金子と塚本の「勝てる!マジック」 第13回:シールドとドラフト

更新日 Feature on 2015年 7月 23日

By 塚本 樹詩

登場人物:

金子 真実

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの人。塚本に押しかけられ突然弟子をとることになった。
好きなフルーツ:「りんご」こそ至高。決して「アップル」ではない。

塚本 樹詩

マジック初心者。マジックの大きな舞台での活躍を夢見て、金子に弟子入りした。とにかく元気。
好きなフルーツ:梨!メロン!優しい味のフルーツが好き!年々、刺激の強い食べ物が苦手になってきてるのじゃ。

前回の勝てマジ!

構築編の締めくくりとして実戦を経験するために、フライデー・ナイト・マジックに参加した塚本と金子。
実際の戦いで感じた難しさを克服するためのヒントが、『リミテッド』の中に隠れていると金子は言う。
塚本はついに次へのステップに進むのだった!

./panpaka.jpg

塚本「ぱんぱかぱーん!」

金子「どうしました?ついに壊れました?」

塚本「今日から『リミテッド』について教えてくれるということなので、テンションが高いのですよ! いつも以上に!」

金子「はい、今回から『リミテッド』編に突入なのですが、塚本さんは『リミテッド』についてどれくらい知っていますか?」

塚本「今は『シールド』と『ドラフト』っていう2つの遊び方が盛んっていうところくらいですかね? 後はその2つの遊び方をなんとなくですね。」

金子「そうです! マジックのイベントのフォーマットは、主に『構築』と『リミテッド』に二分されています。それぞれのフォーマットに特有の規定が存在するのは第3回で説明した通りですが、『リミテッド』というのは、プレイに用いるカードはすべてイベントの間に提供される種類のフォーマットの総称ですね。では説明していきましょう。」

塚本「よろしくお願いしますー! で、さっそく気になるのですが、『リミテッド』の魅力ってどんな部分にあるのですか?」

金子「『構築』で活躍するカードは、事前に選んでデッキを組んでいくわけですから、基本的にどのカードも強いですよね? 使用するカードが制限されている『リミテッド』では、『構築』と比較するとカードの強さが劣ります。
 だからこそ、その中で活躍するカードも多く、それを上手に使いこなして勝つことが『リミテッド』ならではの楽しさではないでしょうか!
 それに全てのプレイヤーが用意されたパックという同じ条件で戦うので、プレイヤーの力量が問われます。その中で勝ってこそ、プレイヤーとしての真価を見せつけられるのです!
 なので、塚本さんも『リミテッド』編でプレイヤーとしての力を付けてもらいたいので、私がここからビシバシと……って塚本さん?」

塚本「ごめんなさい、金子さんが急に熱く語り始めたので……怖くなって……。」

./fufukowa.jpg

金子「フフフ、怖いか? ではなくて!! それほど『リミテッド』は素晴らしいものなのです!
 とはいえ塚本さんはまだ最初のリーグ戦以外は未体験のことなので、今日はまず『シールド』と『ドラフト』の2つの遊び方を説明していきますね!」

塚本「いえ、たつしは大丈夫です。」

金子「えっ……いいのですか? 『リミテッド』は塚本さんが大好きな、パックを開封するという行為を存分に行えますよ?」

塚本「むむっ。開封した後のカードはどうなるのですか! 金子さん!」

金子「仲間内で遊んだりする時には自由に決めていただいて大丈夫ですが、基本的にはもちろん自分のものですよ! パックを開封しながらマジックが上手くなれるなら、やり得ではないですか!?」

塚本「それは流石に気分が高揚します。早く教えてください金子さん!」

金子「はい。最初にやったリーグ戦やパックウォーズ、他にもチームロチェスタードラフトなど、カジュアルも含めれば多くのリミテッド・フォーマットがあります。が、ここでは一般的に競技イベントで行われやすい『シールド』と『ドラフト』に絞ってお話していきます」

塚本「わかりましたボス!」

金子「それではまず『シールド』、正式には『シールドデッキ』からです!」

シールドデッキ

未開封のブースター6パックを開封し、封入されていたカードから必要なカードを選び、好きな数の基本土地を加えて40枚以上のデッキを構築するフォーマット。

./sealeddeck_items.jpg

ブースターパック6パック+好きな数の基本土地カード

金子「略して『シールド』と呼ばれることが多いですね。これなら一気に6パック開封できますよ!!」

塚本「うおおおおおおおお!! シールドぉぉぉぉ!」

./shield.jpg

金子「……『シールド』はその盾のほうのシールド(shield)ではなく、『包装された、封印された』といった意味の『sealed』のほうですね。これから使うパックが包装されているイメージです。」

塚本「なるほど、少し賢くなりました。」

金子「次に『ブースタードラフト』について説明していきます!」

ブースタードラフト

自分が取った(ドラフトした)カードで40枚以上のデッキをつくり対戦を行うフォーマット。
未開封のブースターパックを開封し、回ってきたカードから1枚を取って残りを隣に渡す手順を繰り返す。
この手順を1パック目は時計回り、2パック目は反時計回り、3パック目でまた時計回りの合計3回繰り返し、自分が取ったカードに好きな枚数の基本土地カードを加えてデッキを構築する。

金子「……と文字だけで見てもちょっとわかりにくいかもしれないので、ちょっと写真でお見せしますね。まずは円になるように、またはテーブルを囲むように席に着きます。丸いテーブルならこの写真みたいな感じですね。」

./protour_drafttable.jpg

塚本「なんだかカッコイイ!」

金子「これはプロツアーのテーブルですからね。実際は四角いテーブルを囲むような形に座れば全く問題はありません。実際に座った後の手順は以下の通りです。」

./draft1.jpg

(1) パックを3個用意する

./draft2.jpg

(2) パックを1個開封する

./draft3.jpg

(3) カードの束から取るカードを検討する

./draft4.jpg

(4) 1枚のカードを選択する

./draft5.jpg

(5) 選択したカードを自分の前に置き、残りを隣(1・3パック目は左隣、2パック目は右隣)に回す

./draft6.jpg

(6) 隣から回ってきたパックを手に取る

 

(7) カードが無くなるまで(3)~(6)を繰り返し、カードが無くなったら次のパックを開封する

金子「という感じですね。」

塚本「大人数でわいわいできるので、楽しそうですね!」

金子「どちらもパックを開封しながらマジックで遊べるので、ただ単にパックを開封するよりも断然、有意義な時間を過ごせますよ!
 6パック一気に開封できる『シールド』が一方的にお得なわけではなく、『ドラフト』はそれ自体が楽しいですし、何にせよ『リミテッド』で遊ぶのはオススメです!」

塚本「うおおおお? お? じゃあ今まで僕がトランス状態で開封してきたパックたちは……経験値を伴っていないので、もったいなかったのですか?」

金子「まぁパックを連続で開封する楽しみそれはそれで素晴らしいですけどね! ですがせっかく人数が揃っていて、遊べる環境があるのでしたら、『リミテッド』で遊ぶのもまた一興です!」

塚本「良かったです。アイデンティティが崩壊するところでした。」

金子「とはいえ『リミテッド』は実際にやってみないと感覚がつかめないと思うので、まずは実際にパックを開封してデッキを作りつつ、『リミテッド』が『構築』とどう違うのか、説明していきますよ!!」

塚本「おっしゃー! パック開封するぞー!」

金子「ということで次回!」

塚本「え? 今回はお預けっぽい?」

続く。

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