Round 11: 大礒 正嗣(広島) vs. 斎藤 友晴(東京)

更新日 Event Coverage on 2006年 8月 26日

By Yukio Kozakai

大礒 正嗣

昨年の日本代表の大礒 正嗣。そして、「今年こそはナショナルチーム入りを」と日本選手権に並々ならぬ意欲を見せている斎藤 友晴。最後のスタンダードラウンド開幕戦は、この両者のマッチアップをお届けしよう。

ここまで大礒が7勝2敗1分け、斉藤が8勝2敗。2人とも、負けたら「完全に」目が無くなるというラインではないが、ここで後退すると一気に日曜日が遠のく。大礒のデッキは赤青の"ワイルドボア"。斉藤は、自らの代名詞ともなっている赤青緑のクロックパーミッション、"シーストンピィ"だ。

Game 1

何としても欲しかった先攻を手にした齋藤だが、マリガンとなってしまいキープした6枚のハンドにも《繁殖池/Breeding Pool》1枚のみ。不安を抱えたままゲームを始めたが、その予感は的中し、赤青を操る大礒相手に1枚で土地が止まった上に、マナクリーチャーである《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》と《極楽鳥/Birds of Paradise》を展開するのみ。齋藤は、祈るように大礒へ視線を向ける。そこで、大礒は一言。

大礒 「無いよ」

とだけ語り、《紅蓮地獄/Pyroclasm》を引いていない事を明かした上で、《手練/Sleight of Hand》でライブラリーを掘り進める。九死に一生を得た齋藤は、続く攻撃で《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》を忍術して何とか2枚目の土地である《森/Forest》を引き当て、《ラノワールのエルフ》を再召喚。フルタップだ。

しかし、ここまでで2枚の《手練》と通常ドローで、今度は大礒の手札に《紅蓮地獄》が入っており、齋藤の場は壊滅。一気に苦しくなる斉藤だが、返しのターンで《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》を引き当てて完全に息を吹き返し、2体の《密林の猿人/Kird Ape》をプレイし、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》も通してビートダウンを始める。

だが、ここまでだった。

《破砕/Demolish》で《梅澤の十手》を失い、《未達の目/Eye of Nowhere》で齋藤の唯一の青マナ源である《繁殖池》を手札に返すと《猛烈に食うもの/Magnivore》をプレイ。耐えなければならない齋藤が返しに《三角エイの捕食者/Trygon Predator》を召喚するも、《燎原の火/Wildfire》が全てを押し流していった。

大礒 1-0 齋藤

Game 2

斉藤 友晴

斉藤 「シャッフルのやり方変えても意味無かったよ!」

と一声上げながら再びマリガン。

話を聞くと、どうも大礒との相性が悪いらしく、マリガンが止まらない齋藤。しかし、今度は《密林の猿人》から忍術で《深き刻の忍者》を呼び出す、最高の立ち上がり。対する大礒は、先程と同じように《手練》で手札を整えて《紅蓮地獄》で流す。

今度はキチンと土地を調達出来た斉藤は、「《密林の猿人》+カウンターOK」という"クロックパーミッション"モードから、さらに引き込んだ《深き刻の忍者》を送り込む万全の状態。大礒のリアクションである《未達の目》に対しては《差し戻し/Remand》でしっかり対応し、2発目に対しては後々の脅威に対してカウンターを温存。手なりでカウンターを浪費する事はしない。

そして、大礒が動く。

《石の雨/Stone Rain》を斉藤の《森》に打ち込んで出方をうかがい、これを斉藤が通すと、しばらく考え込んだ後にフルタップして《未達の目》を《極楽鳥》に打ち込み、斉藤が《差し戻し》。これは、斉藤の思惑通りだった。

返しで斉藤が放ったのは、場にある全ての土地を吹き飛ばす、《荒廃の思考/Thoughts of Ruin》!

土地を置き直した斉藤は、さらに《密林の猿人》を《深き刻の忍者》に変えて磐石の体勢に。これは決まったかのように見えたが、大礒はハンドに土地を抱えていた。その上で、斉藤に《荒廃の思考》が無い可能性を考えて動いていたのだ。

すぐに2枚土地を並べて《紅蓮地獄》をプレイ。再び斉藤の場にはクリーチャーがいなくなり、土地の伸びない斉藤に対して、続くターンに大礒は《すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All》を置き、《強迫的な研究/Compulsive Research》で掘り進め、齋藤が後続に呼び出した《極楽鳥》を《炎の印章/Seal of Fire》で除去する。

しかし、動くたびに《すべてを護るもの、母聖樹》の起動を迫られる大礒。再び姿を現した《密林の猿人》によるビートダウンに耐えてはいたが、《猛烈に食うもの》を呼び出しても斉藤は《オーランのバイパー/Ohran Viper》でしっかりとキャッチ。何とか一撃を加える事が出来れば、斉藤に致命傷を与える事が出来るが……。

斉藤のデッキは、「《密林の猿人》+カウンターOK」

なのだ。

大礒 1-1 齋藤

Game 3

斉藤は、期待を込めてハンドを見る。今度は3枚土地がある。《深き刻の忍者》もいる。しかし、残りは2枚の《梅澤の十手》と《喧騒の貧霊/Rumbling Slum》。とてもじゃないが始められない。結局、大礒・齋藤ともにマリガンスタートとなった。

《ラノワールのエルフ》スタートの齋藤は、2ターン目に《三角エイの捕食者》を通そうとするが、これは《マナ漏出/Mana Leak》。返しに大礒が《強迫的な研究》で引きましたスキに、《喧騒の貧霊》を通す。

通したまでは良いのだが、大礒のデッキには《未達の目》を始めとしたバウンスがある。戻されるのは覚悟の上で、斉藤は押し続ける。まず大礒は《蒸気核の奇魔/Steamcore Weird》で《ラノワールのエルフ》を打ち落とし、1度《喧騒の貧霊》の攻撃を通して次の手を考えていた。

ところが、斉藤のドローは《オーランのバイパー》。この上なく厄介なクリーチャーの登場に、大礒の手が止まる。仕方なく《猛烈に食うもの》を2/2で出して《蒸気核の奇魔》と共に《オーランのバイパー》を食い止めるものの、《燎原の火/Wildfire》でもどうにもならないサイズのファッティ相手に、バウンスも引けなかった大礒。最後にスペルを通そうと試みるものの……。

斉藤のデッキは、「《喧騒の貧霊》+カウンターOK」でもあるのだ。

大礒 1-2 齋藤

Final Result:齋藤 Wins!

Masashi Oiso

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Saito Tomoharu

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ソーサリー (3)
3 Thoughts of Ruin
インスタント (8)
4 Mana Leak 4 Remand
アーティファクト (4)
4 Umezawa's Jitte
60 カード

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