フューチャリングマッチ 2 回戦目。
個人戦のグランプリなどで有名プレイヤーが登場するのは 4 回戦目が殆どであるが、今回はチーム戦ということもあり、新規登録チームということで有名プレイヤーも 1 回戦から登場という事も日常茶飯事。
ここで対するは塚本、池田、信下の言わずと知れた強豪チーム、 Fire Beat と関西の藤田に続くデッキビルダーなどで有名な黒田、その彼女の大塚。
彼女は去年の夏を駆け抜けた Trinity Green の別バージョンとも言うべき「つかコン」の製作者である。
最後の一人がグランプリ広島で 4 位などの成績を持ち、まだこれから伸びるであろう関西の若手プレイヤー森田を含めるチーム、Poor Shark。
まずは A 席にいる池田対黒田戦から見ていこう
池田は赤緑にタッチ黒除去カードを入れているようなデアリガズカラーのデッキ。
一方黒田は黒赤タッチ青のクローシスカラーで、青いカードの何が入っているか見た目では不明なところ。
消耗戦が行なわれてこれからがお互い踏ん張りどころという池田の 6 ターン目になんと
《 Darigaaz, the Igniter / 点火するものデアリガズ》をキャスト!
黒田の青の部分が不透明ではあるが、赤黒では基本的に黒の絡むドラゴンを簡単に除去はできないはず。
ドラゴンをキャストされたときの黒田の表情から読み取るに、とりあえず今の段階ではドラゴンを除去できないようだ。
祈りながらドローを進める黒田に結局ドラゴンを除去する方法は見つからなかったようだ。
池田 1-0 黒田
その横、 B 席で日本では 4 年ほど前から強豪で名の知られる、塚本と大塚が戦っている。
ちょっと場を見渡すと塚本の場には 6 枚の土地と 4 枚のクリーチャー達が。
一方大塚の場には平地、山、山以外に何も出ていない様子だった。
この後の結果は聞かなくてもわかって頂けるとだろうか。
塚本 1- 0 大塚
奥の C 席では信下のトリーヴァカラーデッキと森田のドロマーカラーデッキが静かな時を刻んでいる。
クリーチャーのサイズやタッパーなので場を押しているように見える信下に対して森田は《 Spirit Werver / 魂の織り手》 1 匹に多数の青いフライングクリーチャー等で耐えていた。
ここの試合はまだまだ時間がかかるだろう…
A 卓に目を戻してみると 2 戦目が始まっており、お互い土地が並びきり、手札が 0 。
場にクリーチャーはいない。
除去デッキ同士の消耗戦が終了した後のドロー合戦に突入していた。
結局《 Caldera Kavu / カルデラのカヴー》、《 Agonizing Demise / 苦悶の死》を引き当てた黒田がこの勝負を制する。
池田 1-1 黒田
A 卓が 3 戦目に入ろうとしている頃には大塚は負けていた。
リースカラーの大塚は序盤の早い出足と赤い除去で、出足の遅いドロマーカラーの塚本を圧倒しなければいけないのだが、序盤が少し遅れた上に《 Slay / 殺戮》等、除去やバウンスを食らい続け、 6 マナの揃った塚本の場に出てきたキッカー付きの《 Vodalian Serpent / ヴォーデリアの海蛇》が赤や緑の地上クリーチャーを止め、上からフライングクリーチャーで勝負を終らせていた所であった。
塚本 2-0 大塚
Fire Beat 1-0 Poor Shark
一本を先取した Fire Beat は次に池田が勝った時点でチームの勝ち。
C 卓では森田が一本取って 2 本目が始まった様子、Poor Shark 側としてはとりあえずもう 1 勝が欲しい所。
A 卓に目を落とすといつもどうりの序盤の展開が続いた後に池田が《 Fertile Ground / 肥沃なる大地》から 5 ターン目に展開した《デアリガズ》にもう仕方ないと言った表情の黒田。
とりあえず細かいクリーチャーに除去を打ち、ランドを重ねる。
土地が 5 枚並んだ黒田に対して池田はドラゴンでアタックし、能力を黒と宣言しながら起動。
すると黒田のもつ 4 枚の手札は全て黒!
10 点をくらいつつ、喜びの表情の池田に戦慄が走る。
そう、黒田のデッキでドラゴンを除去できる方法として用意されていた《 Tsabo's Decree / サーボの命令》が池田の視界に入った。
だが次のターンに土地を引かないと《命令》を打てない、ということは黒田の死を意味している。
願いを込めて黒田はドローするが、願いが届く事は無く《デアリガズ》に蹂躙されるのだった。
池田 2-1 黒田
Fire Beat 2-0 Poor Shark