チーム戦のイベント規定

更新日 Feature on 2013年 11月 15日

By testing

 今月末はグランプリ・京都が行われます。フォーマットはチーム・リミテッドです。

 グランプリでのチーム・フォーマットは少なく、直近ですと6月に行われたプロビデンス(アメリカ)が、『ラヴニカへの回帰』ブロックのチーム・リミテッドで行われました。

 国内でのチーム戦グランプリとなると、2006年の浜松(チーム・スタンダード)。さらにチーム・リミテッドとなると、2005年の大阪までさかのぼります。使用されていたのは『神河物語』です。

 あれから8年の時を経て、チーム・リミテッドのグランプリが国内で行われます。

 そこで今回は、チーム戦における大会規定を説明いたします。

 なお、以下の項目については、『マジック:ザ・ギャザリング イベント規定』(MTR)に従った説明をしております。実際のグランプリ会場では、多少の変更がある場合もあります。当日はアナウンスをしっかり聞き、円滑な運営にご協力いただけると幸いです。

 以下、3人チーム戦を想定し、プレイヤーP、Q、Rは同じチームで、対戦相手のチームはX、Y、Zとします。

イベント参加登録時

 3人チーム戦では登録時に3人のプレイヤーが1チームとして登録を行います。この際に、A、B、Cというようにチーム内で順番を決めなくてはいけません。この順番に従い、相手チームの同じ順番のプレイヤーと対戦することになります。

例)チーム内の順を P-Q-R、X-Y-Z と登録し、この2チームが対戦する場合、

 PはXと、QはYと、RはZとマッチを行うことになります。

 登録時に決めた順番は後から変更することができません。また、異なる順番のプレイヤーとは対戦しません。

 なお、チーム名を記入する場合もありますが、近年のチーム戦では順番通りにプレイヤーの姓を並べたものになります。

例)Yamada/Maeda/Tanaka など。

デッキ登録時

 グランプリではデッキ登録が必須となります。チーム・リミテッドでのデッキ登録には、個人戦リミテッドでもおなじみのチェックシート(下記参照)を使います。


 グランプリ初日では、個人戦と同様にデッキのカードプールのチェックが行われます。

 3人チーム・リミテッドでは、ブースターパックを12パック使用します。グランプリ・京都の場合、パックの内容は全て『テーロス』となります。

 大会規定ではリミテッド戦でのカードプール登録時間は20分となります。この20分の間に、12パックを開封し、全てのカードをチェックシートに書き込まなくてはいけません。個人戦の倍のカードを登録することになるので、チームの仲間と作業を分けあって、効率よく書いていきましょう。全てのカードを色別に分けてから登録を始めることをおすすめします。

デッキ構築時

 さてチェック済のカードプールが渡されました。いよいよ構築の開始です。

 チーム戦の構築時間は60分です。長いと思いますが、実際にやってみると驚くほど短く感じることでしょう。なにせ組むデッキは個人戦の3倍なのですから。

 構築した3人分のデッキは、改めてチェックシートに書き込まなければなりませんが、ここで一つ注意があります。それは、『プレイヤー間でカードの共有はできない』ことです。

 つまり、チーム内でデッキとして使わなかったカードも、各チームメイトに分け与える必要があります。

 Pが登録したメインデッキやサイドボード内のカードを、チームメイトであるQ、Rは使うことはできません。

 最後に、基本土地の枚数を書くのを忘れないようにしましょう。

ラウンド

 構築も終わり、いよいよ対戦です。先述した通り、チーム内の順番に従って着席することになります。

 チームのテーブル番号は隣り合ったものになります。

例)100番の席にP、101番の席にQ、102番の席にRといった感じになります。

 ラウンドが終わった後に提出する結果記入用紙(スリップ)は、チームで1枚になります。チームでの勝敗を記入して下さい。

チームでの意思疎通

 個人戦とチーム戦の大きな違いは、『ゲーム中であっても、チームメイトに助言ができる/助言を受けることができる』点です。

ワールド・マジック・カップ2013より

「この手札マリガンすべき?」「このカードからプレイすべきだよ。」「相手は除去持っていると思う?」……などなど、自由に話し合って構わないのです。

 とはいえ、注意すべきことが数点あります。

プレイが遅くならないように意思疎通をする。

 いくら自由に話し合えるとはいえ、肝心のゲーム進行が遅くなってはいけません。

 ひとりで決めかねているところをチームメイトに相談しているのですから、決断が早くなることはあれ、遅くなることは無いでしょう!

 相手側がなかなか次の行動を起こさない場合は、ジャッジを呼んで指示に従いましょう。

一度プレイエリアを離れたら、マッチ終了時まで戻ることはできない。

 イベント規定 8.3 にありますが、一度でもプレイエリア(テーブル)を離れた場合、マッチ終了時まで戻ることは認められません。用事がありプレイエリアから離れなくてはいけない場合は、ジャッジを呼んで指示に従いましょう。

非公開情報を手にした可能性のあるチームメンバーは、チームメイトに話しかけられない。

 これもイベント規定 4.5 にありますが、非公開情報を手にすることができる可能性のあったチームメンバーは、そのマッチの間チームメイトと意思疎通してはいけません。

 特に、観客と話をしていた場合はこれにあたります。

イベントからの退出(ドロップ)

 チームメイトの内一人でもイベントから退出した場合、そのチーム全員がイベントから退出した扱いになります。ドロップにサインする場合はチーム全体の意思をまとめましょう。

カードプール登録時での退出

 実際にお目にかかる機会は少ないかもしれませんが、カードプール登録時……つまり、構築するカードを交換する前に、イベントから退出することもできます。この場合、その登録していたカードを手に入れてイベントから退出することになります。


 おっと、最後に。

 何かあったらジャッジを呼びましょう。これに尽きます。

 京都では久しぶりにプレイヤーとして参加しますので、もし対戦することがありましたら、お手柔らかに。それでは、良いグランプリを!

Written by: testing

 愛知在住のレベル 2 ジャッジ。ルールに造詣が深い氏のブログ closet belief 2 では、おもにルールにまつわる役立つコラムが掲載されることが多く、毎週金曜日に掲載される Friday Magic Quiz を毎週楽しみにしているファンも多い。

 本コラム Formal Magic Quiz は、氏のブログで連載されている Friday Magic Quiz への氏によるオマージュであることは疑いようがない。どちらも略称 FMQ としてお楽しみいただければ。

 過去の『Formal Magic Quiz』は、記事『ウィザーズプレイネットワーク通信』内にてご覧いただけます。

最新Feature記事

FEATURE

2021年 9月 16日

『イニストラード:真夜中の狩り』プレリリース入門 by, Gavin Verhey

マジック・プレイヤーのみんなが大好きな次元の1つ、「イニストラード」を再訪するときがきた。 このゴシック・ホラーをテーマにした(吸血鬼に人狼、ゾンビ、スピリット、そしてもちろんそれらに対抗する人間がたくさんいる)不気味な次元は、楽しさとフレイバーに満ちている。私たちは今回、そんなイニストラードの真髄へ回帰する。早くみんなに体験してもらいたくて仕方がないよ。 君たち...

記事を読む

FEATURE

2021年 9月 2日

『イニストラード:真夜中の狩り』メカニズム by, Matt Tabak

多元宇宙の中でも、イニストラードほどその次元の住人たちの恐怖をかき立てるものはありません。私達も怖れるべきでしょうか?もちろん、その必要はありません。なにせ、カードゲームだから。ここは素晴らしい舞台です。だから、『イニストラード:真夜中の狩り』で再び訪れるのです。では、一体どんな能力やメカニズムやキーワードが我々を待ち構えているのでしょうか?その答えを知るただひとつの方法...

記事を読む

記事

記事

Feature Archive

過去の記事をお探しの場合 アーカイブのページをご覧ください。人気の著者による、数千にわたるマジックの記事が残されています。

一覧を見る