Top 8 Profiles

更新日 Event Coverage on 2003年 11月 9日

By Keita Mori

20 Century Boys:
藤田 憲一 & 真木 孝一郎

Executioners、Unchain。
・・・いや、フジケン組? 

ともあれ真木と藤田の「腐れ縁」ともいうべき長く、深い友情に関してはよく知られている。彼らは20世紀の日本マジック界を支えた巨人であり、いまはプレイヤーというよりはコミュニティを支える中核として活躍する二大巨頭であり、名うてのリミテッダーだ。二人はゲームぎゃざ誌のトップ二枚看板でもあり、そして彼らのプレイヤーとしてのパフォーマンスの最盛期が 1990 年代であったという点も、そして復活を遂げたのが奇しくも同じグランプリであり・・・そのためにともに切磋琢磨してきたということも特筆せねばならない。そうそう、Ever Quest にハマってプレイヤーキャリアを中断しているというところまでまったく一緒で、今プレイしている Final Fantasy Online でも同じサーバーでプレイしているんだそうな。

そう、彼らは不可分であるとさえ言えるのだ。

藤田憲一という男のキャリアを軽く紹介しておくと、彼は The Dark の時代にマジックに触れ、日本語版でマジックがリリースされる前からこのゲームに関わってきた。彼は日本で最初に開催されたグランプリであるGP東京で「古の巨人」塚本俊樹を打ち破って優勝することでセンセーショナルなデビューを果たし、そして日本人ではじめて海外のイベント(GP Taipei 1st)で勝利することでその圧倒的な強さを周囲にアピールしてみせた。日本代表チーム入りも果たしたことがある素晴らしいプレイヤーだが、最近ではかつてのような圧倒的なフィニッシュをなかなか果たせず、今年の日本選手権でもタイブレイカーで 9 位にとどまってしまった。

真木孝一郎は塚本俊樹に続いてマジック・インビテーショナルへと招待されたという偉大なるプレイヤーであり、最初のアジア選手権の裏番組である香港オープンで優勝して乗用車を副賞で持ち帰ったことでも知られている。彼は現在日本語版サイドボードの主任編集者であり・・・グランプリでの決勝戦やTop 8 Profileなども彼の仕事であることが多い。彼のパーソナルサイトであるCheap MagicはMagicのみならず格闘技やネットゲームなどの彼の多彩な趣味が反映されており、そういった別々の分野の人々が交差するちょっとしたコミュニティとしても知られている。また、彼が最後に日曜日にTop 8で戦ったのは森雅也が連覇を果たしたアジア選手権でのことで、最近は決勝をプレイする側から集材する側にまわることばかりだった。個人的にもっとも驚かされたのは・・・真木ほどのプレイヤーにとってこれが生涯ではじめてのグランプリ決勝ラウンドであるということだろうか。

ところで、今回大復活を遂げたこの二人の栄光の裏には、一人の立役者が存在した。それは・・・日本中のマジックプレイヤーが侠気とその朗らかさで愛する京都の藤田修である。彼は「このマッチに勝てたらベスト 8 」という第 12 ラウンドと第 13 ラウンドに連続してこの二人組みとマッチアップされ、その双方に投了を申し出たのである。

「一緒にアムステルダムに行きたかったし、やっぱり帰ってきてくれたのが一番うれしかったっていうことやんね」

藤田修は今年に入って好調であり、おそらく年間を通じてのプロポイントは一点でも多くほしかったはずだ。マスターズ賞金が通年でのプロポイントによって分配されることになった今、それでも藤田は旧友が「帰ってきた」ことを喜び、自らのチャンスを放棄してしまったのである。

個人的には藤田修の笑顔がもっとも印象的なグランプリになりそうだ。

新星:
原田 聡

ここ静岡は伝説の土地である。

山田屋耕平がアマチュアプレイヤーにしてグランプリ優勝という偉大なる足跡をはじめて残した場所で、そこから堰をきったようにアマチュア・フィーバーが国内各地で起こったのである。

原田は第14ラウンドに北野とアマチュア最上位賞金1500$をかけたビッグマッチを行い、それに勝利して栄光の決勝ラウンド進出をはたした。原田は静岡に新しいジンクスを作るために、いまドラフトテーブルにつこうとしている。

Domestic Stars:
佐々木 裕介、加藤 一貴、池田 啓、塩津 龍馬、笹川 知秀

プロツアー経験もあり、国内では(全国区でないにせよ)これまでに名の知られてきた五名のプレイヤーたちが彼らである。そして、彼らに足りないものはともかくタイトルである。かつては森田雅彦などもこういったカテゴリーの一人だったが、彼はマスターズ・ヴェニスで優勝をはたして大出世していったというわけである。そして、いまや彼らの目の前にも扉は用意されている。

加藤は今年に入って二度目の決勝進出で、今年の8月のグランプリ横浜で決勝に残って以来というわけだから直実にトップへの階段をのぼっている。彼は初出場のプロツアーで二日目に残ったエピソードでもしられている。

池田は中村聡が盟主をつとめるチーム遊宝洞の中核メンバーでり、2001年グランプリ神戸とでベスト4に輝いた人物である。遊宝洞というと田中久也と鹿島彰浩が二大会連続でプロツアー・シカゴとヴェニスで日本人最上位を連取したことも記憶に新しいが、この静岡で池田のタイトルという新たな名誉をクレジットすることになるのかもしれない。

塩津はこれでグランプリ決勝ラウンドを経験すること4度目という強豪(静岡・名古屋・京都・静岡)である。岡本尋のもとに集う名古屋勢というのが世間一般の印象かもしれないが、寡黙な人格者である岡本の下で仲間たちをまとめる役目をはたしているのがいまの塩津である。彼も「若手有望株」から日本を代表するプレイヤーへとそろそろ抜け出してもいい頃だろう。大塚高太郎が日本王者となったことで名古屋二番手に名乗り出たかのような感がある今日だが、「地力で塩津」という声も根強いのである。

笹川も一時代の登場人物である。日本中が歓喜したプロツアー東京で、藤田剛史とスイスラウンド最終戦を戦ったあの男が最前線へと帰ってきたのだ。彼は福島出身のプレイヤーで、ファイナルズ王者となった斉藤友晴のベストパートナーとしても知られていた。

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