
プロツアー東京の準々決勝の舞台に駆け上がって来たのは、世界屈指のデッキビルダー Zvi Mowshowitz とポルトガル初のベスト8を勝ち取った Frederico Bastos である。各自の使用デッキはZviが《翻弄する魔道師》入りの青白デッキ何とメインで《真紅の見習い僧》まで投入されている。対する Frederico は《堆石堤》で安定感を高めた青黒赤の《虚空》デッキ、《調査》を採用しているのが特徴的である。
Game 1
互いにマリガンからのスタートとなった、 1 本目は Zviが 2 ターン目に《翻弄する魔道師》で《はね返り》を指定するところから始まった。さらに 4 ターン目にも《万物の声》を出し、プロテクション黒をつける。Frederico はその返しで《堆石堤》により色マナを供給し《ロボトミー》につなげてZviの《吸収》全てリムーブする、この時Zviの手札には 2 枚の《除外》があったのだが Frederico は脅威ではないと判断したのだろう。すでに《ガリーナの騎士》 にライフを削られ始めていた Frederico はノンキッカーで《調査》キャストし、除去を引こうとする。《翻弄する魔道師》に《終始》を撃ち、《ガリーナの騎士》に《はね返り》を撃つが、再び召喚された《ガリーナの騎士》を除去する手段は Frederico には残されていなかった。
Zvi 1-0

Game 2
Frederico は再びマリガン、新たに引きなおした 6 枚の中をキープし序盤はランドを並べるだけの展開。対する Zvi は 4 ターン目に《反論》を撃てる体制を 整えてから《真紅の見習い僧》をキャストする。《見習い僧》は通るのだがエンドに撃たれた《嘘か真か》に対し《反論》でカウンターすると、Frederico のメインフェイズで《虚空》が通ってしまい、手札の《聖戦の騎士》と《万物の声》を失う。Zvi はなおもクリーチャーを並べるが、キッカー付きの《調査》で手札をほとんど失ってしまう。それに比べて Frederico は《調査》や《嘘か真か》でアドヴァンテージは取っているのだが、場が不利という状況。 《サーボの命令》で《聖戦の騎士》を除去し《はね返りで》で《ガリーナの騎士》をバウンスしようとするが、《吸収》でカウンターされてしまい《火葬のゾンビ》をブロッカーとして場に出すしか選択肢がなく、《真紅の見習い僧》の前では《火葬のゾンビ》はブロッカーとしては役に立たなかった。
Zvi 2-0
Game 3
Zvi は 1 ターン目に《嵐景学院の弟子》、 2 ターン目に《真紅の見習い僧》という好調なスタートに対し Frederico は 4
ターン目の《ロボトミー》をカウンターされ、メインで《嘘か真か》を撃たれるという嫌な滑り出し。Frederico もメインで《嘘か真か》を撃つとZviは《撹乱》で対抗する。
しかしこの《撹乱》はキャントリップとしてでしか意味は無く、《嘘か真か》は通ってしまう。 2 本目と同様にカードアヴァンテージを得た Frederico だが、Zvi のウィニークリーチャーを止めることが出来ない。
結局 Frederico は打開策を引けずに Zvi が準決勝へと駒を進めた。
Zvi Mowshowitz 3-0 Frederico Bastos