Round 10: Loafing Giant VS Voice of Soul

更新日 Feature

By 松井健治

マッチの方は森慶太に代わりに私がお送りする。
互いのデッキ情報として聞いた事は Alex と Mike の二人のデッキが圧倒的に強いと言う事だけ。
Robert と小宮はおなじドロマーカラーで、相手のデッキの方が上回っているらしいがそこは小宮の腕の見せ所。

この有名な強豪外人プレイヤーを前にして果たして勝利を物に出来るのか。

まずは A 卓に座っている Mike と堂山の戦い。
堂山のデッキはトリーヴァカラーにタッチ《 Magma Burst / マグマの噴出》のとてもじゃないがデッキパワーは卓上の誰よりも弱いものとなっている。

試合が始まり、まず動いたのが堂山で平地、《 Treva's Ruins / トリーヴァの廃墟》からの《 Thornscape Apprentice / 荊景学院の弟子》という次からの動きが非常に制限されるスタート。 そこに Mike が《 Tribal Flames / 部族の炎》を《弟子》に撃ち、《廃墟》向かって《 Crosis's Charm / クローシスの魔除け》のブーメランモードで《廃墟》を手札に返され堂山の場には何も無くなる。
そこから Mike の展開する《 Phyrexian Slayer / ファイレクシアの殺害者》や《 Phyrexian Bloodstock / ファイレクシアの吸血兵》が堂山を執拗に攻め立てる。
堂山も《 Charging Troll / 突進するトロール》で耐えようとするが、 Mike の手札から《 Shivan Emissary / シヴの使者》が零れ落ちてきて相手のクリーチャーをどうこうする間もなく蹂躙されるのだった。

Mike 1-0 堂山

その横の B 卓では同色の Robert のデッキに押し切られており、桧垣の方を見るとやはり小宮と同じ。

Robert 1-0 小宮
Alex 1-0 桧垣

こんな事ではと踏ん張り返す桧垣と小宮。
まず桧垣の方から行ってみよう。

桧垣はマリガンするが、 1 戦目の様に《 Thunderscape Apprentice / 雷景学院の戦闘魔道師》から《 Horned Kavu / 有角カヴー》へ繋げ、《 Caldera Kavu / カルデラのカヴー》まで呼ぶ綺麗なデッキの回り。
だが、そこへまたも Alex の《 Flametongue Kavu / 火炎舌のカヴー》が《有角カヴー》を焦がす。
だがここで重要なのは Alex の土地が 3 枚で止まっている。
それも森しか存在しないのである。
先ほどの赤マナは《 Quirion Explorer / クウィリーオンの開拓者》から出したものであるが、実は Alex の手札には 2 枚の《 Armadillo Cloak / アルマジロの外套》が握られており、これがクリーチャーにエンチャントされてしまうとたちまち桧垣は試合に勝利する手段がなくなってくる。
そこへ Alex は《 Jade Leech / 翡翠のヒル》を戦線に投入。
この巨大生物を前に桧垣は 2 体の《 Hooded Kavu / 頭巾カヴー》で Alex のライフを徐々に削っていく。
まだ土地を引く事の出来ない Alex は桧垣のクリーチャーに対して細かく除去を打っていくがとうとうここで桧垣が決めの一手を打った!

「Void Four !」

Alex 1-1 桧垣

続いてこの戦いを行方を見守ろう。
先手の Alex が《 Quirion Sentinel / クウィリーオンの歩哨》で素早く攻めているのに桧垣は 4 ターン目に《 Root Greevil / 始祖グリーヴィル》を出すことしか出来ない。
その《グリーヴィル》も早々に《 Slay / 殺戮》で除去され、桧垣にとって危険な展開。桧垣も押し返さなければそのまま負けてしまうのでクリーチャーを召喚していくと《火炎舌のカヴー》がまたもや襲い掛かってくる。
だがそこは《火炎舌のカヴー》で除去されるはずのクリーチャーは《 Death Bomb / 死の爆弾》を使ってかわし、《火炎舌のカヴー》の 4 点は自分自身に跳ね返ってきた!

ここで場が平らになりやっと桧垣が反撃を始める事が出来る。
先ほどから手札に埋まっていた《頭巾カヴー》を 2 枚キャストし、この後に Alex が出してくる《翡翠のヒル》の影からダメージを通し続ける。
お互いのライフは殆ど同じみたいなもので、このまま桧垣が殴り続けると先に桧垣が死ぬ計算になるのだが、次のターンの桧垣のドローしたカードは《 Fires of Yavimaya / ヤヴィマヤの火》だった。
とりあえず《ヤヴィマヤの火》をキャストして殴り続けているあたりで桧垣は計算する。Alex は殴るしか出来ないので《翡翠のヒル》は寝ている。
相手のライフは 7 、《頭巾カヴー》* 2 と、《ヤヴィマヤの火》だけでは 1 点足りない。
そこで桧垣の引いたカードは《 Thunderscape Apprentice / 雷景学院の弟子》! そのまま Alex は桧垣のクリーチャに対処する事が出来ず、紙一重のところで桧垣は大切な 1 勝を手にした。

桧垣 2-1 Alex
Voice of Soul 1-0 Loafing Giant

では堂山と Mike の対戦だ。
先手の堂山はとりあえず土地を並べ、初手からあった《 Harrow / 砕土》を撃つまでは何も出来ないような様子。
対する Mike は《 Nightscape Apprentice / 夜景学院の弟子》から《 Doomsday Specter / 終末の死霊 》まで一気に繋いで来る。
そこを 1 枚しか入っていない《 Magma Burst / マグマの噴出》で横にいた《 Caldera Kavu / カルデラのカヴー》と一緒に除去。
危機を凌ぎきったと思いきや、《マグマの噴出》を撃った後の堂山の手札にはなにも無く、やり返す事ができないでいるところに Mike からの《 Phyrexian Delver / ファイレクシアの発掘者》が先ほどの《終末の死霊》を拾い上げて来るではないか! 堂山のデッキにこれ以上《終末の死霊》をどうにかするカードは 2 体のタッパーががあるにはあるのだが、Mike の手札にはそれを除去する方法はふんだんに用意されている。
ここから手札を覗かれ手札にあったカードは強力だが《終末の死霊》の能力と、《 Bog Down / 泥中》で全て手札が取り除かれる。
堂山は最後まで諦めずに Mike のライフを残り 4 まで追い込むが《夜景学院の弟子》と《 Shivan Emissary / シヴの使節》が回り始め、これをどうにかする手段は堂山には残されていなかった。

Mike 2-0 堂山
Loafing Giant 1-1 Voice of Soul

さぁ、ここが勝負の分れ目だ。
ここで勝たないと決勝ラウンドに上がる事は出来ない。
始まる 3 本目。

もうお互いのデッキが判っている両者は必ず後手を取る。
Robert も勿論後手でスタートし、小宮は早速 3 ターン目に《 Samite Archer / サマイトの射手》を出して先手の利を利用して早速場の構築にかかる。
そして 4 ターン目には《 Glimmering Angel / 薄光の天使》を出してガンガン攻め立てていく。
このターンまで平地と沼しかなかった Robert が島を引き《 Aurora Griffin / オーロラ・グリフィン》をキャストして先の見通しを立てるが、《薄光の天使》は止まらない。
《サマイトの射手》に《 Shackles / 手かせ》を付け、毎回の起動は出来ないようにするが、勿論エンドにしか動く気のない《サマイトの射手》はアンタップ状態。
この 1 点のダメージ & プリベントは本当に効く。
そこから小宮はまだまだ攻める。
《夜景学院の弟子》、《 Stormscape Apprentice / 嵐景学院の弟子》を一気にキャストし、次のターンにはキックの《 Probe / 調査》が炸裂。
とどめのキック《泥中》で Robert は展開する前に完全に手札を 0 にされてしまう。
これで勝ったかと思えば Robert の引いてくるカードも強く、《 Hobble / 足縄》から《 Stormscape Familiar / 嵐景学院の使い魔》を繋げるなどまだ完全に息を絶えてはいない。 だかここからの小宮の引いてくるカードは《 Waterspout Elemental / 竜巻の精霊》、《 Goham Djinn / ゴーアム・ジン》と、もう Robert にはこの 2 枚を除去方法は殆ど残されていない。 ライブラリの上で勝負していかなければいけない Robert にこの 2 枚のカードをどうにかする答えを見つけることが出来なかった。

小宮 2-1 Robert
Voice of Soul 2-1 Loafing Giant

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