2012年マジック・プレミア・プレイの変更について

更新日 Feature on 2011年 12月 23日

By Helene Bergeot

Hélène Bergeot started her career with Wizards of the Coast in France in December, 1995; afterwards, she spent a few years in the European headquarters based in Belgium and eventually relocated to the Renton office. She is currently the director of organized play and trade marketing.

 私はウィザーズ・オブ・ザ・コースト社組織化プレイのディレクター、ヘレン・バーゴット/Helene Bergeot です。今回、組織化プレイの方針についていくつかの変更点を説明いたしました(こちらをご覧ください)が、ここでは今回の決定の目的と方向性についてお話ししたいと思います。

 まず、私たちは、プレミア・プレイ・プログラムの変更にあたって、以下のような目的を定めました。

  • プレミア・プレイが、マジックの最高レベルのイベントであり続けること
  • プレミア・プレイが、何百万という世界中のマジック・プレイヤーのやる気を引き出すこと

 私たちはそのため、プレミア・プレイの改善に日夜励んでいます。

 また同時に、私たちは、皆さんがすばらしいプレイ経験を得られるようにしていくために、世界中にあるウィザーズ・プレイ・ネットワークの店舗と協力しています。世界中の多くの国で、ホビー・ショップはマジックのコミュニティの中心となっています。プレイヤーがいつでも集まれるところ、それがホビー・ショップなのです。

 ホビー・ショップはマジックのコミュニティを作り、育てていく上での重要な第一歩です。ですから、プレミア・プレイと店舗でのプレイとの関連はより重要になってきています。これが、最近の組織化プレイの変更の背後にある考え方です。

 こうして考え、私たちは前回の告知以降の皆さんの考え方に耳を傾けていました。

 いただいた反響の中で特に強く主張されていたものを踏まえて、修整することになったことにはこのようなものがあります。

  • マジック最強国を決める、世界規模のイベントを行なう
  • 小さな国でもプレミア・プレイに参加できるようにする
  • 「地曳」に終止符を打つ

ワールド・マジック・カップの導入

 私たちは、各国代表選手によるプレミア・イベントがやりたいという皆さんの熱意を受け止めました。どの国が「俺たち最強!」と宣言できるのかを決め、自分たちの代表に惜しみない声援を送ることができるような方法――それが、ワールド・マジック・カップの導入です。

 皆さんからの国別選手権に関する多くのコメントを読ませていただいた上で、なぜ、これほどに愛されているイベントを再構築しなければならなかったか説明いたします。これまでのイベント形式においては、多くの国で、国別選手権の主催と運営のためにその国のリソースをほとんど消耗してしまうということがありました。その結果、その地域のマジック・コミュニティを育てることができなくなっていたのです。地域のホビー・ショップのネットワークに支えられた世界規模のチーム戦を行なうことで、この問題を解決することができることを非常にうれしく思っています。

 ワールド・マジック・カップは、世界最強の国を決めるための4人チーム戦のイベントとなります。3人は、指定されたホビー・ショップで開催される一連のイベント、ワールド・マジック・カップ予選によって選ばれます。4人目のプレイヤーは、その国の最上位のプロ・プレイヤーが選ばれます。この変更によって、その年の最強の国を決めるとともに再優秀な個人を決めるというプレミア・レベルのイベントは維持されることになります。

 また、皆さんからの、プレミア・プレイを多くの国で参加できるようにして欲しいという思いを受け止め、ワールド・マジック・カップの上位プレイヤーが次のプロツアーに招待されるようにしました。ワールド・マジック・カップは、より市場の小さな国からもプロツアーに参加できる道筋をつけるわけです。

 ワールド・マジック・カップに関する詳細は、こちらのお知らせをご確認下さい

「地曳」に終止符を打つ

 このことに関しては、何の異議もありません。9月に導入されたシステムでは、プレイすることが推奨されていますが、マジックをプレイすることによる褒賞を得るために楽しみを損なうのでは意味がありません。ゲームの楽しみを損なうような形でプレイを強制されていると感じて欲しくはないのです。

 プロツアー「闇の隆盛」以降、プレインズウォーカー・ポイント競技合計上位100人をプロツアーに招待するというシステムを廃止します。代わりに、技術溢れるプレイを直接招待することにしました。各グランプリの上位4名、ワールド・マジック・カップの上位4チーム、プロツアーの上位25人です。現在、プレインズウォーカー・ポイント上位100人に渡されているエアフェア賞は、そのままこれらの直接の招待に与えられることになります。

 私たちは、マジックに実績と熱意のあるプレイヤーに報いたいと思っていますが、その方法についても変更しています。現在のプレインズウォーカー・ポイント競技合計を、期間合計と年間合計に分割します。これまで通りワールド・マジック・カップ予選への招待とグランプリでの不戦勝を配分するために用いられますが、今後は定数に達したらそれで得られる利益は保護され、いつ失うかも知れないという恐怖にさらされながらプレイを続けさせられることはなくなりました。

 また、プレインズウォーカー・ポイントのイベント倍率についても賛否の反響を頂きました。それらにお答えして、この問題を解決していくための足がかりとしていきます。フライデー・ナイト・マジックとは何なのかを明確化するため、フライデー・ナイト・マジックのイベント倍率をその意図に合わせて下げることにしました。フライデー・ナイト・マジックは楽しくプレイすることが第一で、新規のプレイヤーが安心して参加でき、その地域のマジック・コミュニティの一員となる窓口です。そして、イベント倍率が1であるところの、他の店舗イベントを食い荒らすようなものであってはならないのです。

プロツアー予選について追加で

 北米においては、プロツアー「アヴァシンの帰還」から、一部のホビー・ショップでプロツアー予選を開催することになります。目標は、2012年後半にもプロツアー予選を店舗に完全移管することです。私たちはそれらのホビー・ショップと協力して、皆さんに最高のプレイ経験を提供していきます。

 加えて、私たちは世界中で開催されるプロツアー予選の数を増やすことを決定しました。これは、遠隔地によりよく供給するため、またそういったコミュニティからプロツアーへの道を提供するためです。現在、1シーズンに行なわれているプロツアー予選の数は200ですが、第3プロツアーにはこれを220に増やそうと思っています。例を挙げるなら東欧や島嶼国といったところが優先的に増えることになります。全ての小さな市場で毎シーズンプロツアー予選が開かれると言うことではありませんが、シーズンごとにそういった小さな国々を回る形にすることが決まっています。

 また、プレインズウォーカー・ポイントのウェブサイトを、新しいイベント倍率やその他のポリシー変更に基づいて修整しているということをお知らせします。これらの変更は1月末までかかることになります。この更新が終わるまで、プレインズウォーカー・ポイント合計が正しく計算されない場合があります。

 現在、様々な変更が行なわれています。ご協力下さい。

 私たちは、プレミア・プレイと最高のプレイ経験を通したマジック・コミュニティの成長のために尽力しています。ご意見をフォーラム(英語)やツイッター(ハッシュタグ#mtgop)、あるいはメールWizards-japan@wizards.com(日本語可)までお寄せ下さい。

ヘレン・バーゴット/Helene Bergeot

(Translated by YONEMURA "Pao" Kaoru)

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