Masters ラウンド 1: 岡本尋 vs. Anton Jonsson

更新日 Event Coverage on 2002年 11月 8日

By Keita Mori

岡本尋Jonsson:
岡本:

 岡本のデッキに関しては、とにもかくにも12体の《兵士/Soldier》をフューチャーした白赤のビートダウンデッキである。最終的には《無頓着の波/Wave of Indifference》か《カタパルトの達人/Catapult Master》によってゲームを制圧したいところだ。

 対するは、Team PunisherのAnton Jonsson。ちょうど一年前のPT New OrleansでTop 8に入賞して以来絶好調のMasters継続参戦組である。彼はドラフティングの段階では岡本の下家に位置していたプレイヤーで、緑黒のビートダウンデッキを仕上げてきた。

こちらは特に《部族/Tribal》を中核としてデッキを組んできたわけではないのだが、《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》から《共生するエルフ/Symbiotic Elf》に繋ぐコンボなどを内包しており、大軍にバックアップされた《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk》で押し切るか、もしくはその大軍を《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread》で突撃させることをテーマとしている。

Game 1

 ダイスロールに勝利した岡本尋は待望の先手を獲得する。

《変異/Morph》がらみのトリックを先に活用(ブラフも含めて)できるというだけでなく、そもそも1マナからはじまって2マナ帯に主力ビートダウンを多数配備している岡本にとって、先手後手はかなり重要な問題なのだった。

 そして、実際に先手を獲得した岡本はこの上ない序盤を送ることとなった。《疾風衣の走り手/Gustcloak Runner》からスタートし、2ターン目に《栄光の探求者/Glory Seeker》、3ターン目に《変異/Morph》と順調に戦線を展開できたのだ。

 こうなるとさすがのJonssonも苦しそうな表情を見せるが、こちらも都合よく第3ターンに《腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator》を引き当て、これで《栄光の探求者》を相打ちにしてみせた。しかし、土地がとまってしまうものの・・・岡本はここで2体目の《探求者》を召喚し、攻勢をゆるめなかった。

 続くターン。Jonssonは《虫つぶし/Swat》で岡本の《変異/Morph》クリーチャーを除去してターンエンド。返す5ターン目にも岡本は土地を引けず、《憤怒の冠/Crown of Fury》をまとわせた《走り手》と《探求者》をレッドゾーンへと送り込んだ。

 Jonssonはここで《走り手》を2/2のゾンビトークンでブロック。岡本は1/1の《走り手》を戦闘から除外し、ともかくJonssonの残りライフを10点まで削り落として見せた。

 しかし、続くターンからはJonssonがしっかりとペースをつかみとる。《残酷な蘇生/Cruel Revival》で《冠》ごと《探求者》を除去して安全を確保したJonssonは、次々に軍勢を展開。ちなみに、このとき回収されたのが先ほどの《再生術師》であるあたりもタチが悪い。

 結局、3マナでストップしてしまった岡本を尻目に、Anton Jonssonは《毒吐きゴルナ/Spitting Gourna》、《変異/Morph》、《再生術師》といったクリーチャー陣を展開し、あっさりとダメージレースを逆転させることに成功した。こうなってしまうと、やっと引き当てた《篤信の魔除け/Piety Charm》もブロック用のカードとしてプレイせざるをえなくなってしまう。

 序盤が好調だっただけに、マナトラブルが悔やまれる一戦となってしまったものだった。

Anton Jonsson leads 1-0

Game 2

Anton Jonsson vs. Jin Okamoto 今度こそはマナトラブルを回避したい岡本、しかしながら、今度はマナばかりをドローするという一戦を送ることとなってしまう。

 Jonssonは《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》、《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk》と連続召喚するという順調な滑り出しで、一方の岡本は第6ターンまでクリーチャーを展開できない立ち上がりとなってしまう。

 岡本はこの《鞘虫》をなんとか《狙いすましたなだれ/Pinpoint Avalanche》によって除去してみせた。そして岡本はようやく第6ターン目に《変異/Morph》に《憤怒の冠/Crown of Fury》をエンチャントし、1/1の《疾風衣の走り手/Gustcloak Runner》とともに展開した。そう、速攻からのビートダウンがウリの赤白のファーストアクションが第6ターン目という有様なのである。

優勢を確信した自信に満ちた表情を崩さないJonsson。彼はこの《変異/Morph》を《共生するエルフ/Symbiotic Elf》によるブロックと《原初の支援/Primal Boost》のあわせ技で葬ってみせ、さらには《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》のサイクリングを経由して2体目の《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk》展開へとたどり着いた。

そして、Jonssonはおもむろに《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》をサクリファイスしてライブラリーからもう一体の《共生するエルフ/Symbiotic Elf》を引っ張り出してきて、これによって毎ターン《鞘虫》へのチャンプブロックを強制させられるようになった。そう、一気に2体の《エルフ》と彼らが墓地に落ちたことによって発生するトークンクリーチャー4体とを生贄として一気にパンプアップに使われてしまうと、(計6体)・・・確実に岡本尋は即死するのだった。

岡本はなんとか《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread》をドローされてしまう前に状況を好転させようと計算を巡らせるが・・・やはり土地しか引いてこれない。

 結局、《火花鍛冶/Sparksmith》をチャンプブロック用に召喚するしかないような状況にまで追い詰められてしまった岡本は・・・無念の緒戦敗退という現実を受け入れるしかなくなってしまった。

 「・・・きちんとDuelしたかったなぁ」

Final Result:Anton Jonsson wins 2-0

 それからしばらくすると、YMGのDanny Mandelが "YES !" と叫ぶ声が大きく響き渡った。それこそ1ターン差というタイトなダメージレースを制した僚友、Dave Humpherys博士に喝采を送ったのだ。

 そして、Humpherysとデッドヒートを繰り広げていたその相手こそ・・・われらが石田格だったのである。

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