。続けて《空民の鏡守り/Soratami Mirror-Guard》、《空民の雨刻み/Soratami Rainshaper》を連打して笹川に攻め入る。
笹川側だが、《鼠の墓荒らし》を除去された次のターンにはセットランドする事叶わず。攻めあぐねているところへ、 Evans の更なる増援クリーチャーがたてならび、なす術なく笹川は1 本目を落とす。
笹川 1 - 0 Evans
Game 2
今回は先手の笹川。
2 ターン目の《鼠の殺し屋/Nezumi Cutthroat》から始まり、3 ターン目には《鼠の墓荒らし》。強力な鼠軍団で攻撃を開始。
これを Evans 、一本目と同じく《山伏の嵐》で除去しようとするも、一歩上を行く笹川は《木霊の力/Kodama's Might》で《鼠の墓荒らし》を守る。
更には、Evansの墓地にカードが貯まった事によって、《鼠の墓荒らし》の能力を起動する事によって《冒涜する者、夜目/Nighteyes the Desecrator》へと変身を遂げる。
これは命からがら《花火破/Hanabi Blast》で Evans は除去し、攻勢へと移ろうとする。だが、《山伏の長、熊野/Kumano, Master Yamabushi》を出せば即時に《汚れ/Befoul》で葬られてしまい、続いて《嵐の種父/Sire of the Storm》を出せば、《強風の力/Gale Force》で打ち落とす笹川。そんな彼は勢いにのって《翡翠の彫像/Jade Idol》をキャストし、スピリット・クリーチャーを並べては攻撃を繰り返し、成績をイーブンに戻す。
笹川 1 - 1 Evans
Game 3
運命の 3 本目。
2 、3 ターン目と《野太刀/No-Dachi》を2枚続けて展開するが、笹川はクリーチャーを引くことが出来ないでいる。
Evansも殴りかかるとしては良いドローではないが、《川の水神/River Kaijin》、《血の信徒/Initiate of Blood》と並べて攻撃を開始。
どんなクリーチャーであれ、 1 枚引けば +4/+0 と先制攻撃をつけられるわけだから、ドローを続ける笹川。しかし、気が付けば《木霊の力/Kodama's Might》*2 、《汚れ/Befoul》*2 《貪る強欲/Devouring Greed》という半戸に。主役の登場を待つ、完全な脇役達に囲まれる事になってしまう。
このままでは簡単に削りきられてしまうので、笹川はしぶしぶ Evans の《血の信徒》に《汚れ》を打ち、続く《空民の鏡守り/Soratami Mirror-Guard》にも 2 枚目の《汚れ》を使用。
虎の子の《汚れ》も使いきり、残るライフも 6 。どうしようもない笹川は、苦し紛れの《貪る強欲/Devouring Greed》を 2 点で Evans に打ち込んでみる。
すると、これを Evans は笹川の降参コールと受け取ったか、笹川のターンエンドに《山伏の炎/Yamabushi's Flame》と《花火破/Hanabi Blast》を笹川の本体に打ち込み、自身のメインターンに戻っての総攻撃でトドメをさした。
Final Results : Evans 2-1