プレインズウォーカー・ポイント実績 ベータ版公開!

更新日 Feature on 2012年 8月 2日

By Dave Guskin

私たちはなぜゲームをプレイするのでしょうか。 まず、楽しみたいからだと思います。それが思い出に残るような経験ならなお良いでしょう。 そういう意味での長続きする楽しみは、ゲームのルールを覚え、その範囲内で試行錯誤し、最終的に成功を収めることで得られます。 勝つことはゲームをプレイする中で得られる成功の一例に過ぎません。 何かを発見したり達成する瞬間はすべて、成功です。そしてこれらの経験は私たちの心に残り、ゲーム自体が終わったずっと後でも話の種になります。

今日は、プレインズウォーカー・ポイントに試験導入された「実績」についてご説明します。 さて、これからは参加や勝利が評価されるだけでなく、プレイ中にあなたが達成する様々な成果も認識されるようになります。 これらの楽しい出来事は、プレインズウォーカー・ポイントのスコアカードの一部として世界とシェアすることができます。 プレインズウォーカー・ポイントのウェブサイトからあなたのマジック・イベント履歴を見ることができますが、どこでプレイして何で勝ったのかを確認できるこのページもまた、イベントで得た楽しみを思い返す役に立つことでしょう。

ゲーマーの遊ぶゲーム

ウィザーズで働き始めるずっと前、私はゲーマーでした。 今は違うのかといえば、そうでもありませんが。 私が過去に好きだったゲームとそうでないゲームを思い出すうちに気づいたのは、ゲームに負かされるのは実に気分が悪いということです。 ゲームとプレイヤーは、「お前のルールに従ってやるから、代わりに俺を楽しませろよ」というある種の合意を形成します。 この暗黙の契約が破られると、たいへん面白くないわけです。 これはいろんな形で起こり得ますが、大抵は合意の目標に到達するのをゲームが邪魔していると感じられることによって起こります。 マジでゲームさん、そりゃないでしょ !?

バトルトード という古いファミコン・タイトルは、その常軌を逸した難易度で有名です。 一度もクリアしたことがありませんし、ゲームバランスがいかに酷いかという愚痴をこぼす以外の楽しみも得られませんでした。 (念のため言っておきますと、ゲームバランスについて愚痴をこぼすのもそれはそれで楽しいです。ただ、ある程度で疲れます。) Jetpack Joyride は1ボタン操作の iOSアーケード/サバイバルゲームで、私が思うところの「修正版」バトルトード の良い例です。それでもまだかなり難しいですが、このゲームは多くの小目標を達成できるような造りになっていて、単純なクリアではなくこれらの小目標がゲームの中心になっています。

スタークラフト2 は戦術ゲームの名作で、ユニットの組み合わせを試行錯誤したり、自分で目標を立ててそれを達成するだけでも十分に楽しめるタイトルです。 ところが、勝ちに行くゲームプレイを好むタイプ(私たちが呼ぶところの"Spike")以外の人にとっては、対人戦は非常に苛立たしいものになるでしょう。 私もこのせいで対人戦をなかなか楽しめません。私はゲームにおいて自分なりのスタイルを追及するタイプ(私たちが呼ぶところの"Johnny")なのですが、ランキング・ゲームとはそういうものではありません。 幸いスタークラフト2 には多くの低レベルチャレンジが含まれていて、すばらしい一人用キャンペーンや報酬つきの小目標を楽しめます。

ほとんどのデジタルゲームは、副目標を設定することで難易度を維持し、かつゲームバランスの問題を回避できるということがわかります。 たとえばメインシナリオを進めるのが非常に難しくても、探索や他の要素を極め、それが報われるというわけです。 この考え方はそのまま対人戦に応用できます。対人戦において1位を目指すことは、「非常に難しい」メインシナリオに当たります。 1位になる以外にも、称賛に値する成果はたくさんあるのです。

目標はいくらでも


最近のゲームはこういった「称賛に値する」要素に実績という形で報いますが、実績の対象となり得る活動は山ほどあります。

  • 一人用ゲームを極める:最高難易度でゲームをクリア!
  • 特別モードや一味違ったパターンでのプレイを追及する:パズルモードで一番難しいパズルを解いた!
  • 驚きや楽しみに満ちた、ゲームの隠された側面を発見する:隠し面を発見した!
  • 特に多人数ゲームや単一ゲームを超えた世界でのやり込み:10連勝! パズルを10秒で解いた!

等々、どんなゲームをプレイしているかによって色々な実績が考えられます。

ここで大切なのは、これらの活動のほとんどはゲームで勝つこととは関係ないということです。 ゲームで勝つことはそれ自体が報酬であり、現実的なもの(イベントの賞金や名声)から心理的なもの(達成感など)まで多くを得られます。 しかしゲームをプレイしても毎回勝てるわけではありませんし、負けの印象が強くてゲームが実際よりも楽しくなかったかのように感じてしまうこともあります。 そこで実績の出番です。

まず、色々やってみる


プレインズウォーカー・ポイントは、イベントごとのあなたの活動の良い記録です。 プレイすれば、ポイントを得られます。 獲得したポイントがある一定のラインに達すると、グランプリの不戦勝枠やワールド・マジック・カップ予選への参加資格などが与えられます。 今後は、試験導入された実績とバッジを通してご自分の実績を確認することもできるのです。

マジックのプレリリースでは実績の原型となるシステムを使用しています。 最近プレリリースに参加した方は、新セットでプレイしながらいくつかのゲーム内シナリオを収集・記録できる目標カードを見たことがあるかもしれません。 これが隠し味の半分、「目標」の特定とそれを記録する方法 です。 実績にしたがってこれらの目標を達成するのは、とても楽しいです。私自身、従業員向けプレリリースで他の参加者とハイタッチしたり20/20の賛美クリーチャーで攻撃しようとするといったことを、非常に楽しみました。

アヴァシンの帰還 のプレリリースおよび獄庫では、このシステムを少し拡張しました。 記入した目標カードを提出することで、プレイヤーが獄庫を開放する活動に貢献したのです。 目標を達成すると、次のステップが意味のあるものになります。それは残りすべての経験と関係していて、本質的に自己管理型の活動にいくらかの終幕感を与えます。

この洗練された店舗向け実績システムでさえ、何かが欠けています。屋上から皆に向けて「やったぜ!」と叫ぶための方法です。 プレインズウォーカー・ポイントでは、試験実装された実績やバッジをFacebookやTwitterでシェアすることができるようになりました。

そして、シェアする

店舗のイベントでプレイすると、賞やさらに大きなイベントへの参加権を得られます。 これからは、友だちとシェアして達成した成果を見せるためのスコアカードを持つことができます。

これが隠し味の残り半分: 成果をシェアする方法 です。 プレインズウォーカー・ポイントのイベント履歴にある個々のイベントは、あなたが何をしたのかについての詳細を語りません。 ポイントを稼いでレベルアップしても、友だちには何がすごいのかよく分からないのです。 イベントで優勝してそのことをシェアすればそれは素晴らしいですが、先に述べたとおり勝つことはそれ自体が報酬のようなものなのです。 勝つことはそれ自体素晴らしいので、ゲーム・デザイナーとしては、プレイヤーが勝っていないときの楽しみについて考えたいものです。 今後のプレインズウォーカー・ポイントは、ポイントを集めてレベルアップすることに加えて、様々な成果を達成することでプレイヤーのすごさを見せる手段を提供してくれます。

システムは準備万端

つまりこういうことです:勝つことだけでなくプレイヤーが様々な成果を達成することにも報いるシステムを用意し、望むならそれらの成果について友だちとシェアしてもらいたい。 そのシステムは以下のようにして作られました:

  • プレイヤーにイベントでプレイしてもらうときに、私たちは勝利以外にも粋なフォーマット、トップ8などの「副目標」的な成果、長期参加、などの様々な事柄に注意を払います。
  • これらの事柄について、プレイヤーはPWPのサイトで実績を獲得します。
  • これらの実績から好きなものを選んでスコアカードに並べ、あなたがいかにすごいかを皆に知らせることができます。

このシステムによってあらゆるレベルのプレイヤーがゲームを楽しむことができ(ゲームプレイを犠牲にして勝つことだけにこだわるのでなく)、既存のプレイヤーがマジックの可能性をさらに追求でき、もしかしたらその過程でさらなる楽しみを発見してくれることを願っています。

PWP全体とは異なり、実績の獲得は遡及しません。 つまり、過去の活動について実績を獲得することはできないわけですが、これからの活動についてはすぐに実績を獲得し始められます。

その仕組み

ウェブサイトにログインすると、新しい実績タブがあることが分かると思います。 さらに、あなたのホームページには新しい実績トラッカーが追加されています。

新しい実績を獲得すると、獲得したバッジがホームページと実績タブの両方に現れます。 さらに、プレインズウォーカー・ポイントのスコアカードを編集し、シェアした時や誰かがあなたのページを訪れたときにどの実績が表示されるかを設定することができます。 実績のバッジをクリックすると、イラストと獲得の仕方を見ることができます。

(導入時の初期実績をいくつか紹介する前に、もう一つ余談を。マジックの素晴らしい点の一つは、その芸術的なイラストとカードの構図であることに触れておくべきでしょう。 ゲーム・デザインという私の領域からは外れますが、弊社のウェブサイト・デザイナーは良い仕事をしたと思います。マジックのアートの素晴らしい素材を持ってきて、プレインズウォーカー・ポイントの実績システムに応用したのです。 退屈な白黒のアイコンはひとつもありません。壮麗なフルカラーのかっこいい天使やドラゴンです!)


その仕組みによって、実績は三種類に分類されます。

連続実績: レベル1、2、3みたいなもの

最初の分類は連続実績 です。 連続実績とは、ある一つの活動にまつわる、3段階の成果です。 お察しのとおり、これらは基本的に簡単・普通・難しい、というようにだんだん難しくなります。 より高レベルの実績を獲得することで対応するバッジが「レベルアップ」し、この活動におけるその時点で最高レベルの成果のみが表示されます。

発売イベントやFNMへの参加状況に関する連続実績以外にも、色々な可能性を追求する活動に関するものもいくつか用意しています。そういった領域にも楽しみがあると思うからです。

フォーマットの初心者/フォーマットの熟達者/フォーマットの師匠 は、認定フォーマットを極めたことに対する実績です。 他のフォーマットを試してみたことはあるかもしれませんが、大抵の人はスタンダード・プレイヤーでしょう。 マジックを新しい形でプレイしたいという欲求が募ったならば、マジックの多種多様なフォーマットをすべて極めてみるのも良いでしょう。


店舗の従者/店舗の騎士/店舗の英雄 は、一週間のうちより多くの日に地元の店舗に足を運ぶことを奨励する実績です。 すでに毎週金曜FNMのために足を運んでいるかもしれませんが、 [ここに平日の曜日を挿入]にカジュアルプレイを楽しめることを知っていましたか? そして[ここに週末の曜日を挿入]のカオス・ドラフトを誰が忘れられましょうか。 (たぶん)本当ですよ!


累積実績: 一度達成したなら、二度、三度

本質的に、実績とはあなたが達成した成果の記録です。 実績の2つ目の分類は累積実績 です。同じ活動を何度も行えば、同じ実績を複数獲得できます。 私たちはプレイヤーにマジックでの成果を誇らしく思ってもらいたいわけですが、それは複数のイベントで同じ成果を達成した場合でも同様です。 たとえばプロツアーに参加するのは大変なわけですが、これを何度も繰り返したなら、それはすごいことです。

PTQ Top 8 はプロツアーを目指す過程で入手しシェアできるメダルのようなものです。

破竹の勢い マジック・メタゲームにおける「皆殺し」です。 連勝記録を伸ばして「ほとんど無敵」の領域に達したなら、さらに自信を持ってもらいたいのです。

単発実績: 獲得は一回限り

この先すべての実績を初めから明らかにはしません。 情報量が多すぎるというだけでなく、発見の楽しみを奪ってしまうからです。ほとんど誰もやったことがなくて、あなたにならできることが何か無いだろうか? そこで3つ目の分類、単発実績 の出番です。これらの実績は一度しか獲得できず、実際に獲得するまで隠されています。 (友だちや有名人が獲得してこれらの実績の存在を知ることになるかもしれませんし、あなた自身の達成した成果によって獲得するという嬉しい驚きがあるかもしれません!)

単発実績の一部をご紹介:

栄光の探求者 は、比較的新しいプレイヤーが100戦目の認定マッチを終えて組織化プレイに順応したことに対する実績です。

不屈の献身 は収集実績とでも言うべきもので、複数の領域で成果を上げたことに対する実績です。 ネタバレはこれくらいにしておきます。残りの実績の獲得の仕方は、ぜひ皆さんで発見してください!

実績獲得!

もちろん、このプレインズウォーカー・ポイント実績の試験導入は始まりに過ぎません。 現在様々な計画が進行中で、以下はその一部です。

  • ラヴニカへの回帰 の壮大なアップデート。
  • 新セット発売ごとに追加される新しい実績群。一部はそのセットのテーマに沿ったもので、一部はより一般的な成果です。
  • 最終的には「プレリリース目標」と「プレインズウォーカー・ポイント実績」を融合して、スーパー・ハイブリッド実績システム的なものに(個人的にはこれを非常に楽しみにしています。ゲーム内の成果を称賛し、それを楽しみに結び付けられるわけですから)。

まだプレインズウォーカー・ポイントに登録していないなら、登録は簡単です。店舗イベント(FNMかマジック・セレブレーションあたりはいかがでしょう?)に参加して、DCIメンバーカードをもらうだけです。 その後、プレインズウォーカー・ポイントのウェブサイトであなたのアカウントを設定してください。 プレインズウォーカー・ポイントや実績についてのさらなる詳細は、www.wizards.com/magic/planeswalkerpoints/Information#Termsにある利用条件をご覧ください。

ここまで読んでくれてありがとう! 皆さんが集める素晴らしい実績を見るのを楽しみにしています。 Twitterの#pwptsの会話にもご参加ください!

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