Round 16 : Olivier Ruel(フランス) vs. 齋藤 友晴(東京)

更新日 Event Coverage on 2007年 4月 21日

By Yukio Kozakai

オリヴィエ・ルエル

日曜日に用意されるのは、たった8つの椅子。そのうちのいくつかには、既にリザーブ(予約済み)の札がかけられている。その椅子に座るのに必要な資格は、知恵と、力と、そして幸運の女神の祝福を持ちうる者。

ボーダーは明確になった。4敗、36点ラインのOpp%上位につけた何名かのプレイヤーに、明日の座席券が手渡される。

共に、世界中のプロツアー、グランプリを旅して回っているプロ・プレイヤーである、Olivier Ruel(オリヴィエ・ルーエル/フランス)と、「ストンピィの貴公子」齋藤 友晴(東京)が、その椅子をかけての戦いに挑む。

デッキは、OlivierがVoid。齋藤が自身の代名詞であるストンピィの限定構築版である、「ピザ・ストンピィ」だ。

Game 1

先手を取った齋藤は、《血騎士/Blood Knight》から《巻物の大魔術師/Magus of the Scroll》《裂け目抜けの騎士/Riftmarked Knight》待機、さらに《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》のバックアップ付きと、申し分ない立ち上がり。

Olivierも、《虹色のレンズ/Prismatic Lens》から《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》でマナを安定させ、《血騎士》には《突然の死/Sudden Death》を浴びせる。すると、齋藤はOlivierのエンドステップに《硫黄の精霊/Sulfur Elemental》をプレイし、クロックをかけ続ける。

Olivierも《応じ返し/Snapback》で《硫黄の精霊》を退けて《虚空/Void》をプレイ……するのだが、宣言する数字を悩んでか、かなり大きな声で独りごちている。

Olivier 「Disintegrate(分解)? Stormbind(嵐の束縛)? ……1? ……3? ……mmm」

結局「3」を宣言したOlivier。齋藤の手札には、実に《裂け目の稲妻/Rift Bolt》《癇しゃく/Fiery Temper》そして先ほど戻った《硫黄の精霊》と3マナに偏っており、唯一手札に残ったのは2枚目となる《巻物の大魔術師》。

しかし、《癇しゃく》はマッドネスで3点のダメージを生み出し、トップデッキしたのは《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》。《ペンデルヘイヴン》の加護の下、Olivierに向けて厚みのある攻撃を見せる。《虚空/Void》されても《滅び/Damnation》されてもトークンは残り、アタックを継続出来るからだ。

斉藤はベストエイトを視界にいれる

Olivierのライフは残り1。絶体絶命の中で《入念な考慮/Careful Consideration》から6点の《堕落の触手/Tendrils of Corruption》を《巻物の大魔術師》のうちの1体に打ち込み、ピッチで《応じ返し/Snapback》まで使って当座をしのぐが、その抵抗も長くは続かなかった。齋藤の場に、未だ残り続けるクリーチャー。放たれる《癇しゃく》。Olivierは、肩をすくめつつカードをまとめ始めた。

Olivier -0 齋藤 -1

Game 2

1ランドキープに踏み切った齋藤は、最初の賭けに勝利して2枚目の土地を手に入れた。《モグの戦争司令官》をプレイグラウンドに送り、ターンを返す。

ところが、その後土地が続かない。

Olivierが《虚空》で「3」を宣言すると、齋藤の手札から2枚ずつの《怒鳴りつけ/Browbeat》と《硫黄の精霊》。そして《裂け目の稲妻》が落ち、残りは《ティンバーメア/Timbermare》2枚。その出来事は、まるで《迫害/Persecute》だ。

しかし、齋藤はここから粘り腰を発揮する。《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》を引き当てて《怒鳴りつけ》をプレイ。5点のダメージに引き換えると、さらに《森/Forest》も引き当てて《ティンバーメア/Timbermare》につながる。《モグの戦争司令官》によって生み出されたトークンによる地道なアタックが、Olivierのライフを確実に蝕んでおり、ハンドの枚数だけでは推し量れない優位が、齋藤に生まれた。

斉藤とオリヴィエ

《死亡+退場/Dead+Gone》(モードは《退場》)、《応じ返し》《取り消し/Cancel》で耐えるOlivierだが、ついに《ティンバーメア》のレッドゾーン侵攻が許される。残ライフ2になったOlivierに向けて、齋藤がプレイしたのは《巻物の大魔術師》。

《名誉の道行き/Honorable Passage》によって、最後の抵抗をするものの、齋藤の手に吸い付くように引き寄せられたのは、3枚目の《ティンバーメア》!

ラウンド15終了時点で暫定7位につけていた齋藤は、これで4度目(個人戦は2度目)となるプロツアーサンデーをほぼ確定させた。GPで、日本選手権で、何度もはね返された個人戦タイトルへの道。相棒のピザ・ストンピィを手に、ホームグラウンドでいよいよタイトル獲りだ!!

Olivier -0 齋藤 -2

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