オールスターに願いを

更新日 Feature on 2005年 1月 31日

By Mark Rosewater

Working in R&D since '95, Mark became Magic head designer in '03. His hobbies: spending time with family, writing about Magic in all mediums, and creating short bios.

Translated by Yoshiya Shindo

2005年5月18~20日、ロサンゼルスの E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)のウィザーズ社のブースで、毎年恒例の第9回マジック・インビテーショナルが開催される。これは招待された選手によるオールスター戦で、5つの異なったフォーマットによる総当たり戦で行われるんだ。優勝者には、自分自身のデザインによるマジックのカード(本人をモデルにしたイラストつき)を作る権利が与えられる。そしてそのイベントは Magic Onlne 上で開催されるのさ。ただし、今回のインビテーショナルは今までとはいくつか違っている。

招待制クラブへようこそ

最大の変更点は、今回のインビテーショナルへの招待基準だ。昨年までの基準に詳しくない人たちのために、ちょっとこれまでのものを見てみることにしよう。

枠 1) 昨年のマジック・インビテーショナルの勝者

枠 2) 世界選手権優勝者

枠 3) DCIレーティング第1位のプレイヤー(コンポジット・レーティング)

枠 4) プロポイント第1位のプレイヤー

枠 5) プロポイント第2位のプレイヤー

枠 6) プロポイント第3位のプレイヤー

枠 7) プロポイント第4位のプレイヤー

枠 8) プロポイント第5位のプレイヤー

枠 9) 北アメリカ地区最高プロポイントのプレイヤー

枠 10) 南アメリカ地区最高プロポイントのプレイヤー

枠 11) ヨーロッパ地区最高プロポイントのプレイヤー

枠 12) アジア太平洋地区最高プロポイントのプレイヤー

枠 13) ファン投票第1位

枠 14) ファン投票第2位

枠 15) ファン投票第3位

枠 16) ファン投票第4位

大多数の枠は確定枠(投票の行われない枠)で、これまでの成績(累積のプロポイント)を規準に与えられてきた。残った4枠がファン投票枠だったんだね。今年はこの基準は2つの点で大きく変わる。第一に、プレイヤーの技術と同時に、他の事実も評価すること。第二に、参加者の選考にもっと観衆の意見を取り入れること(何せ、こいつは我々のイベントの中でも最も観衆に訴えるものだしね)。

さて、前ふりはこの辺にして、2005年のマジック・インビテーショナルの招待枠の発表といこう(以下の順番は、実際に投票を行う順番とは関係がないので注意)。


ボブ・マーハー、2004年マジック・インビテーショナル勝者

枠 1) 昨年のマジック・インビテーショナルの勝者(確定枠)

いいかい、全部の枠が変わるとは誰も言ってないよ。インビテーショナルの優勝の副賞は、実質二つだ。一つは、自分のカードを作れること。もう一つは、次の年にまたインビテーショナルに参加できることを、唯一保障される事実だ。どこのトーナメントにだって前年優勝枠があるもんだ。インビテーショナルにあってもいいだろう?

枠 2) 世界選手権優勝者(確定枠)

マジックには重要なタイトルが二つあって、その獲得者を招待しないとなればそしりを逃れるわけにいかないだろう。世界選手権はそのタイトルの一つだ。

枠 3) 最優秀プロプレイヤー(確定枠)

そしてもう一つのタイトルが最優秀プロプレイヤーだ。実際には、こいつは昨年にも採用されている(昨年は「プロポイント第1位のプレイヤー」って呼んでたけどね)。

枠 4) ヨーロッパ地区 (ファン投票)

枠 5) 南アメリカ地区 (ファン投票)

枠 6) 北アメリカ地区 (ファン投票)

枠 7) アジア太平洋地区 (ファン投票)

ことしのインビテーショナルでは9つのファン投票枠があって、そのうち4つは地区を基準にしている。それぞれのファン投票では、magicthegathering.com で候補者のリストを作り、みなさんにはその中からお気に入りの一人を選んでもらうことになるのさ。この枠を獲得できるのは、単純に一番の得票を集めた人だ(それが重要なんだけどね)。一言だけ追加。ヨーロッパ地区にはアフリカが含まれ、アジア太平洋地区にはオーストラリアが含まれる。それぞれの地区枠の分け方は昨年と同じだ。違う点は、今年はプロポイントじゃなくて、純粋にファン投票で決めるって点だ。

枠 8) ライジング・スター部門 (ファン投票)

この枠は前途有望なプレイヤーに与えられる。ファン投票枠の5人目だ。

枠 9) レジデント・ジニアス部門 (ファン投票)

プロツアーというものの別な側面に焦点を当てて、このカテゴリーでは他の人々とは違った知性を持っているプレイヤーをそろえようと思っている。環境に革命を起こしたのは誰か? 誰にも思いつかないようなことをやったのは誰か? 自身のアイデアでゲームの何らかの側面を変えてしまったのは誰か? ファン投票枠の6人目だ。

枠 10) ロード・ウォリアー部門 (ファン投票)

ゲームに時間と距離を捧げているプレイヤーをたたえる枠だ。対象となるのは、世界中を回ってマジックをプレイしている人たちになる。ファン投票枠の7人目だ。

枠 11) 人気部門第1位 (ファン投票)

君が参加させたい人を選ぶチャンスだ。条件だって? 君が参加させた一手だけで十分さ。

枠 12) 人気部門第2位 (ファン投票)

1枠で止める理由はないだろう?

枠 13) ジャッジ選定 (グループ投票)

 ファン投票とは別に、新たなタイプの投票も行おうと思っている。我々がゲームに貢献していると考えている人たちによるグループ投票だ。各グループ投票では、そのグループに関係するテーマを与えていく。最初のグループ投票はジャッジ選定だ。ジャッジが選ぶのは、良いスポーツマンシップのお手本となるようなプレイヤーだ。

枠 14) プロプレイヤー選定 (グループ投票)

次のグループ投票は、プロプレイヤーによるものだ。彼らが投票するのは、プロプレイヤーの何たるかをよくあらわしている人物だ。

枠 15) インターネットライター投票 (グループ投票)

第3のグループ投票は、インターネット上でのライターによるものだ。彼らが選ぶプレイヤーは、プロツアーというものに最もエンターテインメント的な価値を与えたプレイヤーだ。

枠 16) 開発部投票 (グループ投票)

最後のグループ投票は、ゲームを作っている人たちによって行われる。開発部が選ぶのは、マジックのゲーム的な側面に最も貢献しているプレイヤーだ。

確定枠が3つ、ファン投票枠が9つ、グループ投票枠が4つ設けられている。あわせれば、今年のインビテーショナルの参加者16人となる寸法さ。それじゃ、投票はどう進むのか? これからの8週間の間、異なったファン投票を1週ずつ行っていく(人気部門は1回で行い、上位2名が招待される)。そしてその8週の間に、我々はグループ投票の結果もまとめて今年の招待選手を発表していくことになる。ところで、最初の投票は2月3日だよ。

まだまだあるよ

9枠の投票で終わりかって? いやいや、もう一つ面白い投票が待ってるんだ。毎年、16人の招待選手は勝ったときに作ってほしいカードを提出する。そして毎年、多くの観衆は面白いカードを作ったプレイヤーを応援するんだ。しかし残念なことに、「面白いカードを作った某氏」はえてしてインビテーショナルに勝てない。今年はこの問題を解決しようと思う。今年のインビテーショナルでは、各プレイヤーがカードを提出したところで、皆さんにその中で一番作ってほしいカードの投票を行うんだ。(優勝者以外で)最も多くの票を集めたカードは、優勝者のカードと共に実際のカードになる(ただしイラストに出る権利は無しだ――そのためには優勝しなくちゃいけない)。新しいタイプの「カードを作るのは君だ!」であり、インビテーショナルに君の意思を伝えるすばらしい方法でもあるし、新しいマジックのカードの誕生でもあるのさ。

もっともっとあるよ

でも、今回教えることができるのはここまでだ。今年のインビテーショナルに関する様々な発表に関しては、magicthegathering.com を注意してみていてほしい。今年のフォーマットやデッキ募集なんかもあるよ。それと、第1回投票は2月3日からだ。お忘れなく!

マーク・ローズウォーター

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