『統率者レジェンズ』プレリリース入門

更新日 Feature on 2020年 11月 9日

By Gavin Verhey

When Gavin Verhey was eleven, he dreamt of a job making Magic cards—and now as a Magic designer, he's living his dream! Gavin has been writing about Magic since 2005.

他に類を見ないセットがついにやって来る――マジックの大人気フォーマットの新しい遊び方とともに。

6年ほど前に「統率者戦ドラフト」のアイデアを思いついたとき、私はそれがどうなっていくのかわからなかった。こうしてついにお披露目されて、みんなが盛り上がっている声を聞いて、そして間もなくプレイできるようになるなんて、感慨深いよ。統率者戦やドラフトの経験豊富なプレイヤーでも、まったく初めてだという方でも、きっと最高に楽しい時間が過ごせるはずだ。

そして新しいカードを手に取り何かを始めるなら、プレリリースが一番だ。今日はこのイベントについて全部教えるぞ!

記事を読むより動画で確認したい方は、記事の内容をまとめた動画も用意したのでこちらを視聴してくれ(英語)。

記事で確認したい方は、ぜひこのまま読み進めてほしい。早速始めよう!

伝説の始まり

プレリリースは、数あるマジックのイベントの中でも私のお気に入りだ。

このイベントでは最新セットをいち早く体験できるのだが、最新のカードを初めて手にしてプレイするときのあの興奮こそ、プレリリース体験の真髄だと私は思う。そしてたとえ自宅で体験しても、世界中のマジック・プレイヤーたちとともに最新セットを味わい、感想を共有できる。インターネットのおかげで、私たちはつながっているんだ!

このイベントの素晴らしいところは、使われるセットがまったく新しいもので、参加者は初めてそのセットに触れることになるため、スタート地点が全員同じになる点だ。初心者にとっても経験者にとっても、たっぷりと楽しめるものなんだ!

すでにシールドデッキの経験を積んでいる人は、次の項まで読み飛ばしてくれても構わない。そこでは、『統率者レジェンズ』ならではのことについて語っていく。だがシールドデッキのお祭りが初めての人や、もうちょっとアドバイスが欲しい人は、ぜひこのまま読み進めてくれ!

オーライ。それじゃあ、まずは一番大事なことからいこう。プレリリース用の製品を見つけるんだ!何はともあれ、プレリリースに必要なものが手に入る場所を知らなくては始まらないからね。

お近くのゲーム店に聞いてみよう。特に行きつけの店舗がないなら、店舗・イベント検索を使って最寄りの店舗を探してみてくれ。また、店舗では事前登録も行なわれているかもしれない。プレリリースは最も人気のあるイベントの1つだから、事前予約が行われていたら席を確保しておくといい。しっかり計画を立てて臨もう。

本来ならプレリリースは店舗で開催されるイベントだが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を鑑みて、例外措置がとられている。パックを購入して自宅に持ち帰れるんだ!(プレリリースに慣れた方に一点注意を。「主流のセット」のプレリリースと異なり、『統率者レジェンズ』プレリリースでは通常のブースターパックを使用する。専用のプレリリース・パックは用意されないぞ。)私たちとしても、そちらをお勧めするよ。地域によって規則や制限事項は異なるから、どうか適切な行動をとってほしい。政府の要請をしっかり確認して、安心できることだけをしよう。

うん、こんなところかな。店舗は決めたし、『統率者レジェンズカードイメージギャラリーに目を通して、素晴らしいカードの数々を確認したね。

これで準備は万全だ!それじゃあ次は、実際にパックを開封しよう!

カードを統率せよ

オーライ。そういうわけで、パックを手にしたとしよう。それで、どうすればいいの?

まずは、参加賞プロモの《闇の男爵、センギア》を受け取ったと思う。早速見てみよう!

Sengir, the Dark Baron

全員が同じプロモを受け取るため、主流のセットのプレリリース・プロモと異なりこれをデッキに加えることはできない。だから今はしまっておこう。それにしても、ピート・ヴェンターズ/Pete Ventersのアート最高じゃない?!

シールドでは、『統率者レジェンズ』ドラフト・ブースターを6つ、ドラフトでは3つ使用する。(ドラフトにおける注意点(もちろん、安全第一で楽しもう):『統率者レジェンズ』ドラフトでは、各ピックでカードを2枚取れるぞ!)ここではシールドにおけるデッキの組み方を紹介するから、シールドをプレイしている人は早速パックを開封してくれ!

さて……その次は?

いよいよ、デッキの作成だ!

シールドデッキは、普通のデッキ作成とは少し違うところがある。目の前にあるカードのみを使ってデッキを作成し、そこへ基本土地を好きなだけ加えて完成させるんだ。

さらに『統率者レジェンズ』では、40枚でデッキを組む通常のシールドとも少し異なるぞ。60枚で統率者戦のデッキを構築するんだ!

「統率者戦」がわからなくても大丈夫!今こそ、このフォーマットを知る絶好のチャンスだ。こちらの動画(英語)を観てくれれば5分でわかるし、統率者戦のページで詳しく学ぶこともできる。

それから、統率者戦で適用される「固有色」のルールも適用されることに注意してくれ。デッキには、統率者として指定したカードの固有色(起動型能力のコストを含め、そのカードに描かれているマナ・シンボルの色)のカードしか入れることができないぞ。例えば、《巡歴の干渉者、クウェイン》を統率者に据えたデッキには緑のカードは入れられないんだ。

Kwain, Itinerant Meddler

シールドのデッキ構築においてはじめに取り組みたいのは、使う色を見極めることだ。だから『統率者レジェンズ』では、引き当てた伝説のカードを確認するのが大きな仕事になる。伝説のカードは、色の決定に大きく影響するだろう!好きな色の伝説のカードを1枚(あるいは数は少ないものの「共闘」持ちの2枚)を引き当てられたら、すぐに色は決まるだろう。

他に使う色を決める基準としては、以下のようなものが挙げられる。

  • 心惹かれる本当に強力なレアがある
  • 対戦相手のクリーチャーに対処できる、「除去」カードが充分ある
  • 優秀なカードがたくさんある
  • 「マナ・カーブ」が優れている――つまり、さまざまなコストのクリーチャーが豊富にある
  • 好きなテーマがある
  • ブロックしにくい飛行などの「回避能力」を持つクリーチャーが多くある

そしてどうしても単色でプレイしたい方や適切な伝説のカードが手に入らなかった方のために、最後の頼みの綱もある――《虹色の笛吹き》だ!そうそう使う機会はないと思うけれど、《虹色の笛吹き》はパックから引き当てなくてもいつでも使用できる。基本土地ならぬ「基本伝説」だと覚えておいてくれ。(《虹色の笛吹き》がある理由について詳しく知りたい方は、こちらの動画(英語)を観てみてくれ。)

それから、通常のリミテッドと同様に、パックから引き当てた同一のカードは何枚でもデッキに入れられることも特筆すべきだろう。(通常の統率者戦とは違う点だね。)

さて、『統率者レジェンズ』のリミテッドでは、60枚のうち25枚くらいは土地を入れたいところだ。では、すべてのカードを精査して、デッキに採用したい35枚のカードを決めるためにはどうしたらいいだろう?

デッキを絞り込む助けになる方法を伝授するぞ!

まずは、クリーチャーをマナ・コスト順に並べてやろう。こうすることで、ゲームのどの段階でそれぞれのクリーチャーを唱えられるのかが分かりやすくなる。(この時点では、クリーチャー・カードと、必要なマナに届いたらすぐにプレイしたいようなカードだけを並べるほうがいい――例えば、《上昇スリス》は通常3ターン目に唱えることになるが、《義務の誓約》は3ターン目の行動として優先されるものではないだろう)。

「マナ・カーブ」を整えるのは、うまく動くシールド・デッキを作るにあたって極めて重要なものだ。カーブの1か所に大量のカードが偏らないようにしよう。序盤で軽いものを、終盤で重いものをプレイできるような良い配合にすることが大切だ。

加えて、統率者は常に唱えられることを意識しよう。例えば《鋭い目の航海士、マルコム》が統率者なら、必ず3ターン目に唱えられる。

とはいえ、統率者戦はライフが40点もあり、ゲームが長引きやすい。だからゲームを終わらせるカードについても意識しておくといいだろう(でもゲームを終わらせることだけ意識しないようにね!)。そしてそれ以上に、パックから出てきたお気に入りのカードを詰め込んで楽しむ気持ちも大切にしよう。

離れていてもマジック

地域によっては、新型コロナウイルス感染症の影響で店舗に集まってマジックをプレイするのが難しいところがあるだろう。製品を手に入れても店舗で遊べない場合は、どうすればいいだろう?

もちろん、Magic Onlineで安全に遊ぶこともできる。でももう1つ、ぜひスマートフォンやウェブカメラを使ってプレイしてみてくれ!

私は子供の頃に、友達と電話越しにマジックをプレイしたことがある。みんなが想像している通り、正直面倒だったよ。宣言されたカードをすべて覚えようとするのは悪夢そのものだった。プレリリースならなおさらだ!

でも時代は変わった――今やパソコンから携帯電話まで、ウェブカメラが付いている時代だ!

君たちの設定次第で、方法はいくらでもある。ウェブカメラ越しにマジックをプレイすることについて書いた私の記事(リンク先は英語。編訳注:同様の日本語記事もございます)にも設定のヒントを載せているから、よかったら読んでみてくれ。4人で統率者戦を楽しむなら、ボイスチャット機能や4窓表示機能が組み込まれているSpelltable.comという素晴らしいウェブサイトがおすすめだ。他の人数でプレイするなら、DiscordやGoogleハングアウトといったツールも利用してみてくれ。

レジェンダリー・ファン

エルドレインの王権』から新たに「ブースター・ファン」プロジェクトが始まり、パックに収録される特定のカードに豪華な別バージョンが用意されるようになった。『統率者レジェンズ』でも引き続き登場するぞ!

今回は、伝説のクリーチャーに特別なカード枠と「エッチング・フォイル仕様」と呼ばれる特別なフォイル加工が用意されている。こんな感じの見た目になるぞ。

Prossh

この新しいフォイル仕様については、ぜひその輝きも見てほしい。実物を映した動画もお見せしよう!

おや? 《カーの空奪い、プローシュ》?その通り!この「エッチング・フォイル仕様」限定で、このセットの伝説のカードに加えて32枚の伝説のカードが再録されるんだ。《大渦の放浪者》や《刃を咲かせる者、ナジーラ》、《トリトンの英雄、トラシオス》など、人気の統率者を手に入れよう!

さらに、特別な拡張アート版プレインズウォーカーもある。

Jeska, Thrice RebornTevesh Szat, Doom of Fools

これらはドラフト・ブースターから手に入るぞ!

それからコレクター・ブースターには、引き続き拡張アート版カードも収録される!こんな感じにね。

Undergrowth StadiumVampiric Tutor

そして今回拡張アート版が用意されるのは、レアや神話レアだけじゃない!コレクター・ブースターに封入される拡張アート版レアや神話レアに加えて、拡張アート版コモンやアンコモンがあるんだ!それらはこのセットに収録されるカードから厳選されたもので、統率者戦のための構築済み製品「『統率者レジェンズ』統率者デッキ」に入っている。

MulldrifterCommand Tower

特別なカード仕様についてもっと詳しく知りたい方は、「『統率者レジェンズ』コレクター」記事を読んでみてくれ。

統率者レジェンズ』のお持ち帰り品

プレリリースで使うパックを購入する際には、他の製品も購入できる――ブースターボックスも買えるぞ!事前に店舗に連絡して予約しておこう。ブースターボックスを購入すると、以下のプロモカードも1枚もらえる。

Buy-a-Box Mana Confluence

マナの合流点》は統率者戦でマナ基盤の安定に寄与する最高のカードであり、他のフォーマットでも多く採用される1枚だ。

それから、『統率者レジェンズ』でも2つの統率者デッキが発売される!これらについても店舗に確認しておこう。

CMR Commander Decks

伝説となれ

このセットは、開発に多くの時間がかけられた。早くみんなに試してもらいたくて仕方ないよ。きっと新しい統率者戦を心から楽しめるはずだ!

そう、何よりも楽しむことを忘れないでほしい!統率者戦は、交流と派手なプレイを楽しむフォーマットだ。その醍醐味を存分に味わってくれ!この場をお借りして、統率者戦ルール委員会の皆さんに心から感謝したい。このセットの開発を助けてくれただけでなく、統率者戦を最高のフォーマットに発展させてくれて本当にありがとう。

何か質問があったら、気軽にTwitterやTumblr、Instagram、Tiktok、YouTubeで声をかけるか、あるいはBeyondBasicsMagic@gmail.comへメールを送ってくれ。みんなの話はいつでも大歓迎だよ!

統率者レジェンズ』のプレビューを楽しんでもらえたなら幸いだ。いつどこでプレイしても、楽しんでくれ!

Gavin
Email: BeyondBasicsMagic@gmail.com
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