Onslaught Limited Overview

更新日 Event Coverage on 2002年 10月 11日

By 松井健治

■ スレッショルドとフラッシュバックの世界から

2001 年、GP 静岡。

「シルバーコレクター」森田雅彦を決勝戦で見事下し、日本人初の 3900 $ フィニッシュを山田屋耕平が成し遂げたあのイベントから 1 年。今回開催される GP 宇都宮のレギュレーションは、あの頃と同じく、発売直後のリミテッドイベントである。

GP 静岡では、皆がまだ手探り状態でオデッセイと格闘している中、藤田剛史が考案し、石田格の手によって世界に広まった《入門の儀式/Rites of Initiation》と《意気沮喪/Demoralize》による一撃必殺コンボ、「真空波動券」をいち早く実践投入した森田雅彦が結果を出したことは、読者諸兄の記憶にもまだ残っていることと思う。

そして時代はオデッセイブロックからオンスロートブロックへと移り変わり、再び気持ちも新たに入れ変えて GP に望むこととなる。

では、今回のリミテッドでは如何に戦えばよいのだろうか ?

■ 変異とサイクリングの世界へ

前エキスパンションでは、スレッショルドとフラッシュバックと言う 2 つの特殊能力があったわけだが、今回のエキスパンションでは、ウルザズサーガから帰ってきた能力であるサイクリングと、今回の新能力である変異。

サイクリングは、その段階では不要なカードを別のカードに変え、デッキ圧縮などに優れる能力。 変異はクリーチャーの能力のことで、これを持つクリーチャーはとりあえず 3 マナ 2/2 クリーチャーとして扱い、マナカーブを緩やかにすることに一役買っていたりする。

目当ての色マナが揃わなくても、とりあえず 3 マナ 2/2 は出すことが出来るし、初手に 2 枚の土地しかなくとも、 7 枚の中に 1 枚でもサイクリングのカードがあればゲームを始めることも出来るだろう。

新しい環境に慣れてしまえば大丈夫なのだが、実際に対戦相手にプレイされてわかる変異の不安や、各色の細かい感覚を少しでも早く慣れ親しんでいただく為には、この先を読んでいただくと良いかもしれない。

種族感覚

Sparksmith
まず、新しい感覚として取り入れたほうが良いと思われるものとして、「種族感覚」がある。

各色に特徴のある種族がいろいろあるが、今回のリミテッドでは、同じ種族を出来る限り集めた方が強いデッキが出来上がりやすい傾向にある。

例を挙げると、《ワイアウッドの誇り/Wirewood Pride》と言うカードがある。これは緑のカードで、カードの記述にもあるように、エルフと言う種族をたくさん集めると、効果は大きくなる。
これと同じく、《火花鍛冶/Sparksmith》や《カタパルトの達人/Catapult Master》のようなカードもあり、とくに《火花鍛冶》はすでに高得点カードとしてかなり定評の一枚だろう。

新サイクリング

次に新しいサイクリングの感覚にも慣れておいたほうが良いだろう。

過去、ウルザズサーガにあったサイクリングは全て無色 2 マナで統一され、自分の使わない色のサイクリングであってもかまわずデッキに投入し、とにかくデッキの圧縮を図ると言う戦法がよく利用された。

今回のオンスロートでも同じ戦法は取れるのだが、このエキスパンションにはサイクリング能力の使用に色マナを含む物が多い。

それに、無色 3 マナかかるサイクリングカードもあり、この 3 マナが、 2 マナに比べて非常に重いと感じられるだろう。少なくとも、サイクリングを増やす=土地の絶対数を減らせる…という図式は必ずしも成り立つわけでないことに留意。

また、メインカラーの絡むサイクリングは便利だが、 2 色目、 3 色目のサイクリングは有用でないと言う事が一点。そして 1 マナと 2 マナのサイクリングは序盤に使えて便利だが、3 マナ兼は変異の事を考えると、序盤には決して使えない能力なので、使いづらいと言うことも挙げておきたい。

《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》のサイクリング能力など、非常にお得な能力なのだが、こちらが劣勢の時にただサイクリングをしているだけでは、試合には勝てないと言うことだ。

変異

最後に変異の感覚。

Battering Craghorn
普段、試合中に気にする対戦相手の未公開情報ゾーンは基本的に手札だが、今回は「変異」と言う半未公開情報を相手にしなければならない。

でもこの「半」と言う言葉のとおり、この裏返しの 2/2 クリーチャーは変異を持つクリーチャーであり、この世界には 46 種類しか存在しない。

その中で、対戦相手の土地などから予想すれば、2,3 種類まで絞り込めるはずだ。

だが、中には厄介なのもいて、相手先手の 3 ターン目に、赤マナ 2 枚が立っている状態で変異を出されると、どうしても《スカークの猛士/Skirk Commando》と《乱打する岩角獣/Battering Craghorn》が頭をよぎってしまったり。

逆に、変異の上手な使い方としては、無色サイクリングカードの様に、色が合わなくてもデッキに入れることが出来る。

マナカーブを整えるのにも良いし、相手の変異との相打ち要員としても素晴らしい。
赤相手には《ショック/Shock》を警戒したりするので、守りたいクリーチャーがいる場合は、別の色の変異で揺さぶるのも面白い。

一つ注意があるとすれば、裏返しにカードを出すときや、戦闘の時の変種は丁重に扱おう。
しっかり表のカードがわからないようにプレイしてこその「変種」なのだから。

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